『三國志14』武将能力:張春華の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その96】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第96回目は、司馬懿の妻である張春華(ちょうしゅんか)についてお届けします。前回の黄月英は以下のリンクから。
人物について
張春華は司馬懿の正室で、司馬師・司馬昭・司馬榦(しばかん)・南陽公主の母です。
司馬懿は子が多いですね。張春華以外に伏夫人・張夫人・柏夫人の3人の側室がいて、9人の息子と2人の娘がいたといわれています。
張春華の孫(司馬昭の子)の司馬炎は、三国を統一して晋を建国しました。張春華は皇后の位と、宣穆張皇后の諡号をの司馬炎から送られます。そのため張春華(宣穆張皇后)に関する記述は「三国志」ではなく、「晋書」のほうに記載されています。
張春華は河内郡・平皋県の人で、父の張汪(ちょうおう)は粟邑県の県令を務めていました。母は山氏といい、のちに晋の司徒となる山濤(さんとう)の祖姑(大おば)です。
張春華は幼いころから徳があり、人並み外れた知恵を持っていました。
いつ司馬懿と結婚したのかは不明ですが、曹操が司馬懿の噂を聞き、これを召し抱えようとしましたときには、すでに司馬懿の妻となっていました。
そうですね。そこで曹操は司馬懿の家に使者を送り、様子を調べさせました。司馬懿は床に伏せ、起きれないふりをしていました。
ある日のこと、司馬懿は庭で書物を干していました。すると突然雨が降ってきました。
司馬懿は急いで庭に出て、書物を回収します。しかしそれを、屋敷の女中に見られてしまいました。
張春華は、司馬懿の仮病が曹操に伝われば大事になると思い、口封じのためにみずからの手で女中を殺しました。
女中がいなくなったので、炊事は張春華みずからがおこなったとのことです。
以来、司馬懿は張春華を重んじるようになりました。
やがて司馬懿は曹操に仕えることになります。それからは側室の柏夫人を寵愛するようになり、張春華とは疎遠になっていきました。
司馬懿が病に伏したとき、張春華が見舞いに来ました。しかし司馬懿は、
「いまいましい! 何をしに来た!」
と怒りつけたのです。
張春華は恥ずかしさのあまり自殺しようと考え、息子たちとともに断食を始めました。
これを知った司馬懿は、急いで張春華に謝罪して断食をやめてもらいました。
司馬懿は退出するさいに、「妻の命は惜しくない。息子のためだ」と漏らしたといいます。
張春華は司馬懿に先立ち、59歳で亡くなりました。
ちょうどこの年に司馬懿は、曹爽(そうそう)の目をあざむくため、高齢と病を理由に引退します。クーデターを起こして曹爽を誅殺するのはこの2年ほどあとです。
今回はそんな張春華の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:40
武力:28
知力:79
政治:69
魅力:62
主義:覇道
政策:兵站改革(Lv3)(ユニットの兵糧消費量が減少)
配偶者:司馬懿
統率が黄月英(統率37)より高いですね。武力はおなじで、あとは黄月英より低いです。知力は、女性武将の中では第6位ですね。
ちなみにシリーズ初登場は『三國志11』で、武力9・知力76でした。そのときの顔画像です。
これが『三國志12』になると顔イラストも変わり、武力が9から一気に49まで跳ね上がります。
本作でも似たイラストなので、今後もこの路線で続くものと思われます。
個性について
才媛:特定範囲内の敵ユニット(男)が状態異常になったとき、その期間を延長。
封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったとき、その期間を延長。
「才媛」は男性限定ですけど、出陣する武将はほぼ男性ですしね。
陣形と戦法
雁行、井闌
「井闌」が使えるので、都市攻めに加えるのもいいとは思います。
足止:「足止」付与。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
井闌:ダメージ。対拠点可。
「井闌」戦法があるので、兵器運用でいくといいでしょう。
また「足止」は「封殺」で相乗効果が狙えます。
総評
張春華は、ステータス的には文官タイプです。
ただ「井闌」や、敵ユニット(男)の異常状態を延長させる「才媛」があるので、戦闘のサポートをおこなわせるのもいいかもしれません。
親愛武将が一人もいないというのがつらいところですが、黄月英とおなじく、味方ユニットを後方から補佐していくのがいいでしょう。
次回は三国を統一した張春華(と司馬懿)の孫、司馬炎を予定しています。
↓次回出来ました。