『アクションゲームツクールMV』レビューと感想、評価:ドット絵のアクションゲームがつくれるツール【steam雑記】
ドット絵でアクションゲームがつくれる『アクションゲームツクールMV』。KADOKAWA CORPORATIONが開発し、PLAYISMによって2019年9月19日にSteamで配信されました。
本作は「RPGツクール」シリーズのように、プログラム知識不要でつくれるというのが売りです。また物理演算エンジンもついています。
値段は20%オフの7344円と、ちょっと興味があるぐらいでは手が出しづらい価格ですね。
プログラムができる人は素直にUnityを使った方がいい気もします。無料ですし、2Dゲームを作るのにも便利です。
ただドット絵に特化したアクションというのは、ファミコン世代には嬉しいとは思います。
今回は本作のレビューと実際に使ってみた感想をお届けします。
実際に使ってみた感想
基本的には、複雑さはUnityとあまり変わらないかなというのが感想です。宣伝しているように「誰でも簡単」はまず無理だと思ってください。
設置するオブジェクトすべてに衝突判定を付けなければなりませんし、キャラクターの動作についても関連づけを細かくやらなければなりません。これらの手順や手間は、Unityでゲームを開発するのとほとんど変わりません。
いちおう本作にはチュートリアルがありますが、こなすだけでけっこう時間がかかります。筆者はいちおう最後までやりましたが、以前Unityを使った経験があることから、スムーズにこなすことができました。基礎知識まったくなしだときつい気がします。
このあたりを一から学んでいく手間を考えると、その時間を使って汎用性の高いUnityを学んでしまったほうが良いのではないかというのが筆者の感想です。
初心者でも簡単にというのは、さすがに無理な気がします。チュートリアルも説明不足ですし、ネット上の情報もUnityに比べればかなり少ないです。習得するのにはけっこう根気が必要でしょう。
作りやすさという点からすれば、Unityに比べて本作が特別作りやすいというわけではないかと思います。
総評
Unityより良い点としては、「最初からドット絵のキャラクターや背景が用意されている」ということでしょうか。Unityのばあいは自分で用意しなくてはなりませんしね。フリー素材やアセットを利用すればすぐに集められなくもないですが。
しかし学ぶために使う時間的コストを考えると、いっそのことUnityを学んでしまったほうが応用が利きます。またスマホなどさまざまなデバイスで配信できますので、汎用性の広さが違います。Unityのほうが解説書も多いですし、それほど難しくはありません。
とりあえず体験版があるので、それでチュートリアルをこなしてから購入を決めるのがいいかと思います。とにかく情報不足でトラブルに対処しづらいのが本作のきついところですね。