『三國志14』武将能力:王異の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その171】|三国志14

2020年7月2日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第171回目は、馬超との戦いを制した女性・王異おうい)についてお届けします。前回の蔡琰は以下のリンクから。

 

人物について

この人も「真・三國無双」シリーズに登場して有名になった人ニャ。

王異は、羌道県の県令に任じられた趙昂(ちょうこう)の妻です。

趙昂は県令の任に着くときに、王異とその子を西県にとどめました。

しかし運悪く、同郡の梁双が反乱を起こして西県の城を攻め落とし、王異の2人の息子を殺してしまいます。

王異の娘の趙英は当時6歳で、王異とともに城中で逃げ延びました。

王異は二人の息子を失ったうえ、梁双に乱暴されることを恐れ、刀で自分の首を刎ねようとします。

しかし娘の趙英の姿を見て、

「私が死ねば、この子は誰を頼りにすればいいのでしょうか。

西施でも汚い服を身につければ、人は寄り付かないと聞きます。ましてや私は西施ではありません」

といい、汚物を麻に塗りつけてそれを羽織りました。

娘のために生きることにしたのニャ。

春が過ぎ、冬になると、梁双は州郡と和解し、王異は難を逃れます。

夫の趙昂は人をやって王異らを迎えに行かせました。

ところが羌道県に到着する30里前で、王異は止まって娘にいいます。

「古来、婦人は部屋から出ないものです。乱にあいながら死ぬことができなかったのは、ただおまえのためです。しかしもうすぐ官舎に着きます。私はおまえと別れて死にます」

こうして王異は毒を飲みます。しかし解毒薬があり、口をこじ開けてのませると、息を吹き返しました。

死ぬことはないけど、これがこの時代の価値観なのニャ。

建安年間、夫の趙昂は参軍事に任じられ、冀城に移住します。

そこへ馬超が攻め込んできました。

苦難は続くのニャ。

王異はみずから弓を取り、夫を助けて城を守ります。

まさかの参戦ニャ。

さらに自分の装飾品をすべて外し、兵士たちへの褒美としました。

馬超の攻撃は激しく、やがて城内の食糧が尽きていきます。

刺史の韋康は官吏が死ぬのをあられみ、馬超と和睦しようとしました。

趙昂はこれを諫めましたが、韋康は聞き入れません。

趙昂は家に戻ると、このことを王異に話しました。王異は、

「援軍が向かっていないと、どうしてわかるのでしょう。ここはともに戦い、節義をまっとうして死にましょう」

といいました。

徹底抗戦なのニャ。

しかし趙昂がまた役所へ向かったときに、韋康は馬超と和議を結んでしまいました。

さらに馬超は、約束を無視して韋康を殺したうえ、趙昂の嫡子である趙月を人質として差し出させます。

馬超は趙昂を利用しようと思っていましたが、なかなか信用できませんでした。

一方、馬超の妻の楊氏は王異の噂を聞いていたので、語り合いたいと思っていました。

王異はこれを利用して楊氏に気に入られたことから、馬超も趙昂を信用することとなります。

趙昂は楊阜らと謀って、馬超を討つ計画を立てました。

しかし趙月が人質に取られているため、どうすべきか王異と相談します。

基本的に奥さんに相談するのニャ。

すると王異は、

「忠義をまっとうするのであれば、首を失ってもたいしたことではありません。子のひとりぐらいどうだというのです」

と答えました。

こうして趙昂は、計画を実行させることにしたのです。

息子が可哀想ニャ。

計画は成功し、馬超は漢中へと逃走しました。

しかし張魯から兵を借りて、また引き返してきたのです。

王異と趙昂は祁山に立て籠って戦い続けました。

馬超は祁山を包囲します。

30日が過ぎたとき、援軍が到着し、馬超の包囲が解けました。馬超は趙月を殺したといいます。

またこのときの防衛戦では、趙昂は9回の奇計を出しましたが、王異はそのつど補佐していました。

勝利なのニャ。「真・三國無双」シリーズのほうだと馬超にやたらと恨みを持っていたけど、馬超に勝ってはいるのニャ。

『三国演義』のほうだと、趙昂が反乱を起こしたときに、馬超は歴城で趙昂の家族らを皆殺しにしています。

一方で冀城では、馬超の妻の楊氏と、その3人の子や近親の者たちも殺され、城外に投げ捨てられていますね。

どっちもどっちニャ。

今回はそんな王異の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:72
武力:51
知力:82
政治:63
魅力:72
主義:王道
政策:地勢研究(Lv4)(落穴、投石台、弓櫓によるダメージが増加)
配偶者:趙昂
親愛武将:趙昂
嫌悪武将:馬超

そこそこバランスはいいニャ。知力高いニャ。

統率は72、知力は82と、なかなか戦えるステータスになっていますね。

政治・魅力も低くはありませんし、内政面もこなせそうです。

ちなみに初登場は『三國志11』で、知力はそのときから82ですね。

 

個性について

才媛:特定範囲内(男)の敵ユニットが異常状態になったとき、期間を延長。

明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「混乱」になったさい、その期間を短縮。

「才媛」は持っているのニャ。個性自体は2つしかないニャ。

「才媛」はけっこう使えますし、王異は統率も70台ありますので、戦場で役には立つかと思います。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、方円

「雁行」で後ろからチクチクやっていくがいいでしょう。

戦法

足止:「足止」付与。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。

「才媛」を持っていますし、知力も80台なので、「足止」「挑発」は相乗効果が期待できますね。

 

総評

王異はバランス型の武将といえます。

統率は70台、知力は80台あり、「才媛」の個性もあることから、戦闘をサポートしていけるでしょう。また「足止」「挑発」の相乗効果も狙っていけます。

内政に関しても、政治が60台、魅力70台なので、使えなくはないでしょう。

戦える女武将ニャ。

次回は郝昭を予定しています。【追記】次回出来ました。