『Dark Deity』レビューと評価・感想ー『ファイアーエムブレム』リスペクトなターン制ストラテジー

2022年11月21日ゲーム評価RPG, シミュレーション, レビュー

Dark Deity

ファンタジー世界のターン制シミュレーションRPG『Dark Deity』。

Sword & Axe LLCが開発し、Freedom Gamesによって、2021年6月16日にSteamで配信されました。

見るからに『ファイアーエムブレム』ニャ。

本作はクラウドファンディングで、2,394人のバッカーから74,383ドルの資金調達に成功。ファンディングゴールが12,000ドルなので、6倍もの資金を集めたことになります。

ただ残念なことに、本作は現在のところ英語のみで、日本語サポートされていません。

日本人受けしそうな内容なのに残念ニャ。

【追記】日本語サポートされました。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Dark Deity

本作のゲームシステム自体は、オーソドックスなターン制のシミュレーションRPGとなっています。

グリッド上に配置されたユニットを交互に動かし、敵を倒していくというものですね。

正直なところ、グリッド上でのグラフィックはそれほどいいとはいえません。ツール作品レベルのものになっています。

開発規模からして仕方のない部分もあるニャ。

見方によっては、ファミコン時代の初期『ファイアーエムブレム』に見えないこともないですが。

力が入っているのは、やはりアニメ調のキャラクターグラフィックですね。これが本作をかなりの部分でカバーしてくれています。

戦闘ユニットですが、おなじみの近接ユニット、弓ユニット、魔法ユニットとわかれています。

『ファイアーエムブレム』のようにキャラクターロストはありませんし、攻撃回数の制限もありません。初心者でも楽しめるつくりになっています。

キャラクターロストのシステムは、いまの時代にはもう合わなくなっている気がするニャ。

仕事や学校など、現実世界で疲れきった人びとが、ゲーム世界でも苦難を強いられることを選ぶのは、少数派だとは思いますね。

クラスチェンジシステムもありますが、強制的に選択させられますので、前もって進む道を決めておいたほうがいいでしょう。

シミュレーションRPG好きな人には楽しめる作品になっています。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(81%、699人中)」になっています。

なかなかいい評価ニャ。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・キャラクターデザインが良い。これだけで買い。

・キャラクターロストがないので、気軽に遊ぶことができる。

・キャラクターたちの掛け合いの会話がよい。

・ゲーム難度がちょうどよい。

悪かった点

・ユニットの相性がわかりづらい。

・クラスチェンジが強制なので、間違ったときに後戻りができない。

・イラストとドット絵キャラクターのギャップが大きい。

・中断セーブがないのが厳しい。

・UIが使いづらい。

ゲーム自体は可もなく不可もなくのオーソドックスなシミュレーションRPGなので、キャラクターデザインが気に入った方は楽しめているとは思います。

一方、細かいシステムまわりへの不満がちょこちょこと見られました。このあたりはアップデートに期待するのがいいでしょう。

 

総評

全体的にキャラクターデザイン目当てで買っているユーザーが多い印象を受けました。

日本人受けのよさそうなグラフィックなので、日本語サポートされれば売り上げはあがりそうな気がします。

日本語サポートはほしいところニャ。

【追記】前述しましたが、日本語サポートされました。

ゲーム自体はオーソドックスなシミュレーションRPGなので、買ってすごく損したという話にはならないかと。

『ファイアーエムブレム』好きな人や、シミュレーションRPGが好きな人は、本作を試してみるといいかと思います。