『三國志14』武将能力:簡雍の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その138】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第138回目は、劉備の良き相談役である簡雍(かんよう)についてお届けします。前回の李厳は以下のリンクから。
人物について
簡雍、字は憲和(けんか)。幽州・涿郡の人です。
もとは「耿雍」という名前だったのですが、幽州の人たちが「簡」を「耿」と発音することから、そのまま「簡雍」と姓を変えてしまいました。
劉備とは同郷で、若いころからの知り合いでした。劉備に付き従い、各地を転々としていました。
とはいっても簡雍は文官なので、麋竺や孫乾とともに劉備の相談役になっていました。
また簡雍は、使者の役目も果たしていました。
劉備が蜀入りしたときには、簡雍は劉璋のもとに派遣され、大変気に入られています。
劉備が成都へ攻め込み、城を包囲したときも、簡雍は降伏勧告の使者として劉璋のもとへ向かいました。
劉璋は簡雍に説得されて降伏を決断し、ともに城を出たといいます。
ちなみに簡雍の性格ですが、物事に無頓着で、劉備がいる席でも足を投げ出し、だらしない格好で好き勝手にふるまっていました。
また諸葛亮と会うときも、自分だけ長椅子を占領して横になり、そのまま話をしていました。
もちろんそれが許されるのは、簡雍がいつも見事な論を成していて、自分の意見を曲げたりなどしなかったからです。
蜀が旱魃(かんばつ)になったときのこと。劉備は酒を造るのを禁止し、違反した者には刑罰を処することになりました。
役人が取り締まりをおこなったところ、酒を造る道具を持っていた家がありました。裁判官はこの家の者を、酒を造ったのとおなじ罪で裁こうとしました。
そこで簡雍は、劉備と出かけたとき、男女が歩いているのを見て、
「あの者たちは淫行に走るつもりです。どうして逮捕しないのですか?」
といいました。
劉備は不思議に思って聞きます。
「なぜあの者たちが淫行に走るとわかるのだ?」
「彼らはその『道具』を持っています」
劉備は大笑いし、酒を造る道具を持っていた者を許しました。
簡雍が知恵を発揮するさまは、すべてこのようだったといいます。
今回はそんな簡雍の能力について見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:22
武力:33
知力:70
政治:71
魅力:74
主義:名利
政策:縦横術(Lv3)(外交交渉時に要求される金、兵糧の量が減少)
親愛武将:秦宓、孫乾、田豫、麋竺、劉備
まあ、とくに優れているといったわけでもないパラメータですね。普通といったところでしょう。
シリーズ通してもこんな感じのパラメータで、有名な人物のわりには、取り立てて能力は高くありません。
文官には内政向きと外交向きがありますし、そのあたりが分かれれば差別化しやすくはなりそうですね。
個性について
論客:外交で優遇。
外交官は、シリーズでもあつかいが難しいですね。政治さえ高ければ、外交力が高かった人物よりも外交が上手いみたいなことになったりしていますし。
それもそれで、人材不足で外交ができないみたいな事態なってしまいますしね。
陣形と戦法
雁行、衝車
統率・武力が低いので、使うなら「衝車」で都市攻めを助けるのがいいでしょう。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
そうですね。戦場に出ること自体が少ないとは思いますけどね。
総評
簡雍は文官タイプの武将です。能力的には中ぐらいで、一般的な文官といったところです。
統率・武力は低く、戦闘は苦手ですが、「衝車」を持っているので、都市攻略のサポートをさせてもいいでしょう。
個性は「論客」ひとつだけときわめてわかりやすいため、外交官として役立てていきたいところです。
次回は孫乾を予定しています。【追記】次回出来ました。