「Axes and Acres」レビューと感想・評価:4Xをみごとに再現した1人用ボードゲーム
PCのストラテジーゲームでは、civilizationシリーズなどの4X(探検(eXplore)、拡張(eXpand)、開発(eXploit)、殲滅(eXterminate))が人気です。
それをボードゲーム上でみごとに再現してみせたのが「Axes and Acres」です。(steamリンク)
ちなみにこのゲームのタイトル、WW2を舞台にした「Axis and Allies」というボードゲームのタイトルをもじっている気もしますが、じっさいのところどうなのかはわかりません。
ゲームを開始すると6つのさいころがふられ、そのさいころをゲーム盤にユニットとして配置し、木の伐採や狩猟、採掘、建築などをおこなっていきます。
さいころにはいろいろ種類がありますが、中心となるのは以下の3つ。
労働者:木の伐採、採掘、狩猟(ウサギマークのところ)をおこなえます。
ただし実行後に収集者をその場所まで移動させてあつめないとストックしません。
建築家:資材を消費して施設や道をつくることができます。
収集者:労働者が伐採した木や、狩猟した肉をあつめます。
ゲーム盤の家のマークのところに配置することができ、1つ配置するごとに、画面右上にある食料(肉のマーク)が1つ消費されます。
食料がなくなると配置することができなくなりますが、次のターンになれば、救済措置として食料を1だけ配布されます。
ユニットをどんどん配置したいときは、狩猟をおこなって肉をあつめたり、建築家に畑をつくらせたりしましょう。
あと蛮族をたおすための上級ユニット「クルセイダー」や、さいころの数を増やすユニットなどもありますが、あまり細かいことを説明するとややこしくなるので割愛。
配置したユニットの移動は、画面左下にある「X2」と表示されているところに好きなさいころをドラッグすれば、さいころが消費されて、移動力2をもらえます。
これで好きなユニットを2歩うごかすことができるので、必要のないさいころをつかってしまいましょう。
このゲームのちょっとややこしいところとしては、能力の発動の仕方です。
たとえば木を伐採するときは、
1、木の場所まで労働者を移動させる。
2、つかっていないさいころ(なんでもいい)を労働者のところにドラッグ。
3、するとさいころが消費され、労働者が木を伐採。
4、仕事をおえた労働者は消滅する。
との手順が必要。
それと画面右下にあるのはカード。
3枚までストックすることができ、好きなタイミングで発動させられます。
たとえば「Move3」のカードをつかえば、さいころを消費しなくてもユニットを3歩うごかすことができます。
下にある「ANY MOVE6」は、好きなさいころをこのカードにドラッグして消費すれば6歩うごかせるという意味。
やることがなくなれば「END TURN」ボタンをおして、次のターンへ。
勝利条件としては、「市場をつくれ」「家を4つ建てろ」など、複数の課題がゲーム開始時にあたえられるので、それらを達成することで勝利点が入ります。
決められたターン数以内に、必要な勝利点を獲得できればクリア。
獲得できなければ敗北となります。
ゲームの遊び方を理解するまでがちょっと大変だが、理解できてしまえばよく考えて作られたゲームだということがわかります。
というか、本当によく思いつくなと感心してしまいます。
1人用ボードゲームとしておすすめの一品です。