『Crusader Kings III』レビューと評価、感想ー大幅に改善されたUIとグラフィック【CK3】
中世の封建領主の一生をシミュレートした「Crusader Kings」シリーズ最新作『Crusader Kings III』。
Paradox Interactiveによって、2020年9月2日にSteamで配信されました。
配信日に「Royal Edition」を購入したのですが、なかなか遊ぶ時間が取れなかったという問題があります。
こういうゲームは、やり始めようとするのにけっこう気力が必要ですしね。
それにパラドゲーは、しばらく遊ばないと遊び方を忘れるという問題もあります。
そういうわけで(?)、今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。【追記】プレイレポについては以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は封建領主の人生をシミュレートした「人生ゲーム」です。
シミュレーションゲームなので「多くの領土を取ること」も一つの遊び方ですが、やはり肝となる部分はロールプレイでしょう。
中世に生まれた領主として、結婚をして子を残し、一族を繁栄させていくというのが大きな目標です。
領土の大きさや国の豊かさよりも、一族が栄えることのほうが大切なのです。
ぶっちゃけそうですね。
他国の領主に自分の娘を結婚させれば、それで一族の影響力も広まっていくでしょう。
本作と前作『CK2』との違いですが、やはりグラフィックが大幅に進化したことですね。
また育成要素がかなり強化されており、スキルツリーやらパークやらがあってもはやRPGのような感じになっています。
細かい内容は本サイトの「CK3初心者講座」を参考にしてください。
戦争はかなり簡略化されて、兵士を動員すると各地で軍が出現するのではなく、属国を含めたすべての合計値としての一つの部隊が出現します。
属国にも別動隊として戦ってもらいたい場合は、その属国と同盟を結んで出兵してもらわないといけませんね。
個人的な大きな不満点
あくまで筆者の個人的な不満点ですが、1600X900のウィンドウ画面でのプレイで、一部の表示が見切れてしまうことですね。
ウインドウモードでプレイしたいのですが、1980X1080を標準にした画面構成になっているので、結局全画面プレイを強いられることになります。
このあたりはCK2の方が良かったとは思います。
1980X1080以上でかまわないという人にはどうでもいい話なのですけどね。
あとそれに伴って、文字がちっさいというのがあります。ノートPCでプレイするとかなりつらいですね。というか、読めないレベルです。
それと基本的にCK2とあまり変わらないので、新しいゲームをプレイしているという感じはあまりありませんでした。基本的にはCK2のグラフィックがよくなったといった内容です。
CK2のイベントが起こるたびに鳴り響いていた「デーンデデーンデ」のBGMが無くなったのはよかったこととは思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(92%、20811人中)」になっています。
『EU4』のバニラはシンプル過ぎたのが問題でしたね。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・前作に比べてUIや文字が見やすくなった。
・育成要素があるので、中毒性の高いゲームになっている。
・恋愛要素もあるので、恋愛シミュレーションとしても優秀。
・バニラの時点でも奥が深く、DLC前提でないのは好感が持てる。
・現時点ではシナリオが少ない。
・カジュアルにはなっているが、やはり覚えることは多い。
・AIがあまり賢くない。
・基本的にやることはCK2とあまり変わらない。
前作よりも遊びやすくなったことにより、本作から本格参戦というユーザーも多い感じですね。
覚えることはやはり多いですが、何度か遊べば逆にコンテンツ不足が目についてしまうかもしれません。
総評
『CK2』をグラフィック面やUI面でパワーアップさせ、カジュアル感を出した本作。
前作に比べればかなり遊びやすくなっていますが、覚えることもそれなりに多い作品になっています。
前作をプレイしたことのある方なら、そこそこ満足する内容ではないかと思います。
前作をプレイしたことが無ければ、無料配信されていますので、まずそちらから遊ぶというのもいいでしょう。