『三國志14』武将能力:袁術の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その26】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第26回目は、みずから皇帝を名乗って仲王朝を開いた袁術(えんじゅつ)についてお届けします。前回の袁紹は以下のリンクから。
人物について
正直なところ、袁術を使う人はそんなにいない気がします。
あとまわしでもよかったのですが、前回袁紹をやったので、続けて袁術をやったほうがわかりやすいかと。
袁術、字は公路(こうろ)。袁紹はいとこ、もしくは異母兄にあたります。詳細は前回を参照してください。
父親の袁逢は、三公の一つである司空を務めていました。
若いころの袁術は、侠気のある人物として知られていました。中央や地方の職を歴任したのち、虎賁中郎将になります。
董卓が朝廷を牛耳ったころには、南陽に逃亡して難を逃れました。反董卓連合のさいに孫堅が南陽太守・張咨を殺すと、その後釜として南陽を支配します。
南陽は人口が数百万もいる豊かな地域でしたが、袁術が贅沢三昧をして重い税金をかけたため、人びとは塗炭の苦しみに喘ぐことになりました。
袁術は荊州の劉表と対立していたため、袁紹と対立する北方の公孫瓚と手を結びました。
しかし袁紹が対抗して劉表と手を結び、これに曹操ものっかってきたことから、「袁術・公孫瓚・陶謙」VS「袁紹・劉表・曹操」の図式ができあがります。
袁術は公孫瓚と陶謙に命じて、袁紹と曹操を攻撃させます。そのあいだに、孫堅に命じて劉表を攻撃させました。
しかし孫堅は劉表の配下・黄祖との戦いで命を落とします。また公孫瓚らも袁紹らとの戦いに敗れてしまいました。
そののち袁術はみずから出陣して曹操を討とうとするも大敗。南陽を捨てて、寿春に拠点を移します。
董卓の死後、長安から脱出した献帝を、曹操が迎え入れました。これによって曹操の躍進が始まります。
曹操は献帝を手に入れたことで、袁術を「逆賊」としました。
袁術もこれに対抗。みずからを皇帝とし、国号を「仲」と定めたのです。
袁術の暴政はますますひどくなりました。後宮には数百人の美女や、ありあまるほどの上質の米や肉があったといいます。
一方で、寿春の民は飢餓に苦しみ、たがいを食い合うほどでした。
やがて袁術は曹操によって討ち滅ぼされます。
袁術は逃亡の途中、病で亡くなりました。逃亡中、食料が尽きたのですが、ちょうど夏だったので、袁術は「ハチミツ入りの飲み物がほしい」といいました。もちろんあるはずもなく、袁術は「この袁術がこのように落ちぶれるとは!」とどなると、一斗あまりの血を吐いて命を失ったといいます。
ちなみに筆者の知人のあいだでは、「ハチミツの人」という呼ばれ方がされていますね。
今回はそんな袁術の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:44
武力:65
知力:68
政治:15
魅力:42
主義:名利
政策:上兵伐謀(Lv3)(謀略の全政策の効果を発揮)
配偶者:馮氏
親愛武将:袁渙、馮氏
嫌悪武将:袁紹、曹操
シリーズが進むたびにどんどん弱体化されていますね。
1のころは武力95・魅力95と優秀な武将でした。
筆者も普通に第一線の武将として使っていましたしね。
武力はそののち急激に落ちたわけではなく、『三國志2』では武力80、『三國志3』では79と、じわじわと落ちていきましたね。
開発陣としては、「袁術は武力がある程度は高い」という認識があったものと思われます。
袁術は、いちおう力のあった勢力ですからね。孫堅や孫策を従えていましたし、そのあたりが評価されたのかもしれません。
魅力のほうは、シリーズによって評価が定まっていませんね。30~90台と、かなり幅広く推移しています。1は95でしたが、『三國志2』では50。そこからしばらく50台が続くかと思えば、『三國志5』では83、『三國志6』では90と上がっていきます。そののち、『三國志7』では47に落ちました。
大勢力であったことと、個人の魅力との問題で、評価が二転三転しているものと思われます。
本作では、文官としても武官としても使いにくいパラメータですね。
個性について
詐謀:特定範囲内の敵ユニットの破城が低下(艦船、兵器以外)。
使役:府の上にいると、全部隊の能力が上昇。
徴税:地域担当官にすると金が上昇しやすい。
悪名:自ユニットの占領範囲拡大に必要な兵数が増加。
浪費:自ユニットの兵糧消費が増加。
「悪名」「浪費」があるので、土地塗りつぶし用のユニットとしても使いにくいですね。
「徴税」があるので、地域担当官にしておけば金収入は上がりますね。民は苦しんでそうですが。
陣形と戦法
魚鱗、雁行、方円
兵器も持っていませんし、そもそもが弱いので、「雁行」で遠距離攻撃するのがよさそうですね。ただ「浪費」があるため、そこまでして戦場に出す必要があるかは疑問ですが。
袁家栄光:敵の全能力+士気ダウン。
業火:発火。対拠点可。
混乱:「混乱」付与。対拠点可。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
味方の全能力+士気をアップさせる袁紹の「袁家威光」とは逆の「袁家栄光」。対拠点に使うことができない点には注意です。野戦で活躍できるでしょう。
やはり「浪費」の問題がありますね。本作は兵糧不足になることがけっこうありますし、出陣させること自体がデメリットになってしまいますね。
総評
袁術は、戦闘ユニットとしては使い勝手の良いものではありません。
「悪名」「浪費」の個性によって土地塗りつぶしにも使いにくいですし、出陣させることにより兵糧消費も多くなります。
ほかに武将がいないという状況でなければ、兵糧消費を抑えるためにも出陣させないほうがいいでしょう。
収入を増やせる「徴税」があるので、地域担当官にしておくのがいいかと思います。ただ政治15なので、ほかに優秀な武将がいればそちらに任せたほうがいいでしょう。
次回は郭嘉を予定しています。
↓次回出来ました。