『Shards of Infinity』レビューと評価、感想ー勝ち筋の多いデッキビルドカードゲーム

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Shards_of_Infinity

『Ascension』タイプのデッキビルドカードゲーム『Shards of Infinity』。

Temple Gates Gamesによって、2019年5月7日にSteamで配信されました。

『Ascension』はファンタジー世界だけど、こっちはSFなのニャ。

そうですね。『Ascension』をベースにして開発された作品です。

ルールは本作のほうが『Ascension』よりちょっと複雑になっていますが、そのぶん勝ち筋も多いので、面白くなっています。

当然ですが『ドミニオン』型のカードゲームなので、課金が一切ないのもいいですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Shards of Infinity

本作は『Ascension』をベースにした作品だけあり、基本的な部分は似たようなものになっています。

『ドミニオン』との違いですが、カード購入用の金貨的な資源以外に、相手を攻撃する「攻撃カード」があります。50ある相手のHPを先に0にした方が勝ちです。最大で4人までプレイできます。

本作では「攻撃カード」以外に、HPを回復させる「回復カード」や、敵の攻撃を防ぐ「ガードポイント」もあるので、プレイ時間は『Ascension』よりもかかりますね。

それと、ずっと蓄積することのできる「マスタリーポイント」というのもあり、これが高まるにつれ、カードの能力を向上させることができます。

マスタリーポイントが30で攻撃力無限大」という初期カードがあるので、30貯めてこのカードを出すとその時点で試合終了です。

遊戯王」のエクゾディアみたいだニャ。

そんな感じですね。

マスタリーを30貯めるか、それとも相手のHPを0にするか、方向性を決めてプレイすると勝ちやすくなるかと思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(94%、67人中)」になっています。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・ゲームテンポが良く、サクッとプレイできる。

・勝利への道筋が多い。

・魅力的なカードイラスト。

・中毒性が高く、何度も繰り返してプレイしたくなる。

悪かった点

・現在のところ基本セットのみで、拡張がない。

・1vs1のときのAIは賢いが、それ以上の人数になると途端に弱くなる。

・ゲームに慣れてくるとAIが弱く感じられてしまう。

・現状、カードタイプにあまり意味を感じられない(カードタイプ特有のコンボが少ない)。

ゲーム自体は面白く、処理も速いのでサクサクプレイできるのが良い点と言えます。

一方、やはり基本セットだけだとカード不足で、物足りなさが感じられます。

 

総評

早いところDLCで拡張カードを出してほしいですね。何度も遊ぶと、やはりカードの少なさが感じられます。

それとAIですが、慣れてくると最高難度でも勝てるようになってしまいます。

AIの行動パターンとして、「チャンピオンカード(アーティファクトのようなもの)をひたすら取ってセットしていく」というのがあるのですが、プレイヤー側は敵のチャンピオンを潰すことに攻撃力を使わず、HPにダイレクトアタックしていけば案外簡単に勝ててしまいます。

この辺りを修正してほしいとは思います。

とはいえ、初プレイの方には十分に楽しめる内容にはなっています。