『Library Of Ruina』評価は「非常に好評」:図書館カードバトル【新作レビュー】日本語化可能

2020年5月25日ゲーム評価RPG, カードゲーム, レビュー

Library Of Ruina

図書館を舞台にしたカードバトルRPG『Library Of Ruina』。ProjectMoonによって、2020年5月15日にSteamで早期アクセス版が配信されました。日本語に対応しています。

Lobotomy Corporation』のデベロッパーなのニャ。

施設をマネジメントする前作とは違い、今回はバトルがメインになります。カードやサイコロを利用したボードゲーム・カードゲーム的な内容になっていますね。本サイトの好みのジャンルでもあります。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

Library_Of_Ruina

本作は『Lobotomy Corporation』と話がつながっていますが、ゲーム自体は完全に別物です。

主人公は、図書館のマスターとなって司書たちを操り、ゲストを迎え入れて戦わせるのが目的です。

死亡したゲストは「物語が記された本」となり、それを使用することによって図書館はさらなる成長を遂げることができます。

なんだかすごい設定なのニャ。

本作のゲーム内容ですが、基本的にはゲストとのバトルを繰り返していく形になります。倒してゲストを本にしたのちは、それを消費して司書やカード、図書館などのパワーアップに役立てていくことができます。

戦闘はターン制のカードバトルですが、『Slay the Spire』的なローグライクカードゲームとは違って、デッキをしっかり整えて戦いに挑むことができます。TCGやソーシャルゲーム的なものといったほうが近いかもしれませんね。

ただカードを出せば攻撃が通るかといえばそういうわけではなく、ダイスを振って判定をしなければなりません。

テーブルトークRPGみたいニャ。

そういうダイス判定があることから、運要素はけっこう強めとは思います。

ゲーム自体は面白いのですが、まだ早期アクセスということもあり、細かいバグはありますね。

筆者が出会ったバグですが、攻撃時にフリーズが起こりました。あと表示が変になったりもありました。日本語もちょっと表示がおかしいところがあります。

現在のところ割引価格ではないので、不安な方はバグ取りが終わってからセール時にでも買ったほうがいいとは思います。

早期アクセスは覚悟のある人だけが買ったほうがいいニャ。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(87%、525人中)」になっています。

早期アクセスの評価としては悪くはないニャ。

現在のところ、前作のファンが買っているという感じではありますね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。バグについては作品の内容とは関係がないので省きます。

良かった点

・ バトルシステムが最高。

・司書のカスタマイズが楽しい。

・前作とストーリーのつながりがあり、前作のキャラクターたちも登場するので取っ付きやすい。

・アートスタイルとBGMが素晴らしい。

悪かった点

・前作の中心的な存在だったアブノーマリティの影が薄い。

・UIが使いにくい。

・素材集めに作業感があり、ソシャゲーをしているかのよう。

前作とは大きく変わったバトル中心のシステムですが、おおむね好評になっています。

またストーリーやキャラクターにつながりがあることなども、前作のファンたちを満足させるものになっていますね。

一方で、UIの使いにくさや、ローグライクカードゲームではなくあくまで「RPG」なので、育成が必要になってきます。そのためのレベル上げ的な作業を楽しいと感じるかどうかで評価が分かれてくるでしょう。

 

総評

本作は前作とはゲームシステムを大きく変えてきましたが、それでもカードバトルゲームとして十分な楽しさを提供してくれています。

筆者的にはボードゲームやカードゲームが好きなので、本作は気に入っています。

それとストーリーが前作とつながっているため、前作を未プレイだと意味がわからない部分が多い気はします。

筆者としては、まず前作をプレイしてから本作をプレイしたほうが楽しめるとは思います。「施設管理シミュレーションは苦手だけど、カードゲームは好き」という人は本作からでいいかと。基本的にはRPGです。

まだ早期アクセスですが、正式リリースを今年の12月に予定しています。現状フリーズ系のバグがかなり多いので、完全なゲームがプレイしたい人は正式版まで待ったほうがいいとは思います。