『Dark Deity』レビューと評価・感想ー『ファイアーエムブレム』リスペクトなターン制ストラテジー
ファンタジー世界のターン制シミュレーションRPG『Dark Deity』。
Sword & Axe LLCが開発し、Freedom Gamesによって、2021年6月16日にSteamで配信されました。
本作はクラウドファンディングで、2,394人のバッカーから74,383ドルの資金調達に成功。ファンディングゴールが12,000ドルなので、6倍もの資金を集めたことになります。
ただ残念なことに、本作は現在のところ英語のみで、日本語サポートされていません。
【追記】日本語サポートされました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作のゲームシステム自体は、オーソドックスなターン制のシミュレーションRPGとなっています。
グリッド上に配置されたユニットを交互に動かし、敵を倒していくというものですね。
正直なところ、グリッド上でのグラフィックはそれほどいいとはいえません。ツール作品レベルのものになっています。
見方によっては、ファミコン時代の初期『ファイアーエムブレム』に見えないこともないですが。
力が入っているのは、やはりアニメ調のキャラクターグラフィックですね。これが本作をかなりの部分でカバーしてくれています。
戦闘ユニットですが、おなじみの近接ユニット、弓ユニット、魔法ユニットとわかれています。
『ファイアーエムブレム』のようにキャラクターロストはありませんし、攻撃回数の制限もありません。初心者でも楽しめるつくりになっています。
仕事や学校など、現実世界で疲れきった人びとが、ゲーム世界でも苦難を強いられることを選ぶのは、少数派だとは思いますね。
クラスチェンジシステムもありますが、強制的に選択させられますので、前もって進む道を決めておいたほうがいいでしょう。
シミュレーションRPG好きな人には楽しめる作品になっています。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(81%、699人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・キャラクターデザインが良い。これだけで買い。
・キャラクターロストがないので、気軽に遊ぶことができる。
・キャラクターたちの掛け合いの会話がよい。
・ゲーム難度がちょうどよい。
・ユニットの相性がわかりづらい。
・クラスチェンジが強制なので、間違ったときに後戻りができない。
・イラストとドット絵キャラクターのギャップが大きい。
・中断セーブがないのが厳しい。
・UIが使いづらい。
ゲーム自体は可もなく不可もなくのオーソドックスなシミュレーションRPGなので、キャラクターデザインが気に入った方は楽しめているとは思います。
一方、細かいシステムまわりへの不満がちょこちょこと見られました。このあたりはアップデートに期待するのがいいでしょう。
総評
全体的にキャラクターデザイン目当てで買っているユーザーが多い印象を受けました。
日本人受けのよさそうなグラフィックなので、日本語サポートされれば売り上げはあがりそうな気がします。
【追記】前述しましたが、日本語サポートされました。
ゲーム自体はオーソドックスなシミュレーションRPGなので、買ってすごく損したという話にはならないかと。
『ファイアーエムブレム』好きな人や、シミュレーションRPGが好きな人は、本作を試してみるといいかと思います。