『Hammerwatch II』評価は「賛否両論」 レビューと感想ーマルチプレイに難あり【Steam】
人気のドット絵ハクスラアクションRPGの続編『Hammerwatch II』。
Crackshellが開発し、Modus Gamesによって2023年8月16日にSteamで配信されました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は2018年3月2日にSteamでリリースされた『Hammerwatch』の続編です。
いちおう『Heroes of Hammerwatch』が出てますが、こちらはローグライトアクション色の強い作品なので、今作は正式な『Hammerwatch』の続編となります。
もともと『Hammerwatch』は古典的名作COOPアクション『ガントレット』の精神的続編として開発された感のある作品になっており、本作もその理念を受け継いでいます。
ただ本作は、全体的にRPG色が強い作品になっていますね。ゲームオーバーもなくなって、普通のハクスラRPGのようにダンジョンを潜っては、レベル稼ぎやアイテム集めをできるようになっています。
それとオープンワールド色も強くなり、メインクエスト・サブクエストを自由に選択して進められるようになりました。
MODも充実しているので、そっち方面でも楽しめるとは思います。
マルチプレイは4人まで対応しています。問題として、マルチはマルチ、シングルはシングルでセーブデータが独立してしまっていることですね。
マルチプレイでスタートしてしまったら、そのセーブデータで最後までプレイしなければなりません。
シングルで鍛えたキャラクターを野良マルチに持ち込むとかができないのですね。
シングルプレイしたい人にはどうでもいいことかもしれませんが、野良プレイをしたい人には不便ですね。
『ディアブロ』シリーズなど他のオンラインのあるハクスラRPGは、マルチとシングルでとくに分けたりはしてないので、なぜわける必要があったのかが逆に謎なところです。
ちなみに本作をベースに1を作り直した『Hammerwatch Anniversary Edition』も同時発売しています。1をプレイしたことがなければ、先に『Hammerwatch Anniversary Edition』からプレイしてしまったほうがいいかもしれません。
マルチを期待していた人にはちょっとがっかりな仕様ですが、シングルプレイしかやらない人には楽しめる作品となっています。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(66%、289人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・ゲームオーバーで完全に最初からやり直しがないので、気楽にハクスラができる。
・ドット絵がよい味を出している。
・シングルプレイならとくに不満のない面白さ。
・MODの今後がかなり楽しみ。
・シングルとマルチでセーブデータが違うという面倒くささ。
・野良プレイができない時点でつまらない。
・ホストのフレンドが飽きた時点で、そのゲームを進めることができなくなる。
・ダンジョンクリア型でなくなったため、移動が面倒くさい。
マルチの問題でかなりの不評を受けていますが、それ以外にも『Heroes of Hammerwatch』を重点的に遊んでいたプレイヤーからは、今回のオープンワールド制があまり受け入れられていないようにも見えました。
総評
本作はあくまで『Heroes of Hammerwatch』ではなく、『Hammerwatch』を受け継いだハクスラアクションRPGです。
『Heroes of Hammerwatch』のほうを期待すると、肩透かしを食らうかもしれません。
一方、オープンワールドやハクスラRPGが好きで、繰り返し作業に耐えられる人であれば楽しめるでしょう。
マルチの仕様は残念なところがありますが、あくまで「オープンワールドの世界を仲間たちで通して遊ぶ」というコンセプトでつくられている感じなので、そこで方向性の違いが出てしまったのかもしれませんね。
シングルプレイに関しては、問題なく楽しめる作品とは思います。