『As Far As The Eye』レビューと評価、感想:戦闘の無いローグライクストラテジー【Steam新作】
探索や建設をしながら資源集めをする、ローグライク要素のあるストラテジーゲーム『As Far As The Eye』。フランスのインディーデベロッパーであるUnexpectedが開発し、Goblinz Studio, Maple Whispering Limitedによって2020年9月11日にSteamで配信されました。
建設、探索、拡張要素はありますが、敵が出てこないゲームです。「4X」ならぬ「3X」といったところですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作はローグライク要素のあるターン制ストラテジーゲームです。
ステージ制になっていて、プレイヤーは所定の資源を集めることで次のステージへ行くことができます。行き先には分岐もあり、クリアに必要な資源は分岐先によって異なります。
どのルートに進みたいか、もしくはマップ内でその資源が集められるかなどで、次の行き先を決めるといいと思います。
プレイヤーには「Pupil」と呼ばれる労働者ユニットがあり、これを動かして建設をしたり、資源を採取したりします。
ただまったり資源を集めていればいいというものではなく、ターン制限があります。
というのも、本作の目的は水没する世界を旅して、聖地「The Eye」にたどり着くことです。そのため、ターン制限をすぎてしまうと、そのステージは水没してしまいます。
敵は出てきませんが、Pupilたちは食料を毎ターン消費しますし、住居も必要ですし(住居がないと食料を消費するだけで労働をしなくなる)、体力が尽きると死んでしまいます。もちろんターン制限がやってくればPupilたちは溺れ死んでゲームオーバーです。
木材なら伐採小屋、石材なら採石場といったように、資源に合った施設を建て、Pupilをその施設に委任すれば、ターンが進むとともに勝手に集めてくれます。
Pupilは作業によって経験値を得、さらに上位の能力を手に入れることも可能です。
「戦闘があまり好きでない」「内政だけしたい」というプレイヤーには打って付けの作品とは思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(77%、640人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・優れたアートワーク。
・敵や暴力が無いので、リラックスしてプレイできる。
・内政好きには良いゲーム。
・Pupilたちに愛着がわく。
・ランダム性が高く、ターン数が十分ではない。
・1ゲームが長いので、死んだときの再スタートがつらい。
・Pupilが一人死ぬと、そのまま負のスパイラルに陥りやすい。
本作のアートワークは本当にいいですよね。また殺し殺されみたいなのもないので、そういうのが嫌いな人も楽しめます。
一方で、ターン数が少ないというは筆者も感じました。内政を突き詰めたい人のために「まったりモード」みたいなのを設けてくれたらよかったとは思います。そうなると「水没する世界」というゲームのコンセプト自体がずれてくるかもしれませんが。
総評
本作は建設や資源集めを楽しめるローグライクストラテジーゲームです。
ターン制限があるため、いかに少ないターンで効率よく動けるかがクリアの鍵となってくるでしょう。
戦闘要素がないことは本作の売りの一つとなっているので、内政要素を楽しめるかどうかにかかってくるかと思います。
現在のところ日本語はサポートされていませんが、遊び方と施設の効果が分かればそれほど大きな問題はないかと思います。英語が苦手な方は、ストーリーのあるキャンペーンモードよりも、通常プレイをすることをおすすめします。