『聖女戦旗』評価は「非常に好評」：フランス革命を舞台にしたSRPGー日本語化は本当に断念？【ゲームレビュー】｜圣女战旗 Banner of the Maid
フランス革命を舞台とした中国産のシミュレーションRPG『聖女戦旗（圣女战旗 Banner of the Maid）』。Azure Flame Studioが開発し、CE-Asiaによって2019年5月28日にSteamで配信されました。
英語の翻訳まではできたのですが、資金面で日本語までは難しくなったとのことですね。
【日本語バージョンについてのご報告とお詫び】大変急なご報告で申し訳ございませんが、ご理解、ご協力の程何卒宜しく御願い申し上げます。
添付画像の文章をご一読いただきますよう、お願い申し上げます。 pic.twitter.com/PFqaHixcRR— 聖女戦旗 (@bannerofthemaid) April 3, 2020
以前、開発者の曽氏にインタビューしたときには、日本語版に意欲を燃やしていて、日本語のツイッターまで頑張って立ち上げたのですが、残念な結果になってしまいました。
ただ今後、この記事を見ている日本のパブリッシャーが名乗りを上げ、資金提供してくれるという逆転の可能性があるかもしれません。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
https://minorgame.syowp.com/archives/windbound.htmlどんなゲーム？
前述のとおり、本作はフランス革命を舞台を舞台にしたシミュレーションRPGです。
主人公はナポレオンの妹であるポーリーヌ・ボナパルトです。
実在の人物ですね。男性遍歴の多さからナポレオンも手を焼いていました。ただナポレオンにもっとも可愛がられていた妹でもあります。
ゲームシステムですが、オーソドックスなターン制のシミュレーションRPGになっています。シミュレーションRPGをプレイしたことのある方なら、とくに説明不要ですぐにプレイできるでしょう。
ゲームの内容は、トゥーロン攻囲戦からのナポレオンの活躍の歴史をなぞるものとなります（ただしポ－リーヌも参戦）。歴史上の有名人物も多数登場するので、ナポレオンが好きな人や歴史ファンも楽しめる内容になっているかと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評（89％、2,687人中）」になっています。
たしかにそうですが、翻訳資金が稼げるほどではなかったのかもしれません。
本作の良かった点については以下のとおりです。
・キャラクターが良い。
・『ファイアーエムブレム』のようなキャラロストはないので安心。
・ターン開始にオートセーブがあるのでやり直しがきく。
・ストーリーが面白い。
・ボリュームがある。
ストラテジー初心者でも遊びやすいよう、救済がいろいろ用意されていますので、クリア不可能ということはないかと思います。
一方、悪かった点については以下のとおりです。
・初見殺しが多い。
・やり込み要素不足。
・SRPGとしてはオーソドックスすぎる。
初見殺しについてはオートセーブがあるのでなんとかなるとは思います。
ゲーム自体はオーソドックスなSRPGなので、斬新なものを求める人には合わないかもしれません。
全体的には好評なゲームになっています。
総評
本作はストラテジー初心者でも遊びやすいSRPGです。
イラストも良く、これだけで購入決定している人も多いかと思います。
またナポレオンの歴史をなぞるストーリーなので、実際の歴史との違いや、あの歴史上の人物が本作でどう表現されているかなどの楽しみ方もあるでしょう。
日本語はサポートされていませんが英語はありますし、ゲーム自体はオーソドックスなSRPGなのでプレイ自体には支障はないとは思います。
ゲームを見てビビッときたらプレイしてみることをおすすめします。
↓次回のレビュー記事。
