『Windbound』レビューと感想・評価:海洋サバイバルアドベンチャー【Steam新作】

2020年9月7日ゲーム評価アクション, サバイバル, レビュー

Windbound

海と島々を舞台にした海洋サバイバルアドベンチャーゲーム『Windbound』。5 Lives Studiosが開発し、Deep Silverによって2020年8月28日にSteamで配信されました。Xbox One/PS4/ニンテンドースイッチ向けにも配信されています。

サバイバルゲーム初心者には厳しいかニャ?

そんなことありませんよ。後述する「ストーリー」モードがあるので、誰にでも楽しめる作りになっています。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Windbound

本作は海と島々の世界でサバイバルをする海洋アドベンチャーゲームです。

作品は「チャプター1」「チャプター2」と章立てになっていて、ストーリーを進めていくことでクリアを目指します。

普通のサバイバルゲームのように長く生き延びることが目的ではなく、あくまでチャプタークリアが目的ですね。

そのため「サバイバル要素のあるアドベンチャーゲーム」といったほうがいいかもしれません。メインはどちらかといえば探索や謎解きです。

ゲームには、死んだらチャプター1に戻される「サバイバル」モードと、死んでもチャプター進行が維持される「ストーリー」モードがあります。ストーリーモードのばあい、アイテムのロストもないので、初心者の方はまずここからプレイするといいでしょう。

クラフトについては、レシピにあるアイテムをそろえてクラフトを実行するだけで作ることができます。最初のチャプターは素材が少ないので、クラフトがなかなか大変ですね。

それと資源がかぎられていることから、それが尽きる前にチャプタークリアをする必要があります。

ゲーム自体は遊びやすく、誰にでも楽しめる間口の広い作りになっています。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(43%、105人中)」になっています。

微妙な感じなのニャ。

筆者的には悪くはないと思いますが、がっつりしたサバイバルゲームを期待すると「違った」ということになるかもしれませんね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・グラフィックが幻想的できれい。

・BGMがよくマッチしている。

・アートスタイルが優れている。

・チャプター制なので、目的を持ってプレイできる。

悪かった点

・一般的なサバイバルゲームを期待すると肩透かしを食らう。

・基本的にはアドベンチャーゲーム。

・内容に対して値段が高い。

・ステージ内の資源が少ない。腹もすぐに減るので、クリアを急ぐ必要がある。

・戦闘での操作が悪い。敵が強く、武器をクラフトするのが大変。

やはり「サバイバルゲーム」を期待した人に対しては、方向性の違いからあまり良い評価がでていないようですね。

じっくりクラフトをしたり、敵とまともに戦おうとしてしまったりしているので、それで資源不足・食べ物不足に陥ってしまいます。

あくまで「チャプターをクリアするサバイバルアドベンチャーゲーム」と思ってプレイするのがいいかと思います。

 

総評

本作は「サバイバル要素のある」チャプタークリア型アドベンチャーゲームです。

どれだけ長く生き延びられるかを競うゲームではないので、そのようなものを期待すると期待外れになってしまうでしょう。

しかし幻想的なグラフィックの中、島々を探検するというサバイバルアドベンチャーと考えれば、十分に楽しめる作品になります。戦う必要の敵とは戦わなくてもいいですし、クリアに必要のないものはクラフトする必要はありません。

本作の内容とはべつに、ひたすら生き延びるだけの「リアルサバイバル」モードを作れば、どちらのユーザーにも受け入れられるのではないかなとは思いました。

本作は、あくまでストーリーを楽しむ作品だと思ったほうがいいでしょう。