Steam版『海腹川背 Fresh!』レビューと感想・評価:クエストクリア型になった最新作ー価格がネックか【Umihara Kawase Fresh!】日本語化可能
ワイヤーアクションの名作「海腹川背」シリーズの最新作『海腹川背 Fresh!(Umihara Kawase Fresh!)』。スタジオ最前線が開発し、サクセスによって2020年5月28日にSteamで配信されました。日本語に対応しています。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作はスーパーファミコンで人気のあった「海腹川背」シリーズの最新作です。
シリーズの第1作目『海腹川背』が発売されたのは1994年12月23日なので、いまから26年ぐらい前ですね。
「海腹川背」は主人公の少女の名前で、ルアー付きのゴムロープを天井などにひっかけながらステージを進んでいくワイヤーアクションゲームです。
このシステム自体は本作がオリジナルではなく、カプコンの『トップシークレット』(ファミコン名『ヒトラーの復活』)がもとになっています。
『海腹川背・旬』『さよなら 海腹川背』などの続編を出しつつ、けっこう息長く続いてきました。Steamでも過去作が配信されており、好評を得ています。
本作ですが、ステージクリア型であったこれまでの作品とは違って、クエストクリア型のシステムを採用しています。マップを自由に移動することができるため、メトロイドヴァニア型のゲームに近くなった感じですね。
海腹川背のアクションですが、基本的には過去作と変わりません。ルアーは8方向に射出することができ、それを天井や壁などにひっかけることによって多彩なワイヤーアクションができます。
また敵(魚)にルアーをぶつけ、気絶させたところでリュックに回収することも可能です。詳しくは上の動画を見るとわかります。
回収した敵や食材を使って料理をすることができ、これで海腹川背をパワーアップさせられます。これも本作の新システムですね。
時代に合わせての変化といったところですね。
本作ではコットンなどの懐かしいキャラクターも登場します。
ゲームのアクション部分は過去作とおなじで、難度もそれほど高くないため、気軽に楽しめる作品にはなっています。
問題点と総評
過去作はSteamでも人気なのですが、本作は配信後の売り上げが振るいません。
ユーザーからの評価も現在のところは1つだけで、評価不能状態になっています。
値段が高すぎるという問題がありますね。
定価で6,290円、配信後の20%OFFでも5,032円です。
日本人向けに家庭用機で売るのならこれぐらいの値段でもいけるとは思うのですが、安くて良質なゲームのそろっているSteamでは、価格的に厳しいものがあります。
いまさらすごく売れる作品でもないので、コアなファンを狙って高めにしておくという戦略なのかもしれません。
ただ、潜在的な購入予定者は多そうなので、セールで安くなったときに急に売れる可能性はありますね。今後の展開を見守りたいと思います。