Steam版『ブラス:バーミンガム』レビューと評価・感想ー産業革命時代のイギリスを舞台にしたボードゲーム|Brass: Birmingham

2021年7月5日ボードゲーム評価シミュレーション, レビュー

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産業革命時代のイギリスを舞台にしたボードゲーム『ブラス:バーミンガム(Brass: Birmingham』。いわゆる「白ブラス」ですね。

Cubloが開発し、Phalanxによって、2020年3月7日にSteamで早期アクセス版が配信されました。

名作ボードゲーム『ブラス』から派生した作品で、ランカシャーを舞台にした『ブラス:ランカシャー』(黒ブラス)の後継的作品です。

なにが違うのニャ?

白ブラスのほうが、黒ブラスよりもちょっと複雑になっていますね。黒ブラスが気に入った方は、白ブラスのほうも遊んでみるといいかと思います。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

本作の内容をざっくり説明すると、産業革命時代のイギリス・バーミンガムで資本家となり、鉄や石炭などを出荷して勝利点を稼ぐといった内容です。

石炭などの輸送には線路が必要ですが、他のプレイヤーの敷いた線路も利用できます。ただ線路を使うと、その所有者に勝利点が入ります。

相手が利用しそうな位置に線路を敷いておくのニャ。

ゲームには「運河時代」「鉄道時代」の2つの時代があり、鉄道時代に移行するときに運河時代のものが陳腐化します。

そのため、運河時代でがっつり稼ぐか、先を見据えて鉄道時代に備えるかなど、時代の変化にどう対応するかが重要になってきます。

鉄道時代が終了したときに得点計算をおこない、もっとも点数の多いプレイヤーの勝利です。

重量級のゲームなので、最初プレイするときは戸惑うかもしれませんが、何度かプレイすれば面白くなっていくでしょう。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(48%、39人中)」になっています。

微妙なことになってるニャ。

ゲームのもとになる『ブラス:バーミンガム』自体は面白いのですが、まだ早期アクセスということもあり、バグなども見られますね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・そもそもの作品が面白いので、PC版としてプレイできるのはうれしい。

・バグさえなければ良ゲーム。もう少し待ってからのほうがいいかも。

・このゲームをシングルプレイで遊べるのは良い。

悪かった点

・細かいバグが多い。

・AIがあまり強くない。ハードでもたいしたことがない。

・相手のターンになるとボードを見ることができない。

とにかくバグに関する言及が多いですね。

それとゲームの仕様や最適化不足、オンライン対戦での問題など、まだまだ改善の余地が多い作品となっています。

 

総評

『ブラス:バーミンガム』のルールを把握したいという方や、一人でこのボードゲームを遊びたいという方は、本作を試してみるのもいいかと思います。

ただ、あくまで早期アクセス版なので、そのあたりを覚悟して購入したほうがいいでしょう。

バグがあるのは仕方がない部分もあるニャ。問題は開発者の姿勢ニャ。

こまめにアップデートしてくれるのであればいいのですけどね。今後の動きに期待しましょう。