『三國志14』武将能力:鮑三娘の評価はいかに?【三国志評価シリーズ・その82】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第81回目は、「花関索伝」に登場する関索の妻・鮑三娘(ほうさんじょう)についてお届けします。前回の関索は以下のリンクから。
人物について
鮑三娘は、鲍家荘に住む鮑凱(ほうがい)という員外(富豪)の娘です。
鮑凱には三人の娘がおり、その三番目の娘であったことから「鮑三娘」と呼ばれていました。
前回述べた「花関索伝」での関索との結婚譚以外にも、民間伝承では盗賊の頭目であった廉康(れんこう)が鮑三娘を見初め、求婚したものの断られたという話があります。
廉康は鮑三娘を無理やり嫁にしようとしますが、これを聞いた関索が廉康を討ち取り、鮑三娘と結婚したという内容です。民間の地方史「四川通志」にもこの物語が見られます。
「花関索伝」でも、関索が鮑三娘を妻にしたのちに、かつての婚約者の廉康太子が襲ってきたのを返り討ちにしたという話があります。
また民間伝承においては、魏の鍾会が15万の大軍を率いて蜀を攻めたときに、姜維は関索と鮑三娘にこれを防がせました。しかし蜀の兵力は6万、戦いは熾烈を極めました。
関索は龐徳の子・龐会と一騎討ちをしたものの、河に叩き落とされて亡くなってしまいます。
一方の鮑三娘も奮戦していましたが、多勢に無勢。やがて戦死してしまいました。
人びとは鮑三娘の死を悼み、生前の練兵場にその墓を作ったと伝えられています。現在でも、四川省広元市郊外に存在しています。
周倉の墓もありますしね。
鮑三娘の墓は、四川省の省級文化保護単位になっています。フランスの考古学者ヴィクトル・セガレンが発見し、顎骨も含めた墓の中の物をフランスに持ち帰ってしまいました。そのため鮑三娘の骨はフランスにあるといわれています。
また墓では当初「関夫人鮑三娘」という石碑が発見され、現在ではそこに「漢将軍索妻関夫人之墓」という石碑が立っています。
墓は民間伝承をもとにして、明代あたりに鮑三娘を祭るために作られた可能性もありますね。
それ以外にも、関索と鮑三娘に関してはさまざまな民間伝承が存在しています。
今回はそんな鮑三娘の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:68
武力:75
知力:38
政治:31
魅力:63
主義:我道
政策:錐行強化(Lv3)(錐行陣形の効果が上昇)
親愛武将:花鬘、関索
基本的に女性武将のステータスは、高くは設定されていませんね。しかし武力75もあれば、戦闘に参加させるのは問題ないかと。
なぜか仲が良い設定になっていますね。
個性について
堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージが増加。
富豪:所属都市に所在していると、収入時に決まった額の金を追加獲得。
「富豪」があるので、地域担当官にでもしておくといいかと思います。「堅牢」もありますしね。
陣形と戦法
長蛇、錐行
ちょっと厳しいですね。長蛇は山や森で能力が上がりますが、汎用性に乏しいのが難点です。都市を守らせておいたほうがいい気はします。
奮戦:ダメージ。
激励:味方の士気+攻軍アップ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
強襲:ダメージ+「混乱」付与。
野戦的には陣形の問題もあって厳しいので、水上戦で活躍させるのも手だとは思います。ただこちらも限定的にはなりますね。
総評
鮑三娘は、戦闘ユニットとしては中ぐらいの能力です。
ただ陣形が機動重視の「長蛇」「錐行」しかなく、使い勝手はあまりよくないかと。「駆逐」「強襲」の戦法があるので、水上戦に出すのもいいかと思います。
また都市の反撃アップの「堅牢」や、収入を増やす「富豪」があるので、都市の守りを担当させておくのもいいでしょう。
次回は花鬘を予定しています。
↓次回出来ました。
↓『三國志14』アップデートVer1.0.6レビュー記事。