『赤マント』評価は「非常に好評」:都市伝説の怪人に追われるアクションホラー【ゲームレビュー】

2020年5月25日ゲーム評価アドベンチャー, チラズアート, ホラー, レビュー

akamanto

チラズアート全作品レビュー企画の第6弾にしてラスト。都市伝説の怪人に追われるアクションホラーゲーム『赤マント』。前回の『雪女』レビューは以下のリンクから。

本作はチラズアートによって、2019年9月23日にSteamで配信されました。『雪女』とおなじく、怪人・赤マントから逃げたり隠れたりする鬼ごっこゲームです。価格も520円ですね(ウォーキングシミュレータ系は310円)。

本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

本作は一人称視点の鬼ごっこ&かくれんぼゲームです。

舞台は雨の降る夜の廃校。そこには赤いマントに白い仮面を付けた都市伝説の怪人・赤マントが現れるとの都市伝説があります。

いじめっ子の2人に命じられて、主人公は廃校を探検することになりました。まずはどうやって校舎に入るかから始まります。というのも、正面の入り口には板が打ち付けられて入れないからです。校舎は木像で、ノスタルジックな雰囲気が良く出ていますね。

ゲーム画面ですが、初代プレイステーションのようなローポリゴン&ローテクスチャの効果も相まって、全体的に暗いです。見づらい場所も多いですね。

ゲームの難度ですが、『雪女』よりも難しい気がします。アイテムも3つしか持てないので、なにを持つかなども考えなければなりません。

またホラーゲームとしては、『雪女』よりも怖いと思います。学校という身近なシチュエーションだからなのかもしれません。

セーブもないので、マップや隠れるポイントを死にながら覚えていく感じです。

また謎解き要素もあるので、このあたりで時間がかかってしまう可能性もあります。

クリアには「あきらめない」という忍耐力も必要になるでしょう。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価は「非常に好評(91%、92人中)」です。

良い点・悪い点を以下のまとめます。

良かった点

・普通に怖い。赤マントが出る前から怖い。

・初代PSのようなグラフィックが良い味を出している。

・日本の古い学校の雰囲気が良い。

・非常に挑戦的なゲーム。

・バックストーリーが良い。

悪かった点

・最初からやり直しがきつい。

・赤マントの出現が頻繁になってくると、怖さよりウザさが強くなる。

・アイテムの持てる数が少ない。

・酔いやすい。

木造校舎の雰囲気や、ホラーゲームとしての怖さに対しては賞賛が多いです。

一方で、パーマネントデス(最初からやり直し)については、謎解きなどもあることから、死亡が多くなるとゲームプレイ自体が面倒になってきます。

赤マントも、「恐怖の存在」から「またかよ」みたいな「イライラした存在」になってしまうのは、ホラーゲームとしては興味がそがれてしまうポイントになるでしょう。

何度も出会うと怖くなくなるニャ。

 

総評

本作は『雪女』とおなじく、難度の高い鬼ごっこサバイバルゲームです。

木造校舎というシチュエーションも相まって、ホラーゲームとしての怖い雰囲気ができあがっています。

ゲームの難度は高く、セーブもないので、マップを覚えてなんとかするしかありません。

けっこう長時間プレイしてゲームオーバーとなると、心が折られてしまう可能性もあります。そういうときは日を空けてプレイするのが精神的にもいいかと思います。

それと今回でチラズアート全6作品レビューが終了しましたが、6作品のなかでおすすめはどれかといえば、筆者的には『犬鳴トンネル』か、アクションホラーであれば本作をおすすめします。『犬鳴トンネル』は実在しているトンネルが舞台ですし、旅行している感じがあって良いですね。

今後、また新作が出たらレビューしたいと思います。

↓次回、『RimWorld』の大型拡張DLC「Royalty」レビュー。