『Warriors of the Nile ~太陽の勇士~』レビューと感想・評価:ローグライク×エジプトストラテジー【Steam新作】
古代エジプトをテーマにしたローグライク要素のある戦略ゲーム『Warriors of the Nile ~太陽の勇士~』。Stove Studioが開発し、Gamera Gameによって2020年8月7日にSteamで配信されました。
この盤面の中で敵と戦い、ステージをクリアしていくというものです。『Into the Breach』に近いものがありますね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作はステージクリア型のターン制ストラテジーゲームです。
プレイヤーは戦士こと「勇士」、アーチャーこと「狩人」、魔法使いこと「秘法使い」の3人のユニットを操作し、ステージをクリアしていきます。
勇士は近接ユニットで、HP以外にアーマーを持っています。敵から攻撃されるとまずアーマーが削られ、それが無くなってからHPが削られます。
アーマーは毎ターン回復するので、ダメージがアーマー値内に収まっていればノーダメージということになります。
というのも本作は、ステージクリア後のHPの自動回復はなく、いかにダメージを受けないで進むかが重要になってきます。全滅すればゲームオーバーで、最初からです。
狩人は遠距離攻撃ユニットで、障害物などを無視して遠くの敵を攻撃できます。ただし勇士と違ってアーマーはないので、攻撃を食らえばHPが直接削られます。
秘術使いも遠距離攻撃ユニットですが、移動後に攻撃ができないというやっかいな特性があります。ただ動かなければ、6のアーマーを得ることができます。場合によっては壁役にもなるでしょう。
これら3人の特徴をうまく使って、ステージを次々とクリアしていきましょう。
ちなみにステージクリアごとに、使用キャラの能力アップやHP回復ができる3つの石板があらわれ、そのうちから1つを選ぶことができます。
使用キャラをパワーアップさせるか、それとも回復かで、だんだんと悩むことになるでしょう。
ちなみに全滅すればゲームオーバーですが、誰かが生き残ってクリアしたばあい、石板で「体力半分で復活」が選べます(ただし1人だけ)。
ゲームは全3章で、1章に9ステージあります。ステージの最後にはボスが待ち構えています。ステージが進むごとにどんどん状況が苦しくなっていくのも、ローグライクゲームならではといったところでしょう。
筆者的には、移動後に攻撃できない秘法使いが使いづらくて微妙かなという感じでした。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(85%、938人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・ゲームのテンポがよく、サクサクと遊べる。
・それほど難度が高くないので、ローグライク初心者でも楽しめる。
・短時間でカジュアルにプレイできるSRPG。
・キャラクターアートが良い。
・運要素が強く、ステージ開始時の配置で不利になったりする。
・一度HP低下や仲間の死亡があると、そのままひたすらじり貧になってしまう。
・使用キャラクターが3人で固定なので飽きやすい。
・ある程度コツがわかってしまうと簡単になる。
ローグライク初心者でもカジュアルにプレイできることやアートワークなどが好評を得ていました。
一方で、内容にあまり深みがないことや、使用キャラが固定されていて飽きやすいということが指摘されています。キャラクターはアップデートかDLCで補いそうですね。
総評
本作はローグライク要素のある、カジュアル寄りの戦略ゲームです。
あまり細かいパラメータや合成といったやっかいな要素を気にせず、どんどん敵を倒してステージを進んでいくというのはわかりやすいです。『Into the Breach』に比べれば、はるかに取っ付きやすいですね。
反面、ローグライク系のゲームを多くプレイしている方には、内容がカジュアル過ぎてすぐに飽きてしまうといったことにもなるかもしれません。
日本語にも対応していますし、Steamのストアページでは無料のデモ版も配布されていますので、プレイしてみるといいかと思います。