『Ruinarch』レビューと評価・感想:魔王となって村を滅ぼす戦略ゲーム【Steam新作】
魔王となってあの手この手で住民を滅ぼす戦略ゲーム『Ruinarch』。Maccima Gamesが開発し、Squeaky Wheel Studioによって2020年8月25日にSteamで早期アクセス版が配信されました。
『Rimworld』は住民を生存させることが目的ですが、本作は全滅が目的ですからね。まったくの逆のゲームといえるでしょう。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は見下ろし型の戦略ゲームです。プレイヤーは魔王となり、地域の住民を全滅させなければなりません。
ただ魔王として直接力を行使することはできず、天災を起こしたり、住民を洗脳したり、モンスターを繁殖させたりなど、間接的な方法で住民の全滅を狙っていきます。
あまり連続で目立つアクションを取り過ぎると、住民たちの魔王に対する「脅威度」が上がっていきます。脅威度が100%に達すると、住民たちはいっせいに本拠地である「ポータル」を壊しにきます(壊されたらゲームオーバーです)。脅威度は時間とともに減少していくので、連続で派手な行動をするのは控えたほうがいいでしょう。
また「Eye」という施設を建てると、住民の行動を記録することができます。例えばAさんがBさんの物を盗んだときには、そのことをBさんにチクることで、両者の仲が悪くなります。このように、地道に住民どうしの仲を悪くし、たがいに殺し合ってくれれば、魔王も手を汚さなくてすむというものです。
住民にはそれぞれステータスや性格、人間関係が設定されています。これをしっかり把握して、人間関係をこじれさせることが攻略の鍵といえるでしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(84%、243人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・住民たちに生活感があっていい。
・プレイするたびに新しい物語が生まれる。
・魔王として『Rimworld』に登場するような住民たちを全滅させるという斬新なプレイ感覚。
・攻略のための方法がたくさんあって自由度が高い。
・可能性は感じるが、現状コンテンツ不足は否めない。
・ランダムマップがまだ実装されていない。
・吸血鬼化した住民はただ血を吸うだけで、吸血鬼としての怖さや迫害などがない。
・マップが狭い。
ゲームの自由度や斬新さが評価されている一方、早期アクセスということもあり、コンテンツ不足などが指摘されています。今後のアップデートが待たれます。
総評
『RimWorld』的なサンドボックスゲームはそこそこありますが、本作はその逆です。
プレイヤーはサバイバル戦略ゲームの「破壊者」となれるので、ジャンルとしてはめずらしく、斬新なものがあります。
どのような方法を使って村を全滅させるか、住民の特性を見ながら考えていくのが楽しいですね。
現在のところ、まだ早期アクセスですが、とくにめだつバグもなく、普通に遊べています。ちょっと変わったサンドボックスゲームが遊びたい方にはおすすめです。