『CK3』のDLC、おすすめはどれ?5段階評価|Crusader Kings III
中世の封建領主を追体験できる歴史ストラテジーゲーム『Crusader Kings III』(CK3)。Paradox Interactiveによって、2020年9月2日にSteamで配信されました。
本作は有志による日本語MODもありますので、プレイしやすい環境になっているとは思います。また「XBOX GAME PASS」でも本体が配信されているので、とりあえずどんなゲームか試してみるということもできますね。
今回はこれまでに配信された本作のDLCのレビューと感想、5段階評価をお届けします。今後、新しいDLCが配信され次第、追加していく予定です。
本体とExpansion Passについて
本体の種類
『CK3』の本体ですが、以下の2種類があります。
・通常版:5,150円
・Royal Edition:7,850円
「Royal Edition」には拡張パック「Expansion Pass」(ようはシーズンパス)がついてきます。
「Expansion Pass」の内容
「Expansion Pass」は本体を購入した後に、個別購入もできます。内容は以下のとおりです。
・Fashion of the Abbasid Court:アッバース朝(というか中東と北アフリカ)の宮廷コスチューム。
・First Flavor Pack:フレーバーDLCの第1弾。
・The First Major Expansion:大型DLCの第1弾。
・Second Flavor Pack:フレーバーDLCの第2弾。
個々のDLCの内容は後述します。DLC「Fashion of the Abbasid Court」は現在のところ「Expansion Pass」でしか手に入らないので注意が必要です。

「Fashion of the Abbasid Court」の内容ですが、中東と北アフリカ風のコスチュームセットですね。中東国家プレイが好きな人には良いとは思います。
予約特典DLCについて
『CK3』発売前に予約購入したユーザーには、「Garments Of The Holy Roman Empire」という、中央ヨーロッパのコスチュームコレクションが付いてきます。予約特典ですので、現在は入手不可です。

本DLCの内容ですが、中央ヨーロッパの平民・戦士・支配者たちのコスチュームパックになっています。ゲームシステムに関与するものではありません。
拡張DLC
Northern Lords
Northern Lords(おすすめ度:4)
ヴァイキングプレイ拡張DLC。前作『CK2』でヴァイキングプレイをしていた筆者としては、プレイに欠かせないDLCです。ヴァリャーグの冒険者、ルーンストーン、生贄の儀式、バーサーカーなど、数多くの新オプションが追加されます。
本DLCを利用することにより、前作のように領土を捨てて他の地へ侵略戦争に出かけることができます。ひたすら略奪を続けるみたいなプレイもできますね。
またノースの文化や遺産、決闘など、様々なイベントも追加されます。新BGMが4曲と、マップ上の新3Dモデルなども追加と、ヴァイキングプレイを盛り上げてくれます。
ポイント:ヴァイキングプレイしたい人向け。
Royal Court
Royal Court(おすすめ度:3)
3Dモデルの王宮の間を追加する、お値段も3000円オーバーの大型DLCです。
王宮の前に旗や財宝を飾ったりして、地味なストラテジーゲームを微妙に華やかにしてくれます。飾ればボーナスも付きます。
また王宮の間で家臣たちの意見を聞いたりなど、領主プレイをビジュアル的にサポートしてくれます。

ただ筆者的には、王宮内ではカメラがぐりぐり動き過ぎて、酔いやすいという問題がありますね。ストラテジーゲームなんだから、そんなに派手にカメラを動かさなくてもいいだろと。
これ以外にも、文化方面での拡張も入っています。王国の福利を図ったり、軍隊に新たな褒賞をあたえたり、遺産を決定したり、従属国家に新しい言語を学ばせたりなどですね。また文化を組み合わせてハイブリッド化させることも可能。
値段に見合っているかと言われれば、正直単品買いはあまりおすすめできませんね。
DLCで3000円オーバーはさすがに高いですし、王宮のモデルも何か初心者が作ったぽい感じで高級感がありません。筆者的には、カメラ動きまくりをなんとかして欲しいとは思います。
ポイント:3Dモデルの王宮にいろいろ飾りたい人、オリジナル文化を作りたい人向け。
Fate of Iberia
Fate of Iberia(おすすめ度:4)
イベリアプレイ強化DLC。筆者としてはイベリア半島の位置は、周囲を敵に囲まれずに済むので、プレイしやすいと思っています。その代わり、キリスト教徒とイスラム教が衝突していますので、常に争いの絶えない状態になっています。片方の文化を滅ぼすか、それとも共存するかという選択肢がありますね。
本DLCではイベリアのコスチュームやイベント、文化的伝統などを追加。また建造物や船、ユニットも追加されます。
それと、先ほどの「Royal Court」を導入していれば、イベリアをモチーフとした王宮や財宝も追加。イベリアプレイ好きな人は導入をおすすめします。
ポイント:イベリアプレイを強化したい人向け。
Friends & Foes
Friends & Foes(おすすめ度:2)
イベント追加の小型DLC。タイトル通り、友人関係や敵対関係のイベントを100ほど追加。それ以外に新BGMの追加もあります。ここから「Expansion Pass」の範囲外になりますね。
値段は540円とパラドゲ―にしては安いですが、内容も値段相応です。
そもそもイベントを888追加できるMOD「VIET Events」(日本語化可能)が無料で手に入りますので、必要かどうかといわれれば微妙なところもあります。
バニラに飽きてきて、ちょっとしたイベントを追加したい人はどうぞといったところ。
ポイント:敵・友人に関するイベントを100ほど追加。新BGMも。バニラに飽きてきた人向けの小型DLC。
Tours & Tournaments
Tours & Tournaments(おすすめ度:5)
各地をツアー(巡礼)し、トーナメントにも参加できるロールプレイ強化型の大型DLC。
自分でツアールートを設定し、各地の封臣たちにあいさつしたり、税金を取ったり、鍛冶屋や酒場に行ったり、トーナメントに参加したりなど、領土拡大とは違った領主のロールプレイを楽しむことができるようになります。アートワークも多数追加。
ポイント:領主ロールプレイ強化DLC。各地を巡礼して、さまざまなイベントを楽しめる。戦争に飽きた人向け。値段の高さがネックか。
まとめ
「Expansion Pass」のDLCはすべてリリースされましたので、今後どうなるかといったところですね。
正直なところ、「Royal Court」の王宮の3Dモデル、もうちょっと何とかならなかったのかと思います。
今のところ、筆者がおすすめするのは、ヴァイキングプレイ強化の「Northern Lords」です。【追記】「Tours & Tournaments」もおすすめです。
基本的には「Expansion Pass」でまとめ買いしてしまったほうが、ボーナスDLC「Fashion of the Abbasid Court」も付いてくるのでお得とは思います。
それとMODがけっこう充実してきたので、そちらもあさってみるといいでしょう。