【EU4】DLC「 Domination」評価は「やや好評」 レビューと感想ー国家ツリー強化【Europa Universalis IV】

2024年7月5日Europa Universalis IVdlc, レビュー

eu4 dominion

思ったより長く続いている『Europa Universalis IV』(以下『EU4』)の新DLC「 Domination」。

Paradox Development Studio, Paradox Tintoが開発し、Paradox Interactiveによって、2023年4月18日にSteamで配信されました。

もはやDLCがいくつ出ているかわからんのニャ。

そのあたりはこちらを参照してください。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなDLC?

Domination

本作は『EU4』のオスマン帝国、中国、日本、ロシア、スペイン、グレートブリテン、プロイセン、ポルトガル、朝鮮などに新たな国家ミッションツリーを追加するDLCです。

システム改善みたいなのはなく、多数の国家ミッションを追加したパックという感じですね。筆者的にはこういうDLCのほうが好ましいです。

必要なシステムをDLCに含めるのはよくないのニャ。

国家ミッションについては以下のとおりです。

オスマン帝国: 征服ツリーが改訂され、オスマンの支配を推進する新しい報酬が登場します。これには、新たなエヤレト(州)システムを通じた拡張や、新しいイェニチェリ階級、「オスマン帝国の権力闘争」などの内政の変更が含まれます。

中国: 漢族の明と、清のような征服王朝とで異なるミッションツリーが登場。拡張か内的爛熟かを選び、宦官の勢力に対抗して盤石な帝国を築きましょう。

日本: 将軍の力と独立大名の力をうまく制御して、日本を統一しましょう。外国の影響を受けて開国するか、鎖国を続けるかを選ぶとともに、拡張と改革という異なる道のどちらをゆくかを決断できます。

ロシア: 国をタタールのくびきから解放し、一大帝国へと変革しましょう。国の近代化を図るピョートルの改革の道を選ぶと、ゲームの進行とともにミッションツリーだけでなくメカニクスも変化し、発展していきます。コサックとストレリツィの力を利用して、帝国を東へ西へ拡張しましょう。

スペイン: カスティーリャとアラゴンのミッションツリーが拡張されます。スペインを築くそれぞれの道、新たな「イスパニア君主制」政府のための新メカニクス、そして強力なテルシオとスペインのアルマダが手に入る陸軍と海軍のディシジョンが登場します。

• フランス: 百年戦争の末期を戦い、フランスを中央集権化して絶対君主制を敷く一方で、宗教戦争に対処し、イタリアと神聖ローマ帝国に勢力を広げ、拡張されたミッションツリーを通じて革命を主導しましょう。

• グレートブリテン: 大英帝国またはアンジュー家の英国に別々の道が登場します。また、内政のゲームプレイが深みを増し、イングランド議会にはユニークな特徴が、イングランド内戦には変更が加えられました。

日本・中国プレイが面白くなりそうニャ。

ただこれらは、すでにあるDLCを上書きする形になります。

たとえばブリテンの場合は「Rule Britannia」、スペイン・ポルトガルは「Golden Century」、ロシアは「Third Rome」、フランスは「Emperor」の上書きになりますね。過去DLCをあまりやり込んでいなければ、積極的に導入する必要はないでしょう。

ただオスマンにはいろいろな新要素があるので、オスマンプレイをよくやる人は導入したほうがいいとは思います。

あと国家ごとに新たな階級やユニットも追加されます。

新たな歴史ディテール: 多くの主要国家に、政府改革と階級特権を追加。例えば、オスマン帝国では12の新たな改革が、ロシアでは貴族(ボヤール)や市民に12の新たな特権が登場します。

新たな特殊ユニット: 陸上の特殊ユニットとして、日本の「」、スペインの「テルシオ」、フランスの「マスケット兵」の3種が新登場。また、海上の特殊ユニットに新機能が加わり、ポルトガル、スペイン、グレートブリテン、朝鮮、オランダ、およびジェノヴァとヴェネツィアの特殊ユニット6種が登場します。

サムラーイニャ。

それと4つの西洋文化、4つの東洋文化向けの新ユニットスプライト32種と、ランス風の新曲3曲、トルコ風の新曲3曲、中国風の新曲3曲がついてきます。

アジア風のBGMがつくのはいいことなのニャ。

基本的には特定の国家プレイを強化する形のDLCですね。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(72%、92人中)」になっています。

パラドゲ―のDLCならいいほうニャ。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・国家ツリーが一新してやりごたえがある。

・コンテンツが充実しており、大国プレイが楽しい。

・値段分の価値はあると思う。

・BGMが良い。

悪かった点

・一部のミッションツリーに一貫性がない。

・ミッションツリーが複雑で、どういう効果があるのかわかりづらい。

・ゲームがクラッシュする。

・すでに専用DLCを持っている国家を、さらにこのDLCで上書きするのはどうかと思う。

『EU4』をガッツリプレイしている人には新鮮なDLCですが、以前のDLCもあまりプレイしていないばあい、たとえば日本や中国プレイはすでに「Mandate of Heaven」というDLCがあるので、その上書きになっている感じもありますね。

 

総評

基本的には国家ツリーの強化DLCとなっています。

特定の国家でプレイする場合、やり込んでいる人には新鮮さのあるDLCでしょう。

ただ、そこまで遊んでいない人は、以前の「Mandate of Heaven」や「The Cossacks」がありますので、先にそちらだけでプレイしてステップアップするほうがいいかなという気もします。

『EU4』をやり込んでいて、お金に余裕がある人向けかなとは思います。