『Strategic Mind: Blitzkrieg』評価は「好評」:WW2を舞台にしたターン制戦略ゲーム【新作レビュー】
第二次世界大戦を舞台にしたターン制のストラテジーゲーム『Strategic Mind: Blitzkrieg』。Starni Gamesによって、2020年5月23日にSteamで配信されました。
そうですね。前作は海戦でしたが、今作は地上戦になっています。今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回の記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作は第二次世界大戦を舞台にしたターン制のストラテジーゲームです。
内容的には昔からあるヘクスマップのオーソドックスなシステムです。「大戦略」シリーズや「Panzer Corps」シリーズのような感じですね。
前作では海戦がメインとなっていましたが、今回はタイトルどおりドイツ軍による地上の戦車戦がテーマになっています。
ただ操るユニットは地上部隊だけでなく、空軍や海軍も存在しています。どちらかといえば前作よりも、その前の作品『Panzer Strategy』を強化した内容になっていますね。
ゲーム自体は本当にオーソドックスなのですが、UE4によって開発されたゲーム画面はなかなかリアルで、ユニットに動きがあって楽しいです。グラフィックやヘクスの描画の仕方が『シヴィライゼーションⅥ』に似ている感じもあります。またユニットの登場時期などは実際の歴史に合わせているとのことです。
『アドバンスド大戦略』や『Panzer Corps 2』などが好きだった方には打って付けのゲームだとは思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「好評(81%、43人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・AIが強くて楽しい。
・ターン制WW2ゲームの決定版。
・この手の地味な戦略ゲームにしてはグラフィックが良い。
・前作から大きな改善が見られ、プレイしやすくなった。
・マップがごちゃごちゃして見づらい。
・ゲーム開始時のユニット選択を間違えると、そのまま詰んでしまうことがある(ステージクリアには適切なユニットが必要)。
・ムービーシーンがしょぼい。
AIが強いことにより、ゲーム自体の難度は多少高めになっています。またユニット選択は非常に重要で、適切な部隊を適切に配置する必要があります。このあたりはある意味リアルといっていいかもしれませんが、そのぶん自由度が低くなっているともいえます。
マップについては、たしかにいろいろ盛り込みすぎてごちゃごちゃ感はあります。しかししばらくプレイすれば、それほど気にならなくなるでしょう。
ムービーがしょぼいのは、たしかにそうかもしれません(笑)。不気味の谷に陥っているかのような人物モデルは、なんとかしてほしい気はしますね。
それ以外は全体的に好評で、「『Panzer Corps 2』よりも優れている」という意見も多く見られました。
総評
本作はきわめてオーソドックスなターン制戦略ゲームですが、最新の技術やグラフィックの見せ方、プレイのしやすさなど、前作・前々作をしっかりとバージョンアップした作品になっています。
とくに前々作『Panzer Strategy』はいろいろと批判が多かったため、持っているユーザーには50%OFFのクーポンが配信されています。
また「DLC商法は必要性がないかぎりはしない」と宣言しており、ベースゲームだけでじゅうぶんに遊ぶことができること、今後も長い期間でサポートをおこなっていくことなどを約束しています。追加コンテンツについても、今後無償で配信する予定があるとのことです。
現在のところ日本語はサポートされていませんが、ユニットのデータが読めればプレイに支障はないかと思います。