『KUNAI』配信後の評価は「非常に好評」ーメカ忍者が主人公のハイスピードメトロイドヴァニア【Steam新作レビュー】

2020年5月25日ゲーム評価アクション, レビュー

kunai

新作ゲームをレビューするコーナー。今回はメカ忍者が主人公のハイスピードメトロイドヴァニアアクションゲーム『KUNAI』です。TurtleBlazeが開発し、The Arcade Crewによって2020年2月6日にSteam/ニンテンドースイッチで配信されました。

TurtleBlazeはオランダのインディーデベロッパーで、構成員は3人です。非常にテンポのいいアクションゲームに仕上がっています。また日本語もサポートされています。

今回は『KUNAI』のレビューと感想、配信後のSteamでの評価についてお届けします。前回の記事は以下のリンクを参照してください。

 

どんなゲーム?

主人公はロボ忍者で、しかもタブレットという設定のTabbyです。悪のAIによって全滅寸前にまで追い詰められた人類を救うため、タイトルにもなっている「クナイ」を手に、Tabbyは戦いの旅(シャレではない)へと出発します。

海外の人は忍者好きが多い印象ニャ。

たしかにそうですね。『NARUTO』とか人気ありますしね。ゲームも「忍者が出てくるだけで評価が上がる」ともいわれています(本当かどうかは知りませんが)。

それと海外に行くとよく「忍者という職業はまだあるのか?」みたいな質問をされることもありますね。いまだに日本に存在していると思っている人もいるようです。侍もまだいると思っている人もいました。

話を戻しまして、本作はマップを探索していき、武器やスキルを強化していくというスタイルのゲームですが、忍者が主人公であることからアクションが多彩です。これは他のメトロイドヴァニアのゲームと一線を画すところですね。

動画名

じっさいに上の動画を見てもらったほうがわかりやすいと思いますが、ジャンプアクションやワイヤーなどを使いながら自由自在にマップを駆け巡ることができます。他のメトロイドヴァニアゲームにはない爽快感で、動かしているだけで楽しいゲームですね。

忍ばない忍びニャ。

武器も刀やら銃器やらも使えて、戦闘の爽快感もかなり高いです。筆者的には動かしているだけで満足な感じです。

ゲーム自体の難度は低めで、数時間もあればクリアできてしまうかと思います。高機動ゆえにマップをノンストップで進むことができ、それが爽快感につながる一方で、ゲームを簡単にしてしまっているかと思います。

ただ難しい死にゲーアクションが多い近年、誰にでも爽快プレイができる作品があってもいいのではないかも思います。プレイ感覚的には『ICEY』『ヒットラーの復活』を足したような感じですね。

幅広い年齢層で楽しめるアクションゲームとして素晴らしい出来だと思います。

 

配信後の評価

現在の本作の評価は「非常に好評(82%、62人中)」です。

いい評価ニャ。

良い点、悪い点を抜き出すと以下のようになります。

良かった点

・素晴らしいピクセルアートとBGM。

・アクションがかっこよく、動かしていて気持ちいい。

・ゲームは短いが。そのぶんスピードランニングを楽しめる。

・操作性が非常に良く、スタイリッシュで中毒性が高い。

・Tabbyが可愛い。

悪かった点

・ゲームが簡単で、クリアまでが短い。

・ゲームとしての刺激が足りない。

・高機動アクションに対してステージ構成が単純すぎる。

・つぎになにをしていいのかがわかりづらい。

やはり問題となっているのは、ゲームが簡単で短いことや、高起動アクションに適したステージが作られていないことなどでしょうか。

簡単なことが悪いとは思いませんが、アクション上級者用のモードなどがあってもいいかなとは思いました。このあたりはアップデートやDLCなどで対応することを望みます。

全体的には、「あきらかに悪い点」というものの指摘はなく、基本的にはゲームの難度やプレイ時間に不満が集中しています。

爽快感のある忍者アクション自体は好評ということでしょう。

 

総評

思ったとおりにキャラクターを動かせるという意味でも、アクションゲームとしてはかなり楽しい作品に仕上がっています。忍者としての高機動力もうまく表現できています。

一方で、気持ちよく動かせているぶん、ゲームの難度の低さがひっかかるという人もいます。

「これだけのアクションができるんだから、もっと難しくして楽しませてほしい」と思うのも無理はないかもしれません。

期待されている感じだから、悪い意味ではないと思うニャ。

本作はピクセルアートもすばらしく、本当に動かしていて気持ちいいゲームです。とくにワイヤーアクションが良いですね。ぜひともプレイしてみてください。