『ソウル オブ クロノス』レビューと評価・感想ーとっつきやすい作品ながらも日本語翻訳に難あり【Steam】

ゲーム評価RPG, アクション, アドベンチャー, レビュー, 美少女

soul of cronos

時間停止能力を持つ少女とともに戦うアクションRPG『ソウル オブ クロノス』。

FUTU Studioが開発し、Astrolabe Gamesによって2023年2月14日にSteamで配信されました。PS5/ニンテンドースイッチでもリリースされています。

中国のゲームなのニャ。日本語サポートもあるのニャ。

ゲーム自体は悪くないのですが、日本語のクオリティに多少難があります。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

ソウル オブ クロノス

本作はさまざまな勢力が覇を競う港町「アステラ」を舞台にしたアクションRPGです。

主人公・シドは大いなる災厄「大崩構」の生き残りで、ギャング団「ハイエナ組」の一因として借金の取り立てなどをして生計を立てています。

ようするにヤクザ稼業なのニャ。

シドは、大崩構後に現れた時の精霊「時霊」と契約した「糸者」でもあり、時霊の少女・トリとともに戦います。

戦闘はクォータービューの画面でリアルタイムでおこなわれ、Xボタンでメイン武器、LTでサブ武器を使います。

トリは自動で戦ってくれますが、Yボタンで攻撃対象を設定することもできます。

それと敵を倒すことで「刻能」が貯まっていき、一定量になったときにRBを押すことでトリの時間停止能力が発動。本作ではすべての敵が「刻」というアーマーを持っているのですが、トリはそれを無視して直接HPにダメージが与えられます。

ストーリーですが、ほぼ港町アステラ内で繰り広げられています。前半はハイエナ組とカモシカ組の構想がメインになってきますね。

ネーミングがすごいニャ

会話の選択肢が多く、選択結果によってシドの特性ステータスが変化します。特性ステータスの数値によって、会話での選択肢も広がります。またマルチエンディングを採用しており、選択結果でたどり着くエンディングも変わってきます。

基本的にはアドベンチャーパートがメインなので、『イース』みたいなアクションRPGを期待するとちょっと違うという感じになるとは思います。

それと日本語翻訳ですが、一人称が統一されていなかったり、キャラの口調が変わったり、機械翻訳的な文章だったりなど、クオリティに問題があります。

ストーリーがまったくわからないというレベルではありませんが、ちゃんとした日本語でプレイしたい方には厳しいでしょう。

アドベンチャーメインだと、翻訳クオリティは気になってしまうのニャ。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「好評(82%、29人中)」になっています。

悪くはないのニャ。

ここでは翻訳クオリティではなく、ゲームの内容にフォーカスした良かった点・悪かった点についてです。

良かった点

・立ち絵やSDキャラなど、アートスタイルが可愛い。

・慣れてくると時間停止に爽快感がある。

・ストーリーが面白い。

・扱える武器の種類が多い。

悪かった点

・武器の強さの差が大きい。一部の武器が強すぎる。

・レベルアップしてもあまり強くなった感じがない。

・マップがシンプルすぎる。

・どんどんキャラが出てくるので覚えきれない。

アートスタイルに関しては好評で、本作の特徴でもありますね。

ゲームシステムに関しては賛否両論ですが、インディーゲームと考えれば及第点とは思います。

 

総評

ゲーム自体は「うまくまとまったアドベンチャーゲーム寄りのアクションRPG」といったところです。

基本的にはさまざまな登場人物たちとの会話で物語が進んでいきます。その合間に戦闘がある感じですね。

日本語翻訳は、正直機械翻訳に近い感じなので、「ちゃんとした日本語でプレイしたい」という方には受け入れにくいとは思います。だいたい内容がわかればいいという方は、気にしないでプレイしてみてください。

Steamでは、日本語があるだけましニャ。

日本市場は小さいですし、インディーゲームだと翻訳に予算を割り当てるのが難しいですしね。