『カタクリズモ』レビュー・評価・感想ー自由に要塞をデザインできる拠点防衛RTS|Cataclismo
自由に要塞をデザインできるタワーディフェンス型RTS『カタクリズモ(Cataclismo)』。
Digital Sunが開発し、Hooded Horseによって2025年3月21日にSteamで配信されました。

Digital Sunは『Moonlighter』を開発しているところですね。独特の色合いとかが『Moonlighter』っぽさがあります。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?

本作は崩壊した世界の中で、身を守るために要塞を建設し、迫りくる多数のモンスターたちと戦う拠点防衛型RTSです。

コンセプト的にはそんな感じですね。多くの敵がわらわらと押し寄せるゲームデザインは、近いゲームとして『They are Billions』や『The Riftbreaker』が思いつきます。
本作の特徴としては、要塞を自由に建設することができます。『ストロングホールド』や『They are Billions』だと兵士は建物の上にしか配置できませんが、本作だと要塞を立体的につくれますので、バルコニーなどに兵士の配置が可能です。
ゲームの流れとしては、まず居住小屋をつくって人口を増やし、伐採所や採石場をつくってリソースを集めるという、一般的な村建設RTSと似たような流れになります。
夜になるとモンスターが来襲してきます。どこからやってくるかはあらかじめ教えてもらえますので、その方向にユニットを待機させておけば、とりあえずは大丈夫でしょう。
あとはこれを繰り返して、リソースを集めて要塞を拡大していき、どんどん増えていくモンスターに対応していきます。

本作ではキャンペーンモードとエンドレスモードがあります。キャンペーンモードはステージクリア型で、かぎられたパーツをつかって要塞をつくり、モンスターたちとの戦いに備えます。
一方のエンドレスモードだと、かなり自由に要塞をつくれるので、キャンペーンが自分に合わないと思ったら、さっさとエンドレスモードをプレイしたほうがいいでしょう。根気があれば、けっこう複雑な形の要塞もつくることができます。
タワーディフェンスが好きな人、『ストロングホールド』や『They are Billions』が好きな人にはおすすめの作品です。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(91%、2998中)」になっています。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・要塞を自由にデザインできる柔軟性。立体的に兵士を配置できる。
・拠点づくり・資源管理・ユニット指揮が同時に楽しめる。
・ マップがプレイヤーの手で毎回変化するのでリプレイ性が高い。
・限られた空間やリソースをどう活用するかが楽しい。
・UIが洗練されておらず、操作性にやや難あり。
・チュートリアルが丁寧とはいえ、情報量が多すぎて最初は混乱しやすい。初見プレイヤーには敷居が高い。
・地形操作がときどき思い通りにいかない。 特に細かい地形調整をしたいときにストレスを感じることがある。
・戦闘の視認性が悪くなる場面がある。地形が上下に入り組みすぎると、どこで何が起きてるか分かりにくい。
要塞建設などゲーム自体に自由度があり、できることも多いことから、最初はとっつきにくさがありますね。慣れてくれば問題無いとは思います。
総評
いわゆる「ぼくの考えた最強の要塞」をかなり細かくつくれるゲームといえます。
効率性だけでなく、かっこいい要塞をつくってみたりなど、ユーザーのデザイン魂を刺激するゲームといえますね。
その一方で、こういうデザイン的なものが苦手という方や、自由すぎるとなにをやっていいのかわからないという方には、本作のコンセプトが合わない可能性があります。
ストアページにはデモ版もあるので、興味のある方は試してみるといいでしょう。