『Shantae and the Seven Sirens』レビューと評価・感想:人気メトロイドヴァニア「シャンテ」シリーズ新作【新作レビュー】
人気メトロイドヴァニア「シャンテ」シリーズの最新作『Shantae and the Seven Sirens』。 WayForwardによって、2020年5月28日にSteamで配信されました。
初代のゲームボーイカラー版が2002年の発売ですね。そこから数えると5作目になります。ちなみに今年はWayForwardの創立30周年にもなります。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は「シャンテ」シリーズの第5作目になります。主人公のシャンテは人間とジーニー(魔神)のハーフなので、「ハーフジーニー」と呼ばれています。上の動画のオープニングアニメはTRIGGERが担当しています。
内容はマップ探索型の2Dアクションゲームで、マップ内に散らばるアイテムを集めたり、クエストを解決したりしながら、ゲームのクリアをめざすというものです。
本作の特徴としては、やはり主人公の「変身能力」でしょう。猿や象など、毎回いろいろな生き物に変身し、その能力を活かしてステージクリアをめざすことになります。
攻撃手段としては、髪の毛(ポニーテール)を使った近距離攻撃のほかに、魔法を使って遠距離攻撃をおこなうこともできます。
今回の敵となるのは、タイトルどおり7人のセイレーンです。ボス戦はロックマンの影響を強く受けた形になっており、閉鎖されたステージでボスが多彩な攻撃を仕掛けてきます。
絵の可愛さとは裏腹に、けっこう難度が高かったりします。ただ、サクサク進むことができれば、数時間でクリア可能なボリュームです。
でもこのゲーム、他のシリーズ作品もそうなのですが、マップがわかりづらいんですよね。
しかもマップが広いせいと、登場人物たちの情報が曖昧なせいで、次どこへ行っていいのかわからず、何度もおなじところを行き来したりしなくてはならないのがつらいです。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(95%、112人中)」になっています。 本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・キャラクターが日本アニメ調で可愛い。
・とっつきやすいゲームシステム。
・モンスターカードでの強化により、前作に比べて育成の自由度が増した。
・やりごたえのある難度。メトロイドヴァニアの傑作。
・お遣いクエストで、マップを何度も行き来させられる。
・そもそもマップがわかりづらい。
・クリアまでが短い。
キャラクターの可愛さはもちろんのこと、アクションゲームとして歯ごたえのある難度に仕上がっていることが多くの好評を得ています。
その一方で、ゲームの短さやマップのわかりづらさ、クエストの情報のわかりづらさなどに批判が集まっていますね。全体的には好評なゲームになっています。
総評
本作はシリーズのシステムを引き継いだ新作で、良くいえば正統進化、悪くいえば目新しさに乏しいといったところでしょうか。
本作の売り上げの良さは可愛いキャラクターデザインに依存しているところが多いとは思いますが、アクションゲームとしての出来も良く、「ロックマン」シリーズなどの難度高めの作品が好きなゲーマーも満足させられるものになっています。
前作をプレイした方は、ぜひとも本作を続けてプレイしておきたいところです。