『AoW4』のDLC、おすすめはどれ?5段階評価|Age of Wonders 4

ゲーム評価5段階評価, シミュレーション, レビュー

AOW4 DLC

ファンタジー世界を舞台にした人気4Xシリーズの最新作『Age of Wonders 4』。

Triumph Studiosが開発し、Paradox Interactiveによって、2023年5月3日にSteamで配信されました。

Triumph StudiosがParadox Interactiveの傘下に入ってから、ゲーム性が変わった感じがあるのニャ。

前作の『AoW3』は良くも悪くも固有の尖った種族が存在するという感じでしたが、本作では種族特性と見た目は切り離されているので、どの種族でも差別化されないという感じになってしまっていますね。こちらも、良くも悪くも汎用性のある丸くなったゲームデザインになっています。自作文明をつくりたい人にはよいとは思います。

本作の人気は上々で、リリースから2年経ってもセールであまり安くなりません。日本から購入する場合、円安で定価を値上げしてますしね。

強気にいけるのニャ。DLCもたいして安くならないニャ。

DLCも数が出そろってきましたので、今回はDLCのレビューと5段階評価をお届けします。今後も新DLCがリリースされるたびに更新していく予定です。

 

DLCを5段階評価

DLC購入前に理解しておくこと

まず最初にいっておくことが、DLCは本体を十分に遊んでから買うことをおすすめします。

他のパラドゲーのようにシステム刷新ではなく、基本的には種族やマップの追加なので、絶対に必要というものありません。ただ気に入ったテーマや支配者がいたらいきなり買ってしまってもいいでしょう。

それとDLCは「Expansion Pass」(DLCのバンドル)を使ってまとめ買いができます。17%ほど安くなるうえに、おまけの無料DLC(現在個別購入不可)もついてきます。長く遊ぶのであれば「Expansion Pass」を買うのがいいでしょう。

(特典無料DLC)
Expansion Pass1:Archmage Attire(トゲトゲでまがまがしい鎧の衣装セット)
Expansion Pass2:Herald of Glory(翼付き兜など天界っぽい衣装セット。乗り物にペガサス、特性に「スウィフト・マーチャー」)

それではDLCを見ていきましょう。

Dragon Dawn

Dragon Dawn

Dragon Dawn(おすすめ度:3)

ファンタジーといえばドラゴンだろ」という人のための、ドラゴン要素追加DLC

種族に「リザードフォーク」、指導者特性に「ドラゴンの卿(ドラゴンロード)」が追加されます。ドラゴンはお宝が好き」という鉄板のファンタジー設定を採用し、装備していないアイテムからゴールド収益が得られます(そもそも指輪と道具以外装備できませんが)。ただそのぶん、維持コストが常に30Gかかるという金食い虫です。

学術書には「進化の学術書」と「ドラゴンの学術書」。グレード3のドラゴンの召喚が可能で、育てていけばトップクラスの戦闘力を持つようになります。戦闘力でごり押ししたい人はぜひ。

ポイント:ドラゴン要素追加DLC。ドラゴン好きな人や、ドラゴンパワーで暴れまわりたい人向け。

Empires & Ashes

Empires and Ashes

Empires & Ashes(おすすめ度:2)

スチームパンク要素追加DLC魔法の世界で銃や機械やオートマトンが使えます。

文化には工業文明リーヴァー」が、種族には「エイヴィアン」、種族特性には「恐怖のクマの騎乗物」(クマに乗れる)が追加。

学術書には「錬金術の学術書」「変造体の学術書」「ドレッドノートの学術書」「分断の学術書」の4つ、ストーリーラインには「過去の灰」が追加されます。

軍事特化なので、銃・鉄・火薬で戦争しまくりたい人向けのDLCです。筆者的にはまったりプレイ派なので、ちょっと合わなかったかもです(趣味の問題です)。

ポイント:スチームパンプ要素追加DLC。戦争重視な人向け。

Primal Fury

Primal Fury

Primal Fury(おすすめ度:4)

ケモナー要素追加DLC。獣人系種族や獣を追加します。自然系ですね。

文化に7種類の「プライマル」原始文化)、種族に「ルーピン」(狼型)と「ゴートキン」(ヤギ型)、学術書には「妖怪の霧の学術書」(霧を発生して遠距離攻撃からの防御)、「ストームボーンの学術書」(自軍をナーガに変身させる)の2つが追加されます。

乗り物にはマンモス、ゾウ、サーベルタイガー、クロコダイルの4種類。野生生物には上記の4種類に加えて、地獄のジャガーノート、ペストクロコダイルの6種類が追加されます。領土コンテンツには「嵐諸島」を追加。

ケモノが好きな人、野性味のあふれる王国でプレイした人にはよいDLCです。値段も他に比べれば安めです。

ポイント:ケモナー要素追加DLC。ケモノ好きな人向け。

Eldritch Realms

Eldritch Realms

Eldritch Realms(おすすめ度:2)

異界・ホラー要素追加DLCダークファンタジーやクトゥルフ神話的な世界観のDLCです。

マップに「アンブラル・アビス」が追加され、アンブラルの悪魔が住まう「アンブラルの本拠地」が登場します。

支配者には奴隷呪文詠唱システムをあつかえる「奇怪なるソヴリン」が、種族には「サイロン形態」「昆虫形態」、乗り物にはビートルとエキゾチック・デスビートル(でかい甲虫)が追加されます。

また2つの新しいストーリー領土、学術書に「触手の学術書」(触手で足止め)、「浄化の炎の学術書」(バフ系)、「腐敗の学術書」(下半身が触手化で状態異常無効化)なども追加されます。

クトゥルフとかホラー好きな人にはよいとは思います。筆者には合いませんでした。

ポイント:異界・ホラー要素追加DLC。ダークファンタジーやクトゥルフ神話が好きな人向け。

Ways of War

Ways of War

Ways of War(おすすめ度:3)

アジアン要素追加DLC。戦国時代の武士っぽい人(鬼)などアジアンテイストにあふれています。

新文化の「オーススウォーン」では、3つのサブカルチャー「調和の誓い」(平和重視)、「正義の誓い」(破邪重視)、「闘争の誓い」(戦争重視)を選ぶことができます。

学術書は「鍛錬の学術書」(モンク・攻撃系)、「陰の学術書」(アサシン・暗殺系)、「災厄の学術書」(妖怪・災厄系)、「繁栄の学術書」(帝国に繁栄をもたらす)の4つ、種族は「オーガキン」(鬼)と「シミアン」(猿)、乗り物にはグレイスフル・ジャッジ、祝福のドラゴン、ホワイト・ウォーグが追加されます。

鬼やら竜やら、本作に妖怪や和風テイストを持ち込みたい人向けのDLCです。

ポイント:アジアン要素追加DLC。アジアンテイストや妖怪などが好きな人向け。

Giant Kings

Giant Kings

Giant Kings(おすすめ度:2)

巨人要素追加DLC。巨人を使うことのできるゲーム拡張型のDLCです。

支配者の巨人の王は、変身アビリティやゲーム開始時からアイテム工房を使うことができます。装備も巨人独自のものになりますね。また巨人ならではの地形を変化させる能力もあります。

学術書には「ダンジョンの深淵の学術書」地下帝国建設系)、「ジオマンシーの学術書」(ジオマンシー結晶に変身させて抵抗アップ)の2つが追加。新たに大型マップ商人、強力な巨大生物などが登場し、ヒーローの装備やスキルが購入できるショップなども追加されます。

巨人や巨大生物などが好きな人向けのDLCです。

ポイント:巨人要素追加DLC。大型マップや巨大生物と戯れたい人向け。

 

総評

現在のところ筆者のおすすめは、ケモナー要素を追加する「Primal Fury」がいいかなとは思います。

次点でドラゴン要素を追加する「Dragon Dawn」ですね。

汎用性の高い無難な選択なのニャ。

『AoW3』でもDLCはいくつか出ていましたが、本作になってからはそれが一気に加速した感じで増えています。そのあたりはパラドックス社の傘下に入った影響なのかもしれません。

DLCで長く売っていく方針なのニャ。

それにしても、やっぱり値段が高いとは思いますね。種族いくつか追加で数千円ですし、セールのときに買うのがいいですね。ただあまり安くならないですね。

今後も新DLCが出るたびに追加していく予定です。