『ジラフとアンニカ』配信後の評価は「好評」：ハートフル3Dアドベンチャー【新作レビュー】

2020年2月22日2020年5月25日ゲーム評価アドベンチャー, レビュー, 美少女

不思議な島「スピカ島」を舞台に、ネコミミ少女・アンニカが活躍する3Dアドベンチャーゲーム『ジラフとアンニカ』。アトリエミミナが開発し、PLAYISMによって2020年2月18日にSteamで配信されました。

ゲームにはアドベンチャーパートだけでなく、リズムアクションによるバトルもあります。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム？

3Dフィールドで構成された「スピカ島」を自由に駆け回ることのできる探索型アドベンチャーゲームです。

主人公のネコミミ少女・アンニカは記憶を失っており、いつの間にかスピカ島にいました。

そこに現れたのは、謎の少年・ジラフです。彼はアンニカに、「星のかけら」探しを依頼します。こうして記憶を取り戻すための、アンニカの冒険が始まります。

本作では島のあちこちを調べ、クエストを達成していくというタイプのゲームです。最初からあちこち行けるわけでなく、次第に行動範囲が広がっていくようになっています。

オブジェクトを「調べる」作業ですが、さまざまなセリフが用意されています。単調にならず、楽しみながらプレイすることができます。

またストーリーを語るときに、漫画調の吹き出しの入った画面になったりなど、とにかく飽きさせないような作りになっていますね。

島のダンジョン内では、アンニカに攻撃を仕掛けてくる敵もいます。攻撃することができないので、かわして進むしかありません。

ボス（？）バトルでは、左右にボールが飛んできますので、タイミングよくボタンを押すというリズムゲームになっています（難度選択可能）。

リズムゲームが楽しめる条件としては、やはりそこで使われている楽曲が良いかどうかも大きな点になってくるでしょう。

本作のBGMはなかなかよくできていて、けっしておまけのミニゲーム的に作られたものではありません。リズムゲームとしての質も保たれたものになっています。

その理由としてはやはり、PS2のリズムゲーム『ギタルマン』でプロデュースを務めたTOMZUIN H氏（「トムズゥイン・エイチ」と読むそうです）が音楽を担当しているからでしょう。

まったりと遊べるゲームなので、子供からおとなまで楽しめるゲームだと思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「好評（93％、30人）」となっています。

以下に良かった点と悪かった点をまとめます。

良かった点として挙げられているのは、やはりゲームの雰囲気の良さでしょう。

絵本のようなほんわかとした世界観の中で、可愛いキャラクターが表情豊かにストーリーを展開していくというのは楽しいですね。

またコミックスタイルでテンポよく会話が進んでいくのも、アドベンチャーゲームとして面白く作られています。

悪かった点としては、マップのわかりづらさや後半のアクションパートの理不尽さなどが挙げられていました。

ただゲーム全体の難度はそれほど高くありませんので、数時間もあればクリアできるかと思います。

 

総評

本作は誰でも気軽に楽しむことのできるハートフルな3Dアドベンチャーゲームです。

のんびりと島を探索し、可愛いキャラクターたちの表情や会話を楽しむことができます。

ゲームもそれほど長くなく、難度も高くないので、クリアできないということはないかと思います。

一方で、マップのわかりづらさや、何カ所かアクションの難しいところがあるのも事実です。ただすごく難しいというほどではないので、何度かリトライすれば抜けられるでしょう。

それと遊んでいて、昔ファミコンであった『リップルアイランド』を思い出しました。なんとなく世界観や雰囲気が似ている気がします。

リラックスしてプレイできるゲームを求めている人には打って付けの作品かと思います。