Steam版『デモンエクスマキナ』配信後の評価は「非常に好評」：ハイスピードメカアクションバトル【DAEMON X MACHINA】【新作レビュー】
新作ゲームをレビューするコーナー「Steam新作レビュー」。今回はSteam版『DAEMON X MACHINA（デモンエクスマキナ）』をお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。
https://minorgame.syowp.com/archives/venusblood-frontier.htm...本作はマーベラスが開発し、XSEED Games, Marvelous USA, マーベラスによって2月14日にSteamで配信されました。2019年9月13日に、ニンテンドースイッチのゲームとして発売されたもののPC移植となります。
続編がなかなか出ない以上、精神的続編といっていいかもしれませんね。ただ本作の独自性もあり、『アーマードコア』との違いも多いです。
今回は本作（Steam版）のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム？
プレイヤーは傭兵（アウター）となり、ロボット（アーセナル）を操ってミッションをこなしていくハイスピードなメカバトルアクションゲームです。
『アーマードコア』との大きな違いは、やはりハック＆スラッシュ要素でしょう。
倒した敵からパーツを奪い、それを自機に装備させたりすることができます。ミッションをこなして敵からパーツを集め、どんどん自機を強化していくといった「ハクスラ循環」でゲームを進めていきます。
ロボアクションとハクスラの合わせ技なのですから、このコンセプトだけで面白さが確定しています。
ハクスラ要素を支えるのが、カスタマイズ性の高さです。ロボットのカスタマイズは12カ所（アーマー×5、武装×6、プロセッサー）おこなうことができ、色などの細かい部分も変更可能です。
しかもカスタマイズできるのはロボットだけではありません。プレイヤーのアバターもカスタマイズや人体改造することができます。サイボーグ化させることも可能です。
『アーマードコア』ではロボットに焦点が当てられていますが、本作ではパイロット（アウター）にも焦点が当てられています。
パイロットが機体から降りて戦うということも可能です。このシステム、昔XBOX360でプレイした『ガンダム オペレーショントロイ』を思い出しました。
まあ、そうですね。フレンドとボイスチャット付きで遊んだら、まあまあ楽しかったですけどね。
話を戻して、本作のグラフィックはリアル系ではなく、アメコミと日本アニメを合わせたようなトゥーン調グラフィックです。このあたりも『アーマードコア』とは雰囲気が違っていますね。
それとバトルでは、範囲内に入った敵を自動でターゲットしてくれます。このあたりは『アーマードコア』なので、昔プレイした技術を活かすことができるでしょう。また4人までのCoopも可能です。
それとシャアとかアムロが出てきます。なんか笑ってしまいました。
ユーザーの評価
Steamでの配信後のユーザー評価ですが、「非常に好評（96％、270人中）」です。
ニンテンドースイッチ版のときからすでに評価が高かったので、移植さえうまくいっていればこの評価は妥当でしょう。中国ユーザーもけっこう多いですね。
良かった点をまとめると以下のようになります。
・もし『アーマードコア6』を待っているのであれば、これがあなたの求めているものだ。
・奇妙な名前の『アーマードコア』。
・カスタマイズ性の高さが魅力的。
・トゥーンシェーダーのグラフィックと、ゲームのスピード感がよくマッチしている。
・ハクスラ要素で中毒性の高いゲームになっている。
・PvPが楽しい。もっとプレイヤーが増えてほしい。
・ニンテンドースイッチ版を持ってるけど、当然PC版も買ったよ。過去最高のメカゲームだ。
・『アーマードコア』はプレイしたことがないけど、モンハン好きの自分にはハクスラ要素がとてもよく合っていた。
「『アーマードコア』の新作」という位置づけでプレイしている人がけっこう多いという印象でした。またアメコミ調のグラフィックやハクスラ要素も好評ですね。
一方で、問題点として指摘されているのは以下の点です。
・『アーマードコア』に比べて機体の重量感が足りない。
・ゲームプレイが単調になりがち。
・ゲームは面白いけど、ストーリーがあまり面白くない。
・戦闘が『アーマードコア』に比べて単純化されてしまっている。
・アバターをカスタマイズしても、人体改造するとせっかくの外見が変わってしまう。
『アーマードコア』との比較で、ロボットの重量感が足りない（ロボットらしさがない）点が挙げられています。
またストーリーが難解で説明不足であることや、キャラクターに感情移入しづらいことなども指摘されていますね。
ハクスラ要素やカスタマイズ性に関しての不満は見られなかったので、ここは本作の特徴ともいえる部分になるでしょう。
まとめ
本作は『アーマードコア』の新作を待ち望んでいたユーザーに対する「一定の答え」を出せた作品ともいえるでしょう。
またハクスラ要素があることで、繰り返しのゲームプレイに耐えられる作りになっており、ゲーム自体の中毒性も高いものとなっています。
この「ロボット×ハクスラ」というジャンルはなかなかいいですね。モンハンファンにも好評のようですし。このハクスラ要素をサポートするカスタマイズ性の高さも好評です。
一方で、ストーリーの難解さやキャラクターへの感情移入のしづらさ、ロボットの重量感が足りないことなども挙げられています。
このあたりは個人の主観もあるのでなんともいえないところですが、ストーリーはたしかにわかりづらさはあります。ゲーム性自体についての不満はあまり見られませんでした。
本作は『アーマードコア』のファンにはもちろん、モンハンなどのハクスラゲーム好きな人にもおすすめできる作品といえそうです。
