Steam版『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』レビューと評価・感想ー可愛いけどダークなダンジョンRPG続編
人気ダンジョンRPG『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』の続編である『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』。
日本一ソフトウェアが開発し、NIS Americaによって、2023年2月15日にSteamで配信されました。ニンテンドースイッチ/PSVita/PS4ではすでにリリースされています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は『ウィザードリィ』のような、3Dダンジョン探索をメインとしたRPGです。
ただ『ウィザードリィ』のように冒険者たちが直接戦うわけではなく、人形兵の部隊(ガウン)を率いて戦わせるという内容になっています。
1つのガウンでは最大8人まで参加できるので、それが5ガウンあると最大40人が戦闘に加わることになります。
さらに本作では「ミラマキーナ」を呼び出し、ガウンをサポートさせることができますので、実際は40人以上になっていますね。
人形兵にはさまざまなタイプ(ファセット)が存在し、それをうまく組み合わせて運用していくのが本作の醍醐味といえます。
また「パーティー組んですぐさまダンジョンにGO!」というよりもストーリーを堪能しながら進めていく感じになりますね。ただ前作よりも長々としたストーリーで話が中断されるのはなくなったので、ダンジョン探索に集中できるようにはなりました。
あと前作同様、可愛いイラストに似合わず内容がダークだったりしますし、グロ表現もあったりしますので、苦手な人は注意かもしれません。
それと後半がランダムダンジョンになるのですが、筆者的にこれはやめてほしかったですね。ダンジョンRPGってマップを埋めていく達成感もあるので、ランダムにされると「なんか違う」みたいな感じになります。ローグライクが流行ってるからその要素を取り入れてみた感じでしょうか。
ラストも厳しいので、本作からプレイすることはあまりおすすめできません。真EDとか苦行もいいところです。
前作をプレイしていない方は前作をプレイしてください。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(88%、88人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・ストーリーがなかなか面白い。
・キャラクターが可愛いし、いい味を出している。
・前作に比べてゲームテンポは好くなった。
・大勢での集団戦闘が楽しい。
・PC版にもかかわらず、名前のキーボード打ちができない。
・ラストあたりは苦行。
・前作にあったダンジョンごとの世界観とストーリーが本作にない。
・特定のドロップアイテムが出づらく、苦行をせまられる。
苦行が待ち構えているのは、ダンジョンRPGの宿命かもしれませんね。そういうのが楽しい人には楽しめますし、そうじゃない人には苦行とは思います。
総評
正直なところ、本作はシステム的な面や難度から言ってもあくまで「続編」なので、前作をプレイしていない方は前作からプレイすることをおすすめします。
前作クリアーして、ストーリーが気に入ったという方は本作をプレイするといいでしょう。
後半にいくにつれて忍耐も必要になってくるため、そういうのが耐えられるかどうかも重要になってくるとは思います。
カジュアルなゲームをプレイしたい人にはあまり合わないとは思いますが、がっつりしたダンジョンRPGをプレイしたければ(前作をプレイしてから)本作を試してみるといいでしょう。