『Millennia』評価は「賛否両論」 レビューと感想ーパラド版CIV【Steam】

ゲーム評価シミュレーション

Millennia

パラドパブリッシュによるCIV(シヴィライゼーション)シリーズ的な4Xストラテジーゲーム『Millennia』。

C Prompt Gamesが開発し、Paradox Interactiveによって2024年3月27日にSteamで配信されました。

なんかCIVシリーズよりもとっつき悪そうな感じニャ。

CIVはシミュレーションゲーム初心者でも遊びやすくつくっている一方で、パラドブランドは中級~上級者向けといえますしね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Millennia

本作は、いわゆる国家を拡大していくターンベースの4X歴史シミュレーションゲームです。

プレイヤーは人類誕生以降の、10の時代を順々に追っていく形になります。時代ごとに歴史の分岐があり、『CIV6』でいうところの暗黒時代のように苦難の時代へと入っていく場合もあります。

10の時代と言えば、以前にレビューした『HUMANKIND』っぽいのニャ。

そうですね。CIVシリーズとの違いは、CIVシリーズは単一の文明を最後までプレイしていくのに対して、本作や『HUMANKIND』は時代ごとに特性をつくっていき、自分好みの文明に仕上げていくことができます。文明のカスタマイズですね。

ただ『HUMANKIND』はそれぞれの国家が次の時代の文明を取り合う形になるので、歴史的にはちぐはぐな感じになっていますが、本作はある程度歴史に沿った形で展開されていきます。CIVと『HUMANKIND』が仮想の歴史であるのに対して、本作は歴史シミュレーション色が強くなっています。

また国家のサプライチェーンの構築で独自色を出せているので、CIVクローンというよりは、CIVと『HUMANKIND』を足して、さらにマイナーチェンジして複雑化したという内容になっていますね。

「CIVで十分複雑」という人は正直手を出さない方がいいかもしれませんが、「CIVでは物足りない」という方はプレイしてみるのもいいとは思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(65%、697人中)」になっています。

なんか微妙な感じになってるのニャ。ただパラドゲーはだいたい、強気すぎるメーカー側に対して、ユーザーは批判から始まるのが常なのニャ。

それがいいかどうかはともかく、本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・CIVとは一線を画す4X歴史シミュレーションゲーム。

・サプライチェーンの独自色があり、粗削りだが今後が期待できる。

・定石があるわけではなく、常に考えて行動していかなくてはならない。

・ゲームの進め方によって後半の展開が変わっていくダイナミズムがある。

悪かった点

・2024年の4Xゲームにしてはやけに容量が少ない。そのわりに値段が高い。

・ゲーム開始時のカスタム項目が少ない。

・AIが熟練されていないのか不可解な行動をとる。

・チュートリアルがわかりづらい。

やり玉にあげられていたのは、やはり値段の高さとそれに見合わない内容といったところですね。

いつものパラドゲーニャ。

現状は多くの方が指摘されているように「粗削り」という感じです。光る部分はあるけど、まだ足りないといった完成度になっていますね。

 

総評

CIVシリーズとはプレイ感覚が異なるため、CIVを期待して買うと「ちょっと違う」みたいなことになったりします。

CIVと比べるといろいろとルールが複雑化されているので、CIVが難しいと感じる方は本作は合わないでしょう。

逆にCIVは仮想世界すぎてとっつきにくいという方は、歴史色の強い本作のほうが合うのではないかと思います。

まだ出たばかりでいろいろと難点もあり、それこそ「粗削り」ですが、今後のアップデートで変わっていくことを期待しています。とにかくろくにバグも直さず、いつものDLC商法でガンガンDLCだけ出していくみたいな展開にはならないことを祈ります。