『Crimson Tactics: The Rise of The White Banner』評価は「やや好評」 レビューと感想ー正統派SRPG【Steam】

ゲーム評価RPG, シミュレーション, レビュー

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アニメスタイルのターンベースシミュレーションRPG『Crimson Tactics: The Rise of The White Banner』。

Black March Studiosによって、2023年7月26日に早期アクセス版がSteamで配信されました。

『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』っぽいニャ。

それらをリスペクトして作られた作品です。ゲームシステムもそんな感じですね。

ただプレイ感覚は、どちらかというと『マーセナリー』シリーズが近いかなという気もしますね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Crimson Tactics: The Rise of The White Banner

本作はいわゆる『タクティクスオウガ』『ファイナルファンタジータクティクス』といったシミュレーションRPGをリスペクトしてつくられた作品です。

じっさい、ゲームをはじめるとタロットカードを選ぶくだりが出てきたり、ワールドマップがいかにもな感じだったりなど、「それっぽさ」がいろいろ垣間見えます。

隠す気はないのニャ。

ゲーム自体は本当にオーソドックスなSRPGで、敵味方がターンごとに移動して戦うといったいつものやつです。

特徴としては「マウントユニット」というのがあること。要するにドラゴンなどに騎乗できるのですね。これはこのゲームのオリジナリティともいえます。

ただ正直、戦闘のテンポが悪いと感じました。なにをやるにしても、いちいちコマンド選択からはじめないといけないのですね。

たとえば攻撃をするにしても、「移動コマンド」を選択してから移動し、そのあとに攻撃や魔法などのアクションを選択し、そのあとで攻撃や魔法の種類を選択し、攻撃対象を選択し、最後にユニットの向きを選択します。

ここはキャラクターをクリックしたり、敵キャラをクリックするだけで移動や攻撃ができるようにしてほしかったですね。

とにかくプレイ時のクリック数が多いです。まだ早期アクセスなので、このあたりは直してほしいと思いました。

昔ながらのシステムなのニャ。

あと敵のAIですが、けっこう賢いです。側面や背面からの攻撃はダメージが大きいので、基本的にまわりこんで攻撃してきます。

またHPの低いユニットを全員で徹底的につぶしてくるなど、しっかり各個撃破してきます。下手にユニットを突出させない方がいいでしょう。このあたりのAIの動きが『マーセナリー』シリーズっぽいですね。

ゲーム自体は本当にオーソドックスなSRPなのですが、現状、メインとなる戦闘のテンポが悪いので、今後の改善に期待したいと思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(73%、89人中)」になっています。

微妙な感じになったのニャ。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・ユニットのアニメーションがなめらか。

・基本的なゲームシステムはわかりやすく、プレイしやすい。

・クラスが豊富で、さまざまなビルドを考えることができる。

・マウントユニットの使い方が重要。

悪かった点

・戦闘のテンポがとにかく悪い。操作が多い。

・平凡で暗めのストーリー。

・長めの戦闘で途中セーブができない。

・ランダム性がおかしい。クリティカルが多いなど偏りを感じる。

ゲームとしての可能性は感じるけど、現状は細かいアラがめだつといった感じですね。

 

総評

「『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』をリスペクトした作品がつくりたい」という開発者の熱意がかなり伝わる作品とは思います。

ただやはり、SRPGを支える戦闘パートのテンポの悪さがネックになっていますね。

日本語サポートも追加される予定ですし、まだ早期アクセスなので、今後のアップデートに期待したいと思います。