『Victoria 3』の評価は「賛否両論」ーレビューと感想【Steam】

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Vic3

激動の19世紀の国家間対立をシミュレートするグランドストラテジーゲーム『Victoria 3』。

Paradox Development Studioが開発し、Paradox Interactiveによって、2022年10月26日にSteamで配信されました。

やっと発売されたのニャ。

昔は「『Victoria 3』が発売される」は「パラドジョーク」ともいわれていましたしね。

しかも今回は日本語サポートもされているので、ひと昔前だと本当にジョークのような状況です。

日本語があるのはすごいのニャ。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

動画名

本作は1836年から1936年までの期間を、世界のいずれかの国を使ってプレイするグランドストラテジーです。

他国を占領して領土拡大することだけが目的ではなく(そもそも小国にとっては厳しい)、自国の発展を第一にしたり、他国との協調を重視したりと、あくまで「国家シミュレーション」としてプレイすることができます。

『信長の野望』みたいにあくせく領土拡大する必要はないのニャ。

とくに『Victoria』シリーズは内政システムに力が入れられていますので、内政好きの人には『EU』シリーズや『HOI』シリーズより楽しめるとは思います。

国内も国民を一緒くたにするのではなく、階級や職業など細かく分類されています。そのぶん、『HOI』シリーズと比べると複雑さは増していますね。

前作『Victoria 2』は取っ付きにくさがあって、あまりプレイヤーがいなかった気がするのニャ。

本作は前作よりもプレイしやすくはなっています。簡略化できるところは簡略化していますしね。

あとグラフィック面はかなり進歩しています。各国のリーダーや国民がしっかりビジュアル化されており、それっぽい衣装を着ているのもいいですね。

文字も前作より大きくなったのは助かります。前作はかなり文字が小さかったので、ウィンドウモードでのプレイが厳しかったです。

昔のHDゲームは文字の小さいのが多かったニャ。

正直なところ、人を選ぶゲームとは思いますので、合わない人には全然合わないと思います。

とくに内政よりも戦争がしたいという人には、本作は戦争までの手間が多いので面倒になってしまうかもしれません。

交易品もやたらと多いですし、内政方面に興味がないと煩雑なだけに感じられるかと思います。

逆に内政好きにとっては楽しめるゲームとは思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(66%、3533人中)」になっています。

やっと出たと思ったら、微妙な評価になったのニャ。

『Victoria 2』好きな人からの評価があまりよくありませんね。

あと「起動しない」や「再起動後に英語になる」みたいな問題も見られました。現在の筆者の環境だと、再起動後も日本語のままでプレイできています。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・日本語サポートもされており、初心者にもプレイしなくなった。

・他のゲームであまり取り上げられない時代をプレイできるのが良い。

・内政重視のゲームデザインなので、内政好きには楽しめる。

・前作と比べてできることが増えた。

悪かった点

・UIが使いにくい。

・前作のような貿易システムのAI制御が無く、煩雑さが増した。

・戦争システムが簡略化されている。

・リプレイ性が低くなった。

戦争システムへの不満はかなり見られますね。とくに前作をがっつり遊んでいたユーザーからすると不満点はいろいろあるとは思います。

一方で、新規ユーザーにとっては楽しめるゲームになっているようです。

 

総評

『Victoria 3』自体が発売されたのは喜ばしいことですが、その一方で前作ユーザーにとっては細かいところで不満を感じる部分もあるかと思います。

ただ日本語サポートがあることと、ビジュアル的にもアップグレードされていることから、シリーズをまったくプレイしたことのない新規ユーザーが入りやすい環境になっているともいえます。

内政面が重視され、戦争面は逆に簡略化されているため、「合う、合わない」はかなりあるゲームです。

何にしろ、興味があれば一度プレイしてみることをおすすめします。