『Stoneshard』評価は「ほぼ好評」：中世を舞台にしたローグライクRPG

2020年2月9日2020年5月25日ゲーム評価ローグライク

最新ゲームレビューコーナー。今回は中世を舞台にしたローグライク要素のあるオープンワールドRPG『Stoneshard』です。Ink Stains Gamesが開発し、HypeTrain Digitalによって早期アクセス版がSteamで配信されました。ローグライクの定義については以下の記事を参照してください。

今回は本作の内容と評価についてお届けします。前回の記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム？

先述したように、本作はローグライク要素のあるRPGです。プレイヤーは傭兵として中世ファンタジー世界を生き抜いていかなければなりません。ゲームはターン制で、ダンジョンマップや敵の配置などはランダムになっています。

主人公には飢えや渇きなどのパラメータが設けらているほか、頭や体、手足などパーツごとへのダメージもあります。足を怪我すれば当然素早さや回避などにも影響してくるでしょう。

さらには正気度、いわゆる「SAN値」も用意されています。テーブルトークRPG的なRPGがプレイした方にも適したゲームといえます。系統的には『Elona』に近い感じですね。

戦闘ではターン制のバトルになります。このあたりは『トルネコの大冒険』のように、こちらが動くと敵も動くといったシステムです。囲まれるとあっという間に殺されますので、注意が必要。『トルネコの大冒険』でもそうですが、一本道で戦うなど、できるだけ1対1の状況を作りましょう。

ゲームの難度自体は高めですね。怪我をするなどバッドステータスを負った時点でほぼ詰みになってしまうこともあります。ただターン制なので、じっくり考えながらプレイするのには適したゲームといえるでしょう。

また死ぬとセーブしたところからになるので、ローグライクといっても完全に最初からやり直しというわけではありません（ハードコアモードでなければ）。何度もトライすればなんとかなるとは思います。ただやり直しをさせられるので、時間はかかります。

難しいとはいわれていますが、筆者的にはすごく難しいというほどではないかなと思いました（難しいことは難しいですが）。

 

ユーザーの評価

もとより注目度の高いゲームであることから、配信後に多数のレビューが寄せられています。現在のところ「ほぼ好評（75％、2,757人中）」といったところです。

欧米圏だけでなく、中国のユーザーも多いですね。早期アクセス版ということを考えれば、良いほうではないかと思います。

以下にユーザーの意見をまとめてみました。

問題となるのは、やはり難度と煩雑さの部分でしょうか。怪我をするなどバッドステータスを負って一度負のスパイラルに落ちてしまうと、ゲーム的にはほぼ詰みになったりします。

またセーブポイントからのやり直しに耐えられないというユーザーも多く見られ、ハードコアモードの逆である初心者モードのようなものの実装も望まれています。

しかし今はプレイスタイルが多様化している時代ですからね。それぞれのプレイヤーに適したモードを用意するというのも、一つの方法だとは思います。

 

まとめ

現時点ではおおむね好評ですが、一方でゲームの煩雑さ（システムが整理されていない）やコンテンツ不足、難度の高さ（やり直しの面倒くささ）などが指摘されています。

コンテンツ不足に関しては早期アクセスなので、ある程度は目をつぶる必要があるでしょう。

ゲームの難度についてはプレイヤーごとに基準が変わってきてしまう問題なので（最終的には好みの問題にもなってしまうので）、初心者用のモードを用意するなどして対応するのがいいのではないかと思います。

今後のロードマップですが、3月には新しいダンジョンやボス、スキルツリー、ミニクエストが追加される予定です。正規版は来年の予定です。

現状はやはりあくまで早期アクセスであり、開発者を支援したい人、待ちきれない人が購入するのがいいのではないかと思います。

そうでない人はもうしばらく待ってからのほうが、精神的にいいかと思います。少なくとも3月のアップデートを待ったほうがいいでしょう。