『ポートロイヤル4』レビューと評価、感想ー人気海洋交易ゲームの最新作|Port Royale 4
人気海洋交易シム「ポートロイヤル」シリーズの最新作『ポートロイヤル4(Port Royale 4)』。
Gaming Mindsが開発し、Kalypso Mediaによって2020年9月26日にSteamで配信されました。
内容は前作を踏襲していて、基本的には交易品を売ったり買ったりするゲームですね。
ただ海戦は大きく変わり、リアルタイムからターン制になりました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は17世紀のカリブ海を舞台にした海洋交易シミュレーションゲームです。
カリブ海では、スペイン・イングランド・フランス・オランダの4カ国が植民地の覇権を競い合っていました。
プレイヤーはそのうちの一国に所属し、富と名声を手に入れるのが目的です。
ゲームでは「チュートリアル」「キャンペーン」「フリープレイ」があります。
「キャンペーン」では、4カ国すべてのキャンペーンをプレイできます。ただアンロック方式なので、最初はスペインのキャンペーンしかプレイできます。
「フリープレイ」は、4カ国の中から好きな国でプレイすることが可能です。
交易の方法などは前作と同じで、基本的には安い港町で交易品を購入し、高い港町(物資が足りない港町)で売り払うことです。
当然、交易品を購入しすぎてその港町の在庫が少なくなれば、値段は上がります。
逆に大量に販売すれば、港町の在庫があふれてしまって値段は落ちます。
前作のように自動交易もあるので、上手く使っていきましょう。
また今回は、海戦がターン制になりました。ヘクスマップ上で自分の船を動かしていきます。
前作はリアルタイムバトルだったので、このあたりは賛否両論あるとは思います。筆者としては、ターン制のほうが面倒がなくていいかなとは思いました。
全体的には、前作と比べれば物足りなさはありますが、ライトユーザーでも遊びやすいように作られた作品になっています。
初プレイの方は本作からプレイするのがいいでしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(55%、420人中)」になっています。
戦闘がターン制になっていますし、シリーズ作品を遊んできたユーザーにはちょっと簡単かなとは思いますね。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・シンプルで遊びやすくなっている。
・グラフィックが良くなり、Windows10で動作する(前作はサポート外)。
・開発陣がユーザーのフィードバックをちゃんと聞き届けてくれている。
・シリーズ初心者でも取っつきやすい。
・全体的にシンプルになり過ぎている。
・ターン制の戦闘が馴染めない。
・内容に対して値段が高い。
・チュートリアルが長すぎる。
分かりやすくはなりましたが、ゲームの深みはなくなったというところが問題視されていますね。
総評
本作は、前作から8年という期間が経ったことにより、いったんすべてをリセットして、シリーズ初プレイの方でも遊びやすいゲームになっています。
そのため、「ポートロイヤル」シリーズをまったくプレイしたことがないという方は、本作からプレイすることを強くおすすめします。
一方で、前作をやり込んでいるユーザーにとっては、イベントなども少なくなっていますので、物足りなさはあるとは思います。
またフリーエージェントのような立場の前作と違い、担当する国が決まっていますので、それに対して不自由さを感じるかもしれません。
値段もそこそこするので、セールのときに購入するのがいいかなとは思います。