『Lies of P』評価は「非常に好評」 レビューと感想ーイケメンピノキオのソウルライク【Steam】
ピノキオの物語の解釈を大幅に広げて、『ダークソウル』のようなアクションゲームに仕上げた『Lies of P』。
NEOWIZによって、2023年9月18日にSteamで配信されました。PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneでもリリースされています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は「ピノキオの冒険」をベースに、いろいろと拡大解釈をしてスタイリッシュなソウルライクに仕上げた作品です。
ちなみに「ピノキオ」を「ピノッキオ」と表記することもありますが、普段の会話で「ピノッキオ」とかいわないのでピノキオで統一します。
ちなみに公式ストアページの表記は「ピノキオ」と「ピノッキオ」で揺れてます。
そんなわけでピノキオこと「P」ですが、ディズニーのあの操り人形のようなデザインが、イケメンとして戻ってきました。
ゲームの雰囲気はダークな感じで、ディズニーバージョンではなく、救いのない初出の原作「ピノキオの冒険」に忠実な感じです。
ピノキオの特徴として「嘘をつくと鼻が伸びる」というのが有名ですが、本作も題名にもあるように、選択肢で嘘をつくことができます。
この嘘によって物語が変化していくというものですね。
嘘には良い嘘・悪い嘘がありますので、自分の思うままに選択していくとよいでしょう。
肝心なアクション部分ですが、いわゆる『ダークソウル』のような高難易度の死にゲーアクションになっています。
ダッシュやガードで敵の攻撃をいなしつつ、攻撃を叩き込んでいくというものですね。
武器は「ブレード」(武器の威力)と「柄」(武器のリーチ)を組み合わせる形。大威力の武器を作るか、速さ重視でいくのかは、自分のプレイヤースキルに合わせて選択ができます。
それといわゆる必殺技的なものに、貯まった「フェーブルスロット」を消費する「フェーブルアーツ」があります。これも武器によって変わってくるため、自分にとって使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
それとソウルライクではおなじみの「パリィ」ですが、ジャストガードすることで発動させられます。ジャストガード後に溜め攻撃やフェーブルアーツを叩き込めば、敵がピヨリ状態(スタッガー)になるので、そこで弱点をつければ大ダメージをあたえられます。
あとは左腕の義手を使って、電気や火炎などの魔法攻撃みたいなことができますね。これらを組み合わせて戦っていく感じです。
それと武器は耐久度が減っていくので、こまめに研いでやりましょう。
ステータスビルドも、ポイントを割り振っていく形なので、自分好みにつくりあげていけます。スキルツリーもありますし、カスタマイズ性の高いゲームといえるでしょう。
ちなみに筆者だけかもしれませんが、なんか視野角が狭く感じます。それで酔いやすいですね(このあたりは個人差があるとは思います)。敵も視野の外から急に襲ってくるパターンが多いですね。そういうゲームなので、ある程度は覚えていく必要があります。
あとセーブポイント(スターゲイザー)間の距離がけっこうあるのですが、ショートカットをつくっていくことでなんとかなったりします。探索はしっかりやったほうがクリアに近づけるとは思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(91%、851人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・美麗なキャラクターデザイン。
・ダークで引き込まれるストーリーと世界観。
・自由度の高いビルドと戦闘スタイル。
・極端に難しいということもなく、適切な難易度になっている。
・基本的に一本道なので、マップ的な自由度は低い。
・モーションがなんかチープ。
・攻撃モーションの硬直が長いので、ガードが間に合わない場面が多い。
・ジャストガードの猶予が短くてムズイ。イライラする。
ゲームの雰囲気自体はよく、自由度の高いカスタマイズも評価されています。
一方、『SEKIRO』などと比べてパリィのやりにくさなどに批判が集まっていますね。
マップはそこそこ広さがあるので、いちおう寄り道要素はあります。ただオープンワールドのように自由に行き来して探索するというタイプではないですね。
総評
本作は「カスタマイズ性の高いソウルライク」といった内容になっています。
自分で武器のブレードと柄を組み合わせて、自分に適した武器をつくりだせます。またステータスもポイント割り振り制なので、自分好みのキャラクターをビルドできるでしょう。
一方、パリィに関しては他のソウルライクに比べてわかりづらいうえに難しいというのもあって、ちょっと不評な感じですね。
「XBOX GAME PASS」でもプレイできるので、試してみたい方はとりあえずそちらでプレイしてみるとよいでしょう。