『AoE2:DE』のDLC、どれがおすすめ?5段階評価|Age of Empires II: Definitive Edition
いまだにプレイヤーの多いRTSの決定版『Age of Empires II: Definitive Edition』。
Xbox Game Studiosによって、2019年11月15日にSteamで配信されました。

オリジナルがリリースされたのは1999年なので、25年以上も経っていますね。
DLCの数も多くなってきたので、今回はそれぞれのDLCの紹介と5段階評価です。
『AoE2:DE』のDLCを5段階評価
『AoE2:DE』ですが、DLCだった「Lords of the West(西の大公たち)」「Dawn of the Dukes(公爵たちの夜明け)」「Dynasties of India(インドの王朝)」の3つが、現在は最初から標準バンドルされています(本体購入で全部ついてくる)。いちおう見ていきましょう。
Lords of the West(西の大公たち)
Lords of the West(おすすめ度:3)
文明に「ブルゴーニュ」「シチリア」の2つが追加。
ブルゴーニュは文明ボーナスとして騎兵育成所のテクノロジーコストが-50%、また城主時代から重騎士アップグレードを利用可能と、騎兵向きの文明になります。畑から金を生み出す「ブドウ園」や、町の人すべてを民兵にする「フランドル民兵」など、なかなかユニークで面白い。
シチリアのほうは、見張り台の代わりに「ドンジョン」という強化された塔を建てることができます。
キャンペーンには「エドワード長脛王」(ブリトン)、「西の大公たち」(ブルゴーニュ)、「オートヴィル家」(シチリア)の3つが追加されます。本DLCのタイトルにもなっている「西の大公たち」は面白いのでおすすめです。
Dawn of the Dukes(公爵たちの夜明け)
Dawn of the Dukes(おすすめ度:2)
文明に「ボヘミア」「ポーランド」が追加。
ボヘミアは火薬の扱いに長けており、大砲をアップグレードした「ホーフニツェ」や、攻守ともにすぐれた火薬ユニット「戦闘馬車」があります。砲撃が好きな人におすすめの文明です。
ポーランドは内政向きの文明で、粉ひき所を強化した「フォルワルク」(周囲の畑から8%を自動回収)や、石材を掘るとついでに金ももらえたりなど、強いボーナスをもっています。また戦闘面でも近衛兵の強化バージョンである「オブヒ兵」もおり、殴るたびに敵の防御力をガンガン下げてくれます。『ウルティマオンライン』の鈍器武器みたいな感じですね。
キャンペーンには「アルギルダスとケーストゥティス」(リトアニア)、「ヤドヴィガ」(ポーランド)、「ヤン ジシュカ」(ボヘミア)の3つが追加。「ヤドヴィガ」は特殊ルールがあって、ちょっと変わったプレイを楽しめます。
Dynasties of India(インドの王朝)
Dynasties of India(おすすめ度:3)
みんな大好きインド文明のDLC。文明に「ベンガル」「ドラヴィダ 」「グルジャラ」の3つが追加されます。インドといえばやはり象ユニットですね。生産と移動速度は遅いですが、すべてを蹂躙するほどの攻撃力と防御力を持っています。まさに相手をひき殺すといった戦い方です。
キャンペーンでは「バーブル」(タタール/ヒンドゥスタン)、「ラージェーンドラ」(ドラヴィダ)、「デーヴァパーラ」(ベンガル)の3つが追加。「デーヴァパーラ」はいきなり象ユニットで敵地に攻め込むので、象好きな人はここから始めるといいでしょう。
Return of Rome(ローマの帰還)
Return of Rome(おすすめ度:4)
『AoE』の1作目を『AoE2:DE』で遊ぼうという試みのDLC。『AoE』のチュートリアルからプレイできます。本体とは別のメカニクスになっているので、タイトル画面で「Return of Rome」に移動する必要がありますね。
「『AoE:DE』があればよくね?」というもっとな意見があるとは思います。筆者も『AoE:DE』を持っており、はじめはそう思っていたのですが、『AoE:DE』は村人などのユニットの挙動があまりよろしくなく(地形にひっかかったり、動かなくなったりなど)、けっこうストレスが溜まるため、本DLCを導入したところ快適にプレイできるようになりました。
もう一つよいこととしては、『AoE:DE』をアンインストールして、『AoE2:DE』に1本化できるというところですね。いちいち『AoE:DE』を起動する必要がなくなりました。
単純移植ではなく、新文明「ラックベト」や、キャンペーンも3つ追加されています。本体のほうでも文明に「ローマ」が追加。
あと特別ルールに「D3 ゲームモード」も追加。これは初期ラッシュ禁止(青銅時代以前は軍事ユニットを1つしかつくれない。また青銅研究が始まるまでは戦闘禁止)というものです。
Steamの評価はあまりよろしくないのですが、筆者としては買ってよかったと思っています。『AoE』に思い入れがある方向きですね。
The Mountain Royals(山中の王族)
The Mountain Royals(おすすめ度:2)
文化に「アルメニア」「グルジア」を追加します。
アルメニアは、移動する貯蔵庫「ラバの荷馬車」のコスト-25%&テクノロジー効果+40%や、戦士育成所ユニットを1時代早く使用可能になります。あと戦闘では治療のできる歩兵「戦闘神官」がいます。
グルジアは、数が増えれば増えるほど戦闘力が上がる騎兵ユニット「モナスパ」(攻撃力最大+4)や、騎兵ユニットの自動回復スキルも持っています。「ラバの荷馬車」は最初から持っていますね。
キャンペーンには「タマルの即位」(グルジア)、「トロス大王」(アルメニア)、「イスマイル」(ペルシア)が追加されます。
Victors and Vanquished(勝者と敗者)
Victors and Vanquished(おすすめ度:4)
スカーミッシュで使える文明の追加はありませんが、織田信長や島津貴久、テムジン(チンギス・ハン)、オットー大帝(神聖ローマ皇帝)といった有名人物の、19 のシナリオをプレイできます。シナリオ集といった内容ですね。
本作で信長や島津プレイができるというだけで十分価値があります。信長シナリオだとゲーム開始時に「織田」「武田」「上杉」「長曾我部」「毛利」「大友」の6勢力から1つを選べます。戦国時代が好きな人は導入してみるのもいいでしょう。
Chronicles: Battle for Greece
Chronicles: Battle for Greece(おすすめ度:3)
新たなメカニクスでつくられた古代ギリシア時代DLC。そのため、「Return of Rome(ローマの帰還)」と同様に、タイトル画面から移動する必要があります。
スカーミッシュでは「アケメネス朝」「アテナイ人」「スパルタ人」が使えます(本体では使えません)。55個の新しい陸上ユニット、19個の水上ユニット、85個の新しい建築物が含まれる新しいグラフィックモデルで構成されています。時代区分は「初期」→「市民」→「古典」→「帝王」になっています。
本DLCは細かいキャンペーンがいくつかあるというものではなく、グランドキャンペーンという一つの大きなキャンペーン(21シナリオ)に集約されています。本体のほうが飽きた人には良いとは思います。Steamでの評価も高いDLCです。
ただ古代ギリシャに興味がない方は、本体との関係性もないため、あえて買う必要もないとは思います。
The Three Kingdoms(三国時代)
The Three Kingdoms(おすすめ度:5(たぶん))
筆者が事前予約する程度には欲しい三国志DLC。この記事を書いている時点ではまだ発売されていませんが、『AOE2』で三国志となったら、おすすめ度を5にするしかないとは思います(ひどかったらあとで変更します)。
文明は「魏」「呉」「古蜀(蜀)」「女真」「契丹」と一気に5つ追加。
キャンペーンも「魏」「呉」「古蜀」それぞれ用意されており、桃園の誓いや官渡の戦い、赤壁の戦いなどの三国志イベントを体験できます。リリース後に記事を追加します。
まとめ
「The Three Kingdoms」のリリースが近いので、筆者の復習も兼ねて本記事をつくりました。
DLCの1~3弾は本体にバンドルされる形になったので、『AoE2』自体をプレイしたことのない方は本体だけで十分というか遊びきれないとは思います。
前作に思い入れがあって、『AoE:DE』を買おうと思っている方は、本作のDLC「Return of Rome」を買って一本化してしまったほうがいいかもしれません。筆者としては、『AoE:DE』はユニットの挙動がストレスになります。
ソロプレイを楽しみたいのであれば、信長など戦国武将プレイのできる「Victors and Vanquished」を導入すればいいでしょう。
今後も新DLCがリリースされるたびに、記事を追加していきたいと思います。