『三國志14』武将能力:董允の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その156】|三国志14

2020年6月18日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

touin

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第156回目は、蜀の宮中の規律を守った董允(とういん)についてお届けします。前回の蒋琬は以下のリンクから。

 

人物について

董允、字は休昭(きゅうしょう)。南郡・枝江県の人です。父親は董和ですね。

前回、費禕のことについて書きましたが、同僚である董允はその引き立て役のようになってしまっていますね。

事務能力も費禕のほうが上で、董允は自分の能力不足を嘆いていました。

詳しくは前回を参照するのニャ。

董允は劉禅が太子になったときに、費禕とともにその世話役に任命されています。

それから劉備が亡くなり、劉禅があとを継ぐと、費禕とともに黄門侍郎に昇進しました。

董允は、事務能力などでは費禕には劣りますが、公明正大な人物ということで諸葛亮の信用を得ていました。

諸葛亮が北伐をしたさい、費禕を参軍にしましたが、一方で董允を侍中に昇進させ、宮中の諸事を取り仕切らせました。

宮中のことは董允に任せたのニャ。

董允は宮中において、劉禅に落ち度がないように注意し、その過ちを正させました。

あるとき、劉禅は「後宮の美女を増やしたい」と望みましたが、董允は、

「いにしえにおいては、天子の后妃は12人だけです。現在、後宮にはすでにそろっています」

といい、増やすことを許可しませんでした。

媚びへつらうことはしないのニャ。

しかしこのことから、劉禅は董允を疎ましく思うようになります。

やがて劉禅が成長し、宦官の黄皓(こうこう)を寵愛するようになりました。

黄皓は董允とは逆に、ひたすら媚びへつらったため、劉禅のお気に入りになっていたのです。

董允はさらに厳しく劉禅を律し、何度も黄皓を批判しました。

このことから黄皓は董允を恐れ、表立って悪事をおこなうことはできませんでした。黄皓の官位も、董允の生前は黄門丞にとどまっていました。

宮中の規律はしっかり守られていたのニャ。

また董允は、官位の低い者に対しても、差別することなく丁寧にあつかっていたといいます。

あるとき、官位が低くて若い董恢という者が、董允に敬意をあらわすためにたずねてきました。

この日、董允は費禕らとともに外出して遊ぶ予定でした。

董允はすでに馬車の用意もしていたのですが、董恢がわざわざたずねてきてくれたことで、外出を取りやめます。

董恢はこれを知っておそれ、すぐに退出しようとしましたが、董允は、

「外出といっても、仲の良い者どうしで遊びに行くだけのことだ。

今日はそなたがわざわざ来てくれて、有益な話をしてくれるのだ。どうしてそれを捨てて、遊びに行けるのだろうか」

といい、馬車から馬を外させて、外出しないことをあらわしました。

士人に対しての態度は、このように謙虚だったといいます。

これ、前回の、董允の父親の馬車の件が教訓になってるかもしれないニャ。

董允が生きているあいだは、黄皓もむちゃはできず、宮中の風紀は保たれていました。

しかし董允が亡くなったのち、諫める者がいなくなり、黄皓が権力を持つようになります。

しかも費禕のあとを継いだ陳祗(ちんし)は、董允のあとも継いで宮中の管理をするようになります。

そして前回も述べたように、陳祗は宦官と結託している人物なので、黄皓の出世の手助けともなってしまっていました。

もはや腐敗は止められないどころか、加速していくのニャ。董允は蜀の良心だったのニャ。

今回はそんな董允の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:47
武力:28
知力:78
政治:91
魅力:73
主義:礼教
政策:地域振興(Lv5)(地域担当官による開発の上昇量が増加)
父親:董和
親愛武将:
胡済、費禕
嫌悪武将:黄皓

蒋琬や費禕に比べると、ワンランク下という感じニャ。

その2人の知力・魅力は80台ですが、董允は70台ですね。

また統率に関しては47と、文官タイプのステータスになっています。蒋琬らは軍師タイプですね。

ただ政治91は、政治ランキングで8位に入る高さです。

それとシリーズ作品前期では、知力は80以上あったのですが、だんだんと落とされていった感じですね。「知力=戦略上の能力」という形になったからなのかもしれません。

 

個性について

諌止:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「挑発」になったさい、期間を短縮。

振興:地域担当官に任命すると開発が上昇しやすい。

教化:地域担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。

工面:太守として所在する拠点内の兵士の兵糧消費が減少。

内政スキルがそろっているし、なかなかいい感じニャ。

兵糧不足になりやすい本作においては、「工面」は地味に良いスキルだと思います。

振興」「教化」もありますし、内政面では文句なしでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

鶴翼、投石

いま思ったんだけど、「蒋琬→費禕→董允」の流れで、陣形が1つずつ減っているニャ。

いわれてみればそうですね。

蒋琬が「雁行、鶴翼、井闌、投石」。

費禕が「雁行、鶴翼、投石」。ここから「雁行」を抜けば董允です。たしかに一つずつ減っています。

こういう決め方なのニャ。

この3人は、ひとつながりとして考えているのかもしれませんね。

戦法

斉射:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

鎮静:状態異常解消。

投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可。

文官だからこんなもんかニャ。

投石」がありますし、都市攻めには加われますね。

 

総評

董允は文官タイプの武将です。政治は91あり、政治ランキングの8位にランクする高さですね。

ただ知力・魅力に関しては70台で、蒋琬・費禕にはおよばないといったところです。

しかし個性には「振興」「教化」「工面」といった、内政に使いやすいスキルがそろっています。

また「投石」もあるので、都市攻めのサポートもできることでしょう。

蒋琬らにはない良さがあるのニャ。

次回は黄皓を予定しています。【追記】次回出来ました。