『AoW4』初心者向け攻略講座ー購入後からクリアまでわかりやすく解説|Age of Wonders 4

2025年6月29日ゲーム評価AoW4, シミュレーション, 攻略

AOW4 syosihinsya

前回、『Age of Wonders 4』のDLCを5段階評価する記事をアップしました。

それで「『AoW4』はガチ初心者向きの攻略情報が少ない。DLCよりもそちらをお願い」との要望がありました。

そもそもゲームの遊び方がわかってないと、DLCもくそも無いのニャ。

そんなわけで今回は、買って間もないというレベルの超初心者向けの攻略講座です。ゲーム設定やプレイ開始から順を追ってわかりやすく説明していきます。

 

『AoW4』初心者向け攻略講座

文字を読みやすくしよう

まずゲームをスタートすると、文字がちっこいのが気になるとは思います。

とくに40代を過ぎると小さい文字を読むのがつらくなってくるでしょう。

そこで、スタート画面で「設定」を選び、「UI」タブ内にある「UIサイズ」を「最大」にしてください。

これでノートPCでも読みやすくなるはずです。モニタがでかい人は気にしなくていいです。

筆者はノートPCを使っているので必須の設定です。

『CIV6』とかシミュレーション系は本当に文字が小さくて大変なのニャ。

ゲーム開始時の設定

ゲームを開始すると、まずマップ選択からはじまります。

自分で領土を作成してもいいですが、ここはまず一番簡単な「転生の原野」を選択しましょう。できればこのマップを何度もプレイして、いろいろ実験してみるのがいいとは思います。慣れ親しんだマップにしてしまうのですね。

自宅のような安心感になるまでプレイするのニャ。

つぎに難易度ですが迷わず「リラックス」を選んでください。

本作は難易度が高く、「リラックス=イージー」「イージー=ノーマル」「ノーマル=ハード」と思ったほうがいいでしょう。

そのため初心者だとイージーでも普通に負けると思いますので、とにかく慣れるまではひたすらリラックスでプレイしてください。まずゲームに慣れることが重要です。

「初心者でもあるていど歯ごたえのある難易度でプレイしたほうがいい」とかいう理屈やプライドはまず横に置いといてください。最初は勝利を重ねることのほうが大切です。とくに初心者のうちはこれを重視してください。勝つことに意味があるのです。

勝てないとやる気をなくすのニャ。

それとクリア時にポイントがもらえて、それをつかって新たなマップや乗り物、シンボルマークなどをアンロックするシステムがあるので、これ目当てというのもあります。

繰り返し遊んでもらうためのシステムなのニャ。

次に「派閥」ですが、一番上にある「アルフレッド・エルダーストーン」を選んでください。

なぜかといえば、人間なのでとっつきやすいということと、特性として「高い順応性」(非ヒーローユニットの経験値+20%)、「高速回復」(ターンごとに追加回復+10HP)、文化に「封建君主制」(ユニット維持費が安い。都市へのバフ)があるからです。自分で作る場合も、これらの要素を入れておいたほうがいいでしょう。

あと自分で作る場合は、社会的特性の「熟練の居住者」(新都市設立時に+1人口。都市設立コスト-25%)が汎用性が高くて強いでおすすめです。ユニット魔力(ユニットへのバフ魔法)を多めに使うなら「ルーン職人」(ユニット魔力の維持費コスト-35%、それらの研究コスト-40%)もおすすめ。

このあたりは鉄板設定なので、慣れてきたらほかのを選んでロールプレイしてほしいとは思います。

効率を求めると、みんなだいたいおなじような感じの支配者になってしまうのニャ。

『AoW4』が没個性といわれるのもこのあたりがあるからですね。

とりあえず買ったばかりなら「アルフレッド・エルダーストーン」をやり込んだほうがいいでしょう。

マップの探索

ゲームが開始したら、まずやることは「CIV」シリーズとおなじく探索です。

偵察兵をつかって、拠点の周囲を探索し、マップの霧を晴らしていきましょう。偵察兵は「CIV」とおなじく1体か2体いれば十分です。自動探索もしてくれます。

マップを最小にすれば、いま自分がマップ全体のどの位置にいるかわかるので、どの方向に探索するかのイメージが描けるとは思います。

そしてこのゲームのやっかいなところですが、マップは地上だけでなく、地下もあります。地下にはマップ上のどこかにある地下通路を通じて行き来ができます。画面右上のミニマップの上に、地上・地下の切り替えボタンがありますので、地下にも行けるようになったら切り替えて見ていくのがいいでしょう。

地下があるのはけっこう面倒なのニャ。

1マップで見張れませんので、「CIV」プレイヤーからすれば不便なところはありますね。

ただ本作はファンタジー世界なので、地下種族とかも活躍させようと思うと地下が必要になってきます。

とりあえず、まずやることは地上の探索です。そして偵察兵はびっくりするぐらい弱いので、敵にやられないように気をつけてください。軍隊に組み込んで戦うとかもってのほかです。探索だけさせてください。

支配者の部隊で経験値稼ぎ

それと最初にいる支配者の部隊ですが、これも周囲を探索させて、弱い敵がいたらケンカを売って経験値を稼いでください。

一部隊には、リーダー(ヒーロー)以外に5人までユニットを組み込めますできるだけフルにしておいたほうがいいでしょう。

部隊内の近距離ユニットと遠距離(もしくはサポート)ユニットの比率ですが、4:1か3:2がいいとは思います。このあたりは好みでやってください。

それと戦闘は、最大3部隊で戦えます。つまり6人X3部隊の最大18人で戦うことができるのですね。敵の領土を攻めるときは、精鋭3部隊を編成して、かたまって行動する(かならず隣接するようにする)のがいいでしょう。

戦闘は基本オート戦闘(有利な状況で戦う)で、被害が大きかったときにリトライすればいいかと。マニュアル戦闘に突入しても、画面右上のボタンで自動戦闘に切り替えられます。

勝利条件の確認

本作の勝利条件ですが、「軍事勝利」「拡張勝利」「魔法勝利」「スコア勝利」があります。これを確認するには画面上のクエストアイコンをクリックしてください。

ちなみに同盟国がこれらの条件で勝利すれば、自分も勝利したことになります。協力して勝ちをとるということもできますね。

軍事勝利

4つのなかで一番簡単なのが「軍事勝利」です。初心者はまずこれを目指してください。同盟国以外の他の勢力を滅ぼせばいいだけですしね。ただもう一つ条件があって、その勢力の支配者をアストラルの虚空に強制追放しなければなりません。

ちょっとなにいってるのかわからないのニャ。

「アストラルの虚空」は、ざっくりいえばあの世のことでして、ようするに支配者を倒せということですね。首都だけとっても、支配者だけ倒してもダメということです。どちらもやらないといけません。

そして首都が占領されていないかぎり、支配者を倒しても3ターン後に首都からリスポーンします(プレイヤーも同条件)。

拡張勝利

「拡張勝利」はちょっとややこしくて、まず指定された数の領域を占領します。

の後に、各都市の領域に1つだけ「結束のビーコン」を建てられるので、これを合わせて3個建てます。

最後に「結束のビーコン」を灯し(ビーコンをクリックして選択)、15ターン守りきれば勝利です。ただ他のプレイヤーがすでに灯してしまった場合には灯すことができませんので、注意してください。相手のビーコンを壊しにいくしかありません。

ちょっと面倒なのニャ。

魔法勝利

「魔法勝利」ですが、こちらは面倒というかわかりづらいです。

まずグレード3の学術書を研究すると、「ゴールドの古代遺跡を結合せよ」(遺跡は「ブロンズ、シルバー、ゴールド」のランクがある)というワールド呪文を研究でき、唱えられるようになります。

それでゴールド古代遺跡をクリア(軍を送り込む)してから、その領域を都市と併合し、「ゴールドの古代遺跡を結合せよ」の呪文を指定数のゴールド古代遺跡にかけます(呪文詠唱→ゴールド古代遺跡選択。そのため、都市とゴールド古代遺跡の距離が遠いとどうにもならなくなるので、都市を近くに建設するなど、あらかじめ考えておく必要があります。

それからグレード5の学術書を研究すると、「~の時代」が研究が可能になるので、これを研究してから詠唱します。あとは15ターンのあいだ、古代遺跡を守りきれば勝ちです。

スコア勝利

「スコア勝利」は、150ターンまでゲームが終了しなかったときに、一番スコアが高いプレイヤーが勝ちというものです。150ターンはけっこう長いので、狙ってやらないとなかなか到達しませんね。

根気がいりそうだニャ。

内政と領域拡大

本作は人口が増えると、都市に隣接する領域を一つもらうことができます。

ゲームスタート後、都市の内政で何の施設をつくるか、領域で何を取るのかですが、それぞれの施設にはブーストというのがあります。

『CIV6』でもあったのニャ。

似たようなものですね。説明に書かれている条件を満たすことによりブーストがかかり、コストが-30%減少します。

たとえば「市場」「石工」のブースト条件は「農場を2つ作る」です。領域拡張時に農場をつくることを意識しておけば、ブーストをかけることができます。それでブーストをかけたあとに研究をすれば、研究時間が短縮されます。

つまりブーストと、領域拡大時に何を取るのかを意識して考えれば、「領域とる→ブースト」の好循環が生まれてきます。

まあ、いっても-30%程度なので無理にねらう必要はありませんが、狙えるなら積極的に狙って時間短縮していきましょう。

最初のうちは領土拡大のために人口を増やしたほうがいいので(人口=領域の数なので食糧の増える施設などをとっていくといいでしょう。

とはいえ、領域を増やすことで都市の安定性が5下がります。安定性が0以下になると都市の収入が下がりますので、安定性が足りない状態でどんどん領域を増やしていくのも考え物です。増やしても、総収入が減ってしまったら意味がありませんしね。

酒場」「浴場」などの施設を造って安定性を上げつつ、領域を増やしていくのがいいでしょう。

安定性を見ながら拡張していくのニャ。

それと「町役場」を作っていく(レベルを上げていく)ことにより、作れる施設やユニットの種類も増えていきます。「AoE」シリーズでいうところの時代を進めるというやつですね(ただしその都市内でしか効果がない)。お金がけっこうかかりますが、これも積極的に狙っていったほうがいいでしょう。強いユニットを早くそろえられれば、それだけ戦闘が有利になります。

都市とペナルティについて

本作では、都市の数に上限があります。上限以上に都市出しをしてしまうとペナルティ(1都市につき全体の収益-25%)を食らいますので、よほどの理由がないかぎりは上限までにしておくのがいいでしょう。

都市以外には「前哨基地」というものがあります。ヒーローのいる部隊をつかって空いている領域に建てることができます。収入を生み出すことはありませんが、建てたあとに都市へ昇格させることも可能です。それと拡張勝利の必要領域にもカウントされますので、数稼ぎにつかえます。

新しい都市をどうするかですが、自分で都市を建てるか、自由都市(対戦相手以外のNPC都市)と仲良くなって併合するか、対戦相手の都市を乗っ取るかの3択です。

自分で都市を建てたほうが、どこに都市を置くのかコントロールできますが、一から造ることになるので、そのぶんコストはかかります。

自由都市の併合だと、最初から領域が多いですし、もとの支配者を雇用できますしで、都市の位置が選べないということ以外はメリットはあります。このあたりはケースバイケースでやればいいでしょう。

都市が上限に達したときに対戦相手の都市を奪った場合、隷属都市にすることができます。パラドゲーでいう傀儡都市ですね。収益の一部をもらうことができ、「担保付き隷属」以上(忠義が高い隷属状態)であれば拡張勝利の必要領域にもカウントされるので、ペナルティを追いたくなければ隷属都市にしておくといいでしょう(自由都市も同様)。

自由都市について

自由都市は対戦相手以外のNPCの都市です。

囁きの石」を渡すことによって、友好関係を築く第一歩がはじまります。「囁きの石」の数で、友好を結べる自由都市の数が決まるということですね。

時間とともに自由都市の忠義が上がって(仲良くなって)いきます。「帝権」(勢力の権威のようなもの)を支払うことでブーストさせることもできます。

忠義が「繁栄的隷属関係」まで到達すれば、帝権を支払って併合する(自分の都市にする)ことができます。

前述したように、都市上限に到達していたら、併合するより隷属関係のままのほうがペナルティ受けずに済むでしょう。戦争時も一緒に戦ってくれます。

戦争開始について

戦争(宣戦布告)をするには「開戦事由」が必要になります。戦争する理由ですね。

このあたりはパラドゲーなのニャ。

侮辱した」とか「近くに都市を建てた」とか、理由によって開戦事由ポイントが貯まっていき、相手よりも開戦事由ポイントが高ければ高いほど「戦争する正当性」があるということになります。

怒りメーターみたいなものなのニャ。

開戦事由ポイントが相手より高いと、他の勢力からの支援が受けられたりと、有利な状況で戦争がはじめられます。

逆に開戦事由ポイントが相手より低いと、他の勢力が相手の味方をしてしまう場合があります。

お金をつかって、相手の開戦事由を買い取ることもできます(つまり相手の開戦事由ポイントを減らせる)。

ファンタジー世界もお金なのニャ。世知辛いニャ。

戦争をふっかける場合は、相手より開戦事由ポイントがだいぶ高い状態で宣戦布告するのがいいでしょう。

都市の包囲について

戦争は、精鋭の3部隊をつかって敵を攻めるのが基本です。一度の戦闘に参加できるのが3部隊(18人)だからです。つねに仲間と隣接している状態で移動しましょう。離れたら各個撃破されます。

敵の都市にたどり着いたら包囲戦がはじまります。ここで包囲計画を設定することで、包囲時間を短くできます(お金などはかかりますが)。

包囲が終わればあとは城にいる敵部隊との戦いになり、勝利すれば都市を乗っ取れます。

前述したように、都市の数が最大になっているのであれば、無理に併合するよりも、隷属都市にしておいたほうがいいでしょう。

学術書と帝国の発展

学術書を研究していくことで6種類のアフィニティのどれかが増えていき(1冊につき+2)、「帝国の発展」で対応するアフィニティのさまざまなバフをつかえるようになります(ただしアンロックには帝権を支払う必要がある)。

学術書の研究では、どのアフィニティを増やしていきたいかも考えつつ、方向性を決めるといいでしょう。

「帝国の発展」の「一般」には「基本的な航海」(水上を移動できる)、「拡大された統治力」(都市上限+1)など、重要なものが多いので一通り見ておいたほうがいいでしょう。

自然のアフィリティ」は内政から領土拡大までバランスよくそろっていますので、学術書を自然のアフィニティ中心にとっていくのもいいとは思います。とくに「自然のアフィリティ」1番目の「実りの多い統合」(都市建設ターン-2、完成後に人口+1)は、都市出しのときに使い勝手が良いです。

それで学術書の研究ルールですが、学術書には5~6の技術があり、ランダムで3つ出てくる中から選んで研究します。

4つ研究するとその学術書は研究済みになり、次の学術書を選択して研究します。

学術書にはグレード1~5まであり、グレード1の研究には条件はありませんが、それ以上になると2冊の学術書を研究済みにすることに加え、

・グレード3:いずれかのアフィニティが3ポイント以上。
・グレード4:いずれかのアフィニティが6ポイント以上。
・グレード5:いずれかのアフィニティが8ポイント以上。1冊しか研究できない。

の条件も満たす必要があります。グレード5の研究は「魔法勝利」の条件になりますので、いずれかのアフィニティを集中してとったほうがいいでしょう。

同盟について

対戦相手と仲良くなっていけば、同盟を結ぶことができます。

前述したように、同盟国が勝利条件を満たせば、プレイヤーも勝利になります。

そのため、自分以外の対戦相手が2人であれば、片方と同盟を組めれば2対1なので、かなり有利になります。

勝つという目的でしたら、積極的に同盟を組んでしまうのもいいでしょう。

ただ同盟国が戦争に巻き込まれると、助けに行かない(同盟を破る)とペナルティを食らうので、そのあたりはよく考えたほうがいいとは思います。

 

まとめ

以上の知識があれば、リラックスでのクリアには問題無いとは思います。

リラックスなら、案外だらだらやってもそんなに困ることはないでしょう。

それと記事で紹介した設定だと、対戦相手は2人です。どこかと同盟を組んでしまえば2対1になりますので、さらにだらだらといろいろ試して遊ぶことができるでしょう。自分が頑張らなくても、同盟国が頑張って勝利条件を満たしてくれれば、それで勝利になりますしね。

慣れてきたら「魔法勝利」に挑戦してみるといいかと。グレード5の学術書のアンロック方法は記事に書いたとおりですので、がんばってやってみてください。

覚えることの多い作品ですが、わかってくると楽しくなってきますよ。

知識がついてからが本番なのニャ。