『オクトパストラベラー2』クリア!感想と評価ー知識勝負のRPG

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oct2 clear

『オクトパストラベラー2』、しばらく放置したあとにまたプレイをし直し、やっとクリアすることができました。ゲームを始めてから1年ぐらいかかりました。

けっこうかかったのニャ。

最初のうちは攻略サイトとかをいっさい見ずにプレイしていたので途中で詰まってしまい、やがてだんだんプレイしなくなったのですが、今回再開するにあたっては攻略サイト見まくりでプレイしたので何とかなったというところです。

というか、エンジョイ勢は攻略サイト無しだとかなり厳しいゲームとは思います。強い武器や装備を持っているかいないかだけでかなり難易度が変わってきますしね。

レベルを上げるだけでなんとかなるゲームではないのニャ。

そんなわけでクリア後の感想と評価を述べていきます。

 

クリア後のレビュー・感想・評価

1より情報量が多い

本作は、前作『オクトパストラベラー』に比べるとできることが増えたため、種明かし(攻略情報)を知っていれば前作よりも楽にクリアできるようになりました。

一方で、それらの情報が無いとかなりきついことになります。

前作と違って昼と夜があり、時間帯でNPCの出現も変わり、取れるアイテムも変わります。それらを一つひとつ把握していくことは、エンジョイ勢にはかなりきびしいものがあります。

とくに強い武器は本当に強いので、これらを「エンカウント半減」や「逃げる成功率アップ」を使って低レベルからいきなり回収してしまうことで、攻略の難易度がかなり下がります。

そのため、どこに何の武器や装備があるかをあらかじめ攻略サイトで知っておくことは、エンジョイ勢にとってはかなり重要なことになります。

正直、強い装備がないと攻略がむずいのニャ。

ボスの攻撃は容赦ないので、できるだけ短いターンで倒す必要がありますしね。長引けば長引くほど不利になります。

逆にこれらを手に入れることにより、プレイはだいぶ快適になります。

学者の弱体化

前作で猛威を振るっていた学者ですが、本作だとナーフ(弱体化)されてしまっています。

2回攻撃の大魔法はあらかじめ「大魔法化」をかけておかなければならず、1ターンを消費してしまうため、「できるだけ早く倒す」というのがコンセプトの本作では使いにくいものになってしまいました。

そもそも剣士など多段攻撃キャラがいるのですから、学者だけ特別にナーフさせなくてもよかったような気がします。

いちおうアクセサリを装備することで常時大魔法化状態になりますが、2つしかつけられないアクセサリの1つを消費することになってしまい、ちょっと微妙な感じにもなります。

剣士の強化

一方で、前作では微妙な感じだった剣士のほうは、本作では大幅に能力アップしています。裏技的なことをしなくても、1ターンで数万単位のダメージをたたき出せるため、かなり優秀なダメージソースになっています。

これによって、4章のラスボスもほぼ1~2ターンで倒しきってしまえるため、エンジョイ勢の攻略には欠かせないキャラクターになっています。

また覚えられる技には多段攻撃も多いため、敵の弱点を1ターンでかなり削ってしまうことができます。どういう技を覚えたらいいのかも攻略サイトを利用することで、効率よくゲームを進めていけます。

とくに町の人とのタイマンは「悪夢の瓶」をひたすら投げ続けるという攻略法があるので、低レベルから強敵を倒してしまうことができます。この方法で最初から強い技を覚えていくということが可能になります。

本作のバランスの悪さも、逆に魅力でもあるのニャ。

狩人も強化

前作では「けしかける」に回数制限がありましたが、本作では使い放題になりました。

敵を倒したときにも、確率で自動捕獲してくれるのも便利ですね。

これだけでもけっこう強いのですが、さらに必要なくなった魔物を加工して肉にしてしまうなどで、最後まで無駄なく使い切ることができます。

なんかかわいそうニャ。

最初から使える「アカラ」も強力で、敵の弱点をかならず突いてくれます(魔法以外)。

敵の順番を一番最後に送る「ねんちゃく糸」も前作同様、ボス戦では使い勝手が良いですね。

ボスはいかに瞬殺するかが重要

まともに戦うと前作よりも強いボスたちがいますが、剣士(ヒカリ)などで特大ダメージを与えることで、数ターンで倒しきってしまえます。

前作もそうですが、ボス戦は長引けば長引くほど不利になっていきます。さっさとブレイク状態へ持っていき、そこから特大ダメージをあたえてしまうことで、敵の強力な攻撃を受けるターンを減らすことができます。

そのため、特大ダメージを出せさえすれば攻略はかなり楽になります。どんなに強いボスだろうが、攻撃させなければ勝てますしね。

本作はラスボスでも数ターンで倒せてしまえるのニャ。

主人公どうしのからみが多くなった

前作では「こいつらなんで一緒に旅しているんだ?」みたいな状態で、主人公どうしのからみみたいなのはほとんどありませんでした。

本作では主人公どうしのクロスストーリーもあったり、全員でキャンプしたりで、みんなで一緒に旅をしている感がかなり出ているがよかったです。

またそれぞれの主人公のストーリーのあとに、全員でラスボスに立ち向かうエクストラストーリーがあります。

前作では最初に選んだ主人公のストーリーが終わるとクレジットが出る形で、裏ボスはあくまで本編以外という形でしたが、本作では本編にラスボスが登場する形になりました。

このラスボスもまともに戦えば強いのですが、特大ダメージをたたき込むことで、数ターンで倒しきることもできます。攻略できない人は、とにかく特大ダメージをあたえられるように主人公たちを強化するのがいいでしょう。

悪とまでは言えないボスキャラたち

本作では、ボスキャラたちは一般(?)の人間の場合も多く、最後にしれっと改心してしまったりなどで、けっこうにくめないキャラクターが多く登場します。

多くのRPGが魔物相手に戦う内容であるのに対して、本作では人間どうしの戦いになっている場合が多いため、実際に殴り合って戦っているというよりも、あくまで「バトルはイメージです」といった感じですね。

とくにアグネアの最後の敵は「踊り対決」なので、実際にバトルしているわけではありません。

あくまでイメージなのニャ。

底力が使いやすい

本作から採用された「底力」ですが、戦闘を有利にできる便利なものがそろっています。

とくに戦闘開始から底力MAXの状態にしておけるので、いきなり特大ダメージを仕掛けることも可能。

SPを消費する必要もないため、燃費よく戦っていくことができます。レベル上げも前作と比べてだいぶ楽になりました。

 

まとめ

前作に比べるとできることが多くなった分、より知識勝負の内容になりました。

正直エンジョイ勢だとこれらの情報量を回収していくのが困難で、ボスが強いこともあり、クリアを目指したい場合はやはり攻略サイトに頼らざるを得ません。

完全に1からプレイする場合はけっこうきついのニャ。

ストーリーとしては、前作よりも、より人間どうしの戦いに焦点が当てられているため、感情移入しやすい内容になっています。

他のRPGに比べるとクリアまでにかなり時間がかかりますが、極めると3時間ぐらいでクリアできてしまったりするので、いろいろな意味ですごいゲームだなとは思います。

アンバランスさがいいのニャ。

続編も期待しています。