Steam版『モンスターハンターワールド:アイスボーン』評価は「賛否両論」【配信一か月後】
『モンスターハンターワールド』の大型拡張コンテンツとして、2020年1月10日にSteamで配信された『モンスターハンターワールド:アイスボーン(Monster Hunter World: Iceborne)』。それから一カ月経ちました。
人気ゲームだけに期待度が高まった拡張コンテンツですが、現状あまり評価が芳しくない状態となっています。
今回は本DLCのレビューと感想、評価についてお届けします。前回の記事は以下のリンクから。
どんな内容?
本作は人気作『モンスターハンターワールド』の世界やゲームプレイを拡張するDLCです。
メインとなる追加要素としては、新エリア「渡りの凍て地」です。タイトルどおり雪原の地でのハンティングを楽しむことができます。
また「冰龍イヴェルカーナ」「猛牛竜バフバロ」「凍魚竜ブラントドス」などの新モンスターも追加されています。「轟竜ティガレックス」「迅竜ナルガクルガ」も出てきますね。
全14種類の武器には、新たな連携アクションや新要素が追加されています。クラッチクローでモンスターにしがみつくことのできる新アクション「クラッチ」も追加されています。
クエストには「マスターランク」が追加され、さらなる強敵と戦うことができます。やり込み要素は多くなっています。
ユーザーの評価
本DLCのSteamでのユーザー評価ですが、一カ月経った現在「賛否両論(44%、7,898人)」になっています。
購入者は中国ユーザーも多いですが、彼らからの受けもあまりよくありませんね。
以下に良かった点、悪かった点をまとめます。Steam以外の中国のゲーム掲示板からの意見も取り入れています。ゲームの不具合などについては、ゲーム内容とは関係ないので省きます。
・グラフィックが良くて没入感がある。
・配信後からずっと遊んでいるが、やり込み要素が多くて楽しい。
・ソロプレイでも十分に楽しめる。
・ティガレックスなどのお馴染みのモンスターが登場するのが良い。モンスターも増えた。
・アクションが増えて面白くなった。
・モンスターが硬くてだるい。無駄に時間がかかるだけ。
・クラッチクローの存在感が強く、戦術の幅が狭くなった気がする。
・武器の強弱が顕著になった。
・空飛ぶモンスターがうざくてストレス(あと受付嬢も)。
・とにかく時間がかかるだけの要素が多い。作業ゲーム。
良かったところとして挙げられているのは、やはりグラフィックの良さでしょう。またやり込み要素も多くなったので長く楽しめるといった意見も見られました。
一方で、「むだにモンスターが硬い」「時間がかかるだけ」のような意見も多く見られます。
また新要素のクラッチクローについては、ゲームのアクション性を増す効果がある一方で、戦い方が固定されてしまっていることへの不満も見られました。
クラッチクローを使ってモンスターに張り付き、肉質を柔らかくしたり壁にぶつけたりすることができるのですが、その反面、それ前提でモンスターが硬くなってしまっている設計にもなっています。
アクションは増えましたが、モンスターを倒すための「戦術の自由度」のようなものが減ってしまった感はあるかもしれません。
総評
筆者はモンハン自体をそんなに遊ばないので、本作や本DLCは下手ながらも普通に楽しむことができています。たしかにモンスターが硬くて強いですけど。
本DLCのグラフィックについては、文句がないレベルのものとなっています。
これまでになかった雪原の表現をうまくあらわすことができており、ゲームに対する没入感を高めることに成功しています。最近のゲームのグラフィックは本当に進化しましたね。
それに新モンスターだけでなく、おなじみのモンスターが登場するのも、「モンスターハンター」シリーズのファンにとってはうれしいものだと思います。
やり込み要素も増え、DLCとは思えないぐらい十分なプレイ時間があります。
それとクラッチクローなどの新アクションによって、無印からのマンネリ化を防ぐことにもあるていどは成功しているといえるでしょう。
一方で、クラッチクロー前提で敵が硬くなっていることなど、戦い方の幅が狭まっているようにも思えます。モンスターも硬くなり、プレイ時間がかかってしまう原因の一つにもなっています。
いろいろな戦い方ができたほうが、ゲームとしては面白いとは思います。
ただこういうのは主観的な部分もあるため、調整が難しいですね。
受付嬢について
あと「受付嬢がうざい」という点については、主観なのでなんともいえません。
ただ検索すると、「受付嬢 うざい アイスボーン」「受付嬢 うざい モンハンワールド」みたい検索結果が出てきますね。
逆転の発想として、「受付嬢は仕事として、話を盛り上げるために頑張っている」と考えるのがいいかもしれません。
台本どおりに、芸人のように頑張っているのです。
そう思えば、「お仕事ご苦労様です」と少し距離を置いて見ることができるでしょう。
素のときは案外普通の人かもしれませんしね。