『バルダーズゲート3』レビューと評価、感想ー遊びやすくなったシリーズ最新作|Baldur’s Gate 3
D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)のテーブルトークRPGをもとにしたPCゲームのシリーズ最新作『バルダーズゲート3(Baldur’s Gate 3)』。Larian Studiosによって、2020年10月7日にSteamで早期アクセス版が配信されました。
『バルダーズゲート2』が発売されたのは2000年なので、20年経っていることになりますね。根強い人気があり、1,2のリメイク版もリリースされています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作はD&DのテーブルトークRPG第5版をベースにして開発したRPGです。第5版は2014年にリリースされたルールセットで、日本ではホビージャパンから翻訳出版されています。現在の最新ルールですね。
テーブルトークRPGがもとになっているので、ゲーム中の処理は第5版のルールに準じておこなわれています。要はダイスロールによる判定ですね。
基本的にはそんな感じですね。
戦闘はターン制になっていて、行動の速いキャラから順に動く形になっています。敵を攻撃したときの処理も、当然ダイスロールでおこなわれています。
またNPCとの会話の選択肢も多く、テキストはかなりの量になっています。現在のところ日本語がサポートされていないため、プレイするにはそこそこの英語力が必要になるでしょう。
直感的に操作ができるので、前作と比べるとかなり遊びやすくなっています。ライト層でもプレイしやすく、ストーリーも面白いので(SF色は強くなってしまっていますが)、おすすめの作品と言えるでしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(87%、21926人中)」になっています。
ストーリーも正直前作より面白いですしね。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・会話の選択肢が多くて楽しい。
・キャラクターデザインが素晴らしい。
・前作よりもプレイしやすく作られている。
・前作の良さはしっかり残っている。
・前作と雰囲気が大きく変わり、SF的になった。
・戦闘が厳しく、問答無用で即死することが多い。
・セーブデータが後のバージョンに対応しない可能性がある。あくまで早期アクセスと割り切るべき。
・仲間が弱く、すぐに死んでしまう。
ストーリーの面白さは、多くの人が指摘していますね。最初から緊迫したシーンで始まり、プレイヤーの集中が途切れないようにしています。
一方で、早期アクセスということからバグもあり、今後のアップデートによるセーブデータの互換性など心配な点も多く残されています。
総評
本作は、ストーリーは前作よりも面白いものになっており、イベントも多く、プレイヤーを退屈させないように作られています。
また操作系統もよく整理されていて、前作のように長いチュートリアルをこなしてやっと意味が分かるということもなく、いきなり直感で動かしても問題ないでしょう。
現在早期アクセスのため、バグやセーブデータ問題も残っています。日本語もサポートされていませんし、正直いま買うことはあまりおすすめできないのですが、どうしてもプレイしたいという方はトライしてみてもいいとは思います。【追記】PS5日本語版がスパイク・チュンソフトから発売予定になりました。