Steam版『ユグドラ・ユニオン』レビューと評価・感想ー高難度SLGのリメイク作品|YGGDRA UNION
ゲームボーイアドバンスから始まり、PSPなどでもリリースされた高難度シミュレーションゲームのリメイク版『ユグドラ・ユニオン』。
Stingによって2023年2月7日にSteamで早期アクセス版が配信されました。
筆者はPSP版をプレイしていましたが、システムが独特でしたね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作が一番最初にリリースされたのは2006年、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして登場しました。
2008年には新キャラクターや新マップ、ボイスを追加したPSP版がリリースされます。筆者が遊んでいたのはこのPSP版ですね。
ニンテンドースイッチでも2020年にリリースされています。
コアなファンが付いていますしね。
本作の特徴としては、その独特な戦闘システムでしょう。
戦闘においては、ユニオンリーダーとユニオンの、合わせて最大5人のパーティを組んで戦闘をおこないます。
また戦闘開始時に、戦場に定められた規定数のカードを選択する必要があります。そして各ターン、持ち込んだカードを一枚使用して戦略を決めます(カードが尽きた時点で、その陣営は敗北)。
いろいろと癖が強いので、たぶん文章で書いても理解しづらいとは思います。とにかくプレイしてして覚えたほうがいいでしょう。
イラストは可愛いのですが、状況によっては詰んでしまうこともあって、けっこう高難度な内容になっています。
Steam版ですが、さすがに昔のままの状態だと「クソゲー扱い」されかねないので、初プレイの方のためにさまざまな救済策をとっています。
ストアページに書かれているSteamでの追加機能は以下のとおりです。
・巻き戻し機能追加(戦闘を行うまで好きなだけ行動を戻せます)
・オートセーブ機能追加(途中でやめても好きな自軍のターンから始められます)
・会話ログ機能追加
・EXTRAコンテンツアイテムヒントを追加(アイテムがどのステージにあるかヒントが記載してあります)
・戦闘スピード調整機能の追加(初めから最大5倍スピードで遊べます)
・ユニット[コブン]が特定条件で参戦!(最初のステージで成果を残すと……?)
・サウンドセット機能!(3種類の音源から選んで遊べます)
・日本語ボイス・英語ボイス切り替え可能(イベント中に好きなタイミングで切り替えが容易にできます)
・自由セーブの追加(バトル中自由にセーブを行えるようになりました)
・EASYモードでのアイテム無限使用(EASYモードのみアイテムを無限に使用できるようになりました)
・装備の取り外し(装備を途中で取り外すことが可能となりました)
・アイテムブレイクの調整(アイテムブレイクで武器が壊れず、使用不可状態となりました)
・ゲーム内操作マウス・キーボード・コントローラ完全対応
・キーボードのボタン位置を調整可能。
昔のは状況によっては詰んでしまうため、けっこう厳しかったです。
初プレイのときはイージーモードでプレイして、まずはシステムを把握することをおすすめします。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「好評(94%、35人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・マウス・キーボードでプレイできる。
・味のあるイラスト。
・BGMがすばらしい。
・過去作に比べ、さまざまな便利機能が追加されて遊びやすくなっている。
・一部、イラストとボイスが合ってない。
・マウス操作が若干スムーズでない。
・イラストは今見るとちょっと古臭さがある。
操作性など細かい部分での不満はありましたが、全体的には好評な作品となっていました。
総評
本作はユーザーの利便性を意識した、リメイクともいえる仕上がりになっています。
戦闘システムは独特ですが、慣れるとサクサク進んでいく感じがクセになるでしょう。
だれにでもすすめられる作品ではありませんが、一風変わったウォーシミュレーションゲームがプレイしたい方は、本作を試してみるといいかと思います。
続編の『ブレイズ・ユニオン』『グロリア・ユニオン』のほうもSteam版をリリースしてほしいですね。