『Fae Tactics』レビューと感想・評価:スーファミ風SRPG【Steam新作レビュー】日本語化可能
スーパーファミコン時代のシミュレーションRPGを彷彿させるターン制ストラテジー『Fae Tactics』。Endlessfluff Gamesが開発し、Humble Gamesによって2020年8月1日にSteamで配信されました。
プレイしてみた感じだと、けっこうオーソドックスなSRPGですね。ゲームの容量自体は1Gぐらいと、あまり大きくはありません。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作はドット絵調で描かれた、ターン制のSRPGになっています。日本語にも対応していますね。
主人公は魔法使いで、いわゆるポケモンならぬ魔法生物「フェイ」と戦い、仲間としてゲットしていくという内容です。
ゲームシステムですが、SRPGをきわめて簡素化している形です。
本作の売り文句として「コマンド画面が存在しないユニークなターン制タクティクスゲーム」というのがありますが、じっさいそのとおりであり、基本的には移動と攻撃ぐらいしかやることはありません。
正直なところ、ゲーム前半はかなり単調な印象です。本当に昔のゲームを遊んでいる感じでした。
ただスキルが増えてくると、できることの幅も増えてきます。
スキル使用ですが、たとえば待機することで発動するというものがあります。
やっていて感じることは、開発者が極力プレイヤーのコマンド選択を減らしたいという強い意志でしょうか。そのため、移動位置や対象をマウスクリックするだけで、だいたいのことをすませられます。
パーティは3体までで、ゲットしたポケモンフェイを3体まで召喚することができるため、合計6体まで使うことができます。
そしてまるで昔のSRPGのように、なんか攻撃が当たらない。「『スー〇ーロボット大戦』か!」と思いました。
ゲーム展開なども含めて、なんかいろいろと懐かしさを感じさせるゲームです。
ある意味、正統派なSRPGともいえるでしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(80%、191人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・昔のSPRGっぽいプレイ感覚でわかりやすい。
・戦闘に参加していない仲間にも経験値が入るので、無駄なレベル上げをしなくていい。
・キャラクターが可愛くていい。
・面倒な要素は省かれているため、手軽に遊ぶことができる。
・戦闘のテンポが遅い。
・後半のバフ必須の戦闘が面倒。
・全体的に内容が平坦。作業をしている感じ。
・ゲームとしての新しさを感じない。
アートワークやゲームの遊びやすさ、理解のしやすさに対しては好評を得られていました。コマンド選択を廃することで、SRPG初心者にも遊びやすくなっています。
一方、ゲーム自体が単調すぎること、SRPGをやりこんでいる人からすると物足りなさがあることなども挙げられていました。
総評
筆者的には可もなく不可もなくのSRPGといった感じでした。
システム的にも大きな冒険はなく、面倒なコマンド選択を省いた操作性にしたことぐらいでしょうか。
ゲームの前半も単調な展開が続いたので、正直途中でやめようと思ったぐらいです。ようは、なんか普通過ぎる感じでした。
ただスキルなどを使えるようになって、属性を考えて戦わないと勝てなくなってくると、そこそこ面白くはなってきます。
尖ったところはありませんが、初心者でも安心・安定して遊べるSRPGとしては優れた作りになっているとは思います。
アートワークにピンと来た人は、そのまま「買い」でいいと思いますね。