『ブレイブダンジョン+魔神少女COMBAT』レビュー・評価・感想ーお手軽RPGとカードゲームではない何か
「魔神少女」シリーズのスピンオフ的作品『ブレイブダンジョン+魔神少女COMBAT』。INSIDE SYSTEMによって2021年8月21日にSteamで配信されました。
ニンテンドースイッチなどでバラバラで配信されていた『ブレイブダンジョン』と『魔神少女COMBAT』をひとまとめにしたものですね。ただこれらはあくまで独立したゲームなので、タイトルでどちらを遊ぶか選ぶ形になります。

『ブレイブダンジョン』はお手軽2DRPGなのですが、『魔神少女COMBAT』のほうはカードゲームといっていいのかどうか微妙な感じの内容です。
今回はこの2作品をレビューしていきます。
『ブレイブダンジョン+魔神少女COMBAT』のレビュー・評価・感想
ブレイブダンジョン
まずは『ブレイブダンジョン』です。「魔神少女」のキャラクターを使った見下ろし型のRPGですね。パーティは3人まで
ダンジョン探索をしていく内容で、敵とはシンボルエンカウント方式となっています。敵は動きませんが、通路をふさぐように配置されているので戦わないと進めません。戦闘はオーソドックスなコマンドバトルですね。MPは戦闘ごとに回復しますので、消費を気にせずに戦えます。
ダンジョンは基本的に4階になっており、それぞれの階にボスがいます。ボスを倒すことで次の階へ進む鍵がゲットできます。4階のラスボスを倒せばそのダンジョンはクリアしたことになります。そうやっていくつかのフィールドをクリアしていき、最後に待ち構えるダンジョンのボスを倒せばゲームクリアです。

途中で死んでもペナルティはありませんし、アイテムも一度買ったものは拠点に戻れば無料で自動補填してくれます。時間さえかけてレベルを上げればクリアできるようになっているので、RPG初心者でも気軽に遊べますね。

最近はゲームが複雑化しすぎてるところがありますね。何ターン以内で倒さないと、敵がどんどん回復していくとか、レベルを上げてもどうにもならないケースが多くなっています。個人的にはあまりこういうのは好きではなかったりします。RPGはもっと気楽でいいとは思いますね。
本作はクリア後にやり込み要素もあります。気軽に遊べるRPGが欲しい人にはよい作品でしょう。
魔神少女COMBAT
次に『魔神少女COMBAT』です。これはけっこう問題のある作品です。
一見カードゲームのようですが、カードゲーム要素はほぼ無いといっていいでしょう。

バトルの仕方ですが、モンスターカードを3枚選ぶだけです。戦う順番や、戦闘時に使うアイテムを決めることはできますが、戦闘が始まったらあとは観ているだけです。基本的に運ゲーです。

それよりもかなり単純ですね。カードの組み合わせによって防御力が上がったりとかはありますが、基本的にはカードレベルで強さが決まります。
カードはレベルアップさせることができるので、「敵と戦う→ポイント稼ぐ→それを使ってレベルアップ」を繰り返す形になります。基本的にはRPGのレベル上げをひたすら繰り返す感じですね。
ストーリーもとくにありませんし、延々とレベル上げ繰り返すゲームなので、ゲームとしてはあまり面白いものではないですね。ただの作業ゲーとしかいいようがなかったです。
まとめ
内容的には『ブレイブダンジョン』は気楽に遊べるRPGでよかったのですが、『魔神少女COMBAT』のほうはただの作業ゲーで遊ぶのがつらかったです。カードゲームですらないですしね。

ちなみに本作はセールのときに320円で買ったので、『ブレイブダンジョン』のほうが楽しめただけで十分とは思います。

『魔神少女COMBAT』のほうは、いわゆるRPGのゲーム内カードゲームみたいな立ち位置だと思って、遊びたくなければスルーすればいいんじゃないかと思います。