『夜間警備』評価は「非常に好評」 レビューと感想ー遊びやすくなった新作ホラー【チラズアート作品】Steam
短時間でパッと遊べることで、動画配信などでも人気なチラズアート作品の最新作『夜間警備』。
チラズアートによって、2023年6月17日にSteamで配信されました。
グラフィックは格段の上昇していますね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は夜間の警備員をテーマにした、心理ホラーゲームです。
プレイヤーは新任のビル警備員となって、夜間のオフィスビルをパトロールします
具体的には、明かりを消したり、部屋の鍵を閉めたり、火災報知機の点検をしたりといったもので、条件をクリアすると次の階へ進めます。
ゲーム自体は1時間ちょいあればクリアできます(エンディング2種類)ので、ネタバレのないように内容を話すと、いつものあたりまえの作業をやっていくうちに、だんだんちょっと異様な感じになっていきます。
本作の良いところですが、以前までの作品はパズル要素が強すぎたことから、もの探しやパズルでのイライラが恐怖を上回ってしまって素直に楽しみにくいところがありました。
とくに前作の『ヒトカラ』はいろいろミニゲームが入っていたことから、人によっては「面倒くさい要素」として取られてしまったところもあります。
本作は、そのようなパズル要素などを極力排除し、ストーリーに集中させるような内容になっています。ゲームをプレイするうえでのストレスは低くなっていますね。
またもの探しについても、本作では見つけやすいように設定されており、よりユーザーフレンドリーな方向へ進んでいきました。
追いかけっこイベントもありますが、過去作のような難しさはなくなっています。
そしてゲームはいつもどおり短いですが、この短さがチラズアート作品のよいところとは思います。
現代では多くの人が忙しく、長時間ゲームをすることが困難になっています。短時間でぱっと遊べて、クリアの達成感も味わえるというのは、現代社会にマッチしたゲームといえるでしょう。
実際そうなんですよね。そのため「最後まで遊ばせる」というのは、今後のゲーム作りでは重要になるのではないかと思っています。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(91%、114人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・日常から非日常へと変わっていく不気味さがよい。
・グラフィックが良くなった。
・「怖さ」という点でも全作品中上位に入る。
・ものが探しやすいなど、イライラ要素が軽減されている。
・遊びやすくなった分、ゲームシステムとしては薄味になったともいえる。
・値段相応ともいえるが、やはりボリュームは少ない。
・ストーリーがちょっと受け付けない。サイレ〇トヒルっぽい。
・「警備」というテーマなので、監視カメラをつかったギミックももっと欲しかった。
遊びやすくなったことで全体としては好評になっています。「サイレント〇ルっぽい」という意見も多数見られますが、たしかにそんな感じはありますね。
総評
本作は、これまでの面倒な要素を極力そぎ落とし、ストーリーに集中させるという点では成功しています。
過去作はセーブがないうえにゲームオーバーがあったりなど、けっこう大変でしたからね。
チラズアート作品はどんどんユーザーフレンドリーになっていて、筆者的にはよいこととは思います。
これまでの作品の中でも怖い部類の内容なので、興味のある方はプレイしてみてください。