『Broken Lines』評価は「非常に好評」:「XCOM」ライクのWW2ストラテジー【新作レビュー】
第二次世界大戦を舞台にしたターン制のストラテジーゲーム『Broken Lines』。PortaPlayが開発し、Super.comによって2020年2月25日にSteamで配信されました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は第二次世界大戦を舞台にしたターン制のミリタリーストラテジーゲームです。
ゲームには指令フェーズとアクションフェーズがあり、ユニットに行動を指示したあと、アクションフェーズでユニットが動き出します。
敵も同様に指示をしたあとにユニットが動くので、こちらの思惑と違うところに敵が動いたり、逆にうまく敵の攻撃をかわせたりといったこともあります。運要素もありますね。
ユニットにもキャラクター性があり、雰囲気的には「XCOM」シリーズですが、システム的に近いゲームとしては『Frozen Synapse』でしょう。
ゲームはストーリーを重視した作りになっていて、基本的にはキャンペーンを進めていく形になります。
半RTS、半ターン制といったゲームですね。
ユーザーの評価
本作のSteamでのユーザー評価ですが、「非常に好評(89%、137人中)」となっています。
良かった点は以下のとおりです。
・敵がどう動くかを予測するのが面白い。
・兵士たちを育成するRPGとしても非常に優れたゲーム。
・ストーリーやイベントが面白い。
・RTSとターン制の見事なブレンド。
・「XCOM」と「Frozen Synapse」の融合。
RTSほど忙しくなく、戦略をじっくり考えることができるのが本作の良い点として多く挙げられていました。
「XCOM」と「Frozen Synapse」の良いとこ取りというのも確かにそうですね。「Frozen Synapse」はキャラクター性がありませんしね。
悪かった点は以下のとおりです。
・キャンペーンが短い。
・「XCOM」ほどの深みはない。
・いろいろと惜しいゲーム。
・コンテンツに比べて値段が高い(2,570円)。
多く挙げられている点は、キャンペーンの短さでしょう。
本作のメインはキャンペーンなのでこれが短いと、これからというときに消化不良となってしまうかもしれません。
筆者としては、だらだらと長いゲームよりも必要な分をきっちり見せてくれるゲームのほうが好きなので、短いから悪いとは思わないのですが、このあたりは主観の問題もありますね。
またストーリーラインがあるので、「XCOM」ほどの自由度やカスタマイズ性はありません。「XCOM」を強く期待すると肩透かしを食らう可能性があります。
ただ全体的には高評価なゲームになっています。
総評
本作は指揮を出したあとに、ユニットが動き出すシステムで、RTSとターン制が混ざったストラテジーゲームです。『Frozen Synapse』が好きな人は楽しめるかと思います。
また登場キャラにも個性があり、RPG的な要素もあります。
「XCOM」が好きな人は楽しめるとは思いますが、「XCOM」クローンみたいなものを期待するとちょっと違うというふうになってしまうでしょう。
第二次世界大戦ものが好きな人、RTSは忙しすぎるという人には楽しめる作品だとは思います。日本語はサポートされていませんが、ルールと簡単な英語が読めればプレイは問題ないかと思います。