『セーリング エラ』レビューと評価・感想ー中華版『大航海時代4』【Sailing Era】
『大航海時代4』を彷彿とさせる航海ストラテジー・アドベンチャーゲーム『セーリング エラ』(中国語タイトル『风帆纪元』)。
GY Gamesが開発し、ビリビリ動画でおなじみのbilibiliによって2023年1月12日にSteamで配信されました。
細かい所ではけっこう違いますが、日本人にも受け入れやすいアニメ調イラストになっています。
『大航海時代』シリーズがオンラインに移行してしまったので、買い切りでこの手のゲームがプレイできるのは良いことですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は『大航海時代』などのような海洋交易シミュレーションゲームです。
ゲームの舞台も15-17世紀の大航海時代になっています。
本作の特徴としては、実際の世界地図の比率でマップをつくっているとのことです。
港は約200カ所に上り、陸上探検もできるようになっています。
ゲーム自体は、基本的には「安い所で仕入れて、高い所で売る」というのを繰り返す形になりますね。
キャラクターゲームとしての要素を前面に出しており、総勢30人を超える仲間たちを育成するRPG要素もあります。
日本人受けする美麗なイラストで描かれていますので、どちらかといえば、本作はグラフィック部分が売りになっていますね。
売れるように作っている感じはありますね。地味になりがちなシミュレーションゲームのアクセントしては良いでしょう。
それと元の『大航海時代』シリーズはヨーロッパに焦点が当てられていましたが、本作はアジアスタートもあって、この点はけっこう大きな差別化になっています。
あと船や交易品の損耗などもあり、リアリティ重視のプレイヤーには良い点でしょう(面倒くさいという人もいるとは思いますが)。
内容自体はかなりオーソドックスな交易シミュレーションになっているので、普通に楽しめる作品にはなっていると思います。
『大航海時代4』や『大航海時代オンライン』が好きな人は買って損はない出来でしょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「やや好評(78%、756人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・オフラインでプレイできる『大航海時代』シリーズ新作。
・キャラクターのグラフィックが良い。
・船のモデリングが実際のものを研究してつくられている。
・押さえるところは押さえている「こういうのでいい」交易ゲーム。
・定価からすれば十分なコストパフォーマンス。
・『大航海時代4』と『大航海時代オンライン』からシステムをとってきているので、目新しさという点では微妙。
・日本語訳が変なところがある。
・マウスプレイで船を動かすときの操作性がよくない。
・ストーリーが短い。
日本語については、「Steamの海外シミュレーションゲームに日本があるだけまし」と思っている派なのであるだけましだと思ったほうがいいでしょう。
総評
良くも悪くも『大航海時代4』『大航海時代オンライン』を踏襲した内容になっていて、それらが好きな人は問題なく買いだとは思います。
価格も2000円台とかなり抑えられており、コーエーのくそ高いシミュレーションゲーム(+PK商法)を買ってきた身として全然安いんじゃないかなという気がします。
グラフィックもきれいですし、万人向けに楽しめる内容になっているとは思いますね。