『NEOVERSE』評価は「非常に好評」:美女が戦うローグライクカードゲーム【新作レビュー】

2020年6月12日ゲーム評価カードゲーム, レビュー, ローグライク, 美少女

neoverse

SF的世界観の舞台で3人の美女たちが戦う、ローグライク要素のあるカードゲーム『NEOVERSE』。Tinogames Inc.によって、2020年2月19日に正式版が配信されました。

昨年の1月に早期アクセス版が配信され、以来何度ものアップデートを繰り返しての完成となりました。プレイレポートについては「Game*Spark」で記事を書いたので、そちらも参照してください。

今回は本作のレビューと感想、評価についてお届けします。前回のレビューは以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

NEOVERSE

本作はボードゲーム「ドミニオン」のようなデッキビルドカードゲームに、ローグライクの要素を加えた作品です。

ローグライクカードゲーム『Slay the Spire』がヒットしたことから多数のフォロワー作品が登場しましたが、本作もそのうちの一つといえます。

ゲームシステムですが、「アドベンチャーモード」と「ハンターモード」があります。

「アドベンチャーモード」では敵を倒しながらステージを進んでいき、5ステージ目でボスが登場します。それを倒せば次のワールドに進めます。15ステージ目がラスボスになります(条件が揃えばその先もあります)。

「ハンターモード」ではひたすら敵と戦い、全20戦をおこないます。

『Slay the Spire』との違いは、指定されたカード順でカードを出すことによってコンボが成立し、攻撃力が2倍になるという「コンボシステム」。

そして敵の攻撃をちょうどの防御力で受け止めることにより、敵を1ターン行動不能にする「パリィ」があります。これを駆使することで、ゲームを有利に進めることができます。

またカードやアイテムを購入するストアは戦闘中でも使用できるなど、独自のシステムを打ち立てています。

早期アクセス開始時からだいぶシステムが改善され、遊びやすくなっています。早期アクセス版を購入後、しばらく遊んでいない方は、この機会にプレイしてみるといいかと思います。

 

ユーザーの評価

Steamでのユーザーの評価ですが、「非常に好評(83%、1,739人中)」になっています。

ただ評価の中には早期アクセス時の古い情報も混ざっているので、現行バージョンの内容と合致している評価の良かった点を以下にまとめます。というのも、早期アクセスのころと現在とでは、ゲームシステムが大きく変わってしまっているからです。

良かった点

・データストア(ショップ)が戦闘中でも利用できるのが良い。

・運要素が低めなので、戦略を立てやすい。

・使用キャラが可愛い。

・コンボとパリィが爽快。

・取っ付きやすく、リプレイ性にすぐれている。

・クリアしやすい適切な難度。

・『Slay the Spire』と差別化が図られている。

本作はビジュアル的にも惹き付けられるものがあるかと思います。

またゲームシステムも、『Slay the Spire』を踏襲しつつも、独自のシステムを打ち出したことが評価されていますね。

難度も、何度もの調整(シャレではない)によってバランスが良くなっています。

悪かった点を以下にまとめます。

悪かった点

・日本語翻訳で変な部分がある。

・運要素の低さから、何度もプレイするとデッキ構成が似通ってくる。

・セーブが一カ所なので、アドベンチャーモードとハンターモードを並行してプレイできない。

・キャラのモーションが遅いので、速度変更が欲しい。

日本語の翻訳はたしかに変なところがあります。

とくに主人公たちのセリフですが、バトル前に「未知の伸び!私は気を付けるべきだと思います」など意味不明なのが多くて、逆に面白かったりします。急に言葉遣いが乱暴になったりしますしね。

それはいいことなのかニャ。

セーブはたしかに、両モードごとにほしいですね。欲をいえばキャラクターごとに欲しかったりします。

モーションについては、筆者は気にならないのですが、倍速モードを付けるのもいいかもしれませんね。

 

総評

本作は『Slay the Spire』のフォロワー作品ですが、コンボやパリィなどのシステムを打ち立て、何度ものアップデートによって独自性のあるゲームへと進化していきました。

戦闘中に買い物ができることや、カードの引きによる運要素が低めになっていて、オリジナルの戦略やコンボを作りやすいというのもいい点だと思います。

ただそのことで、強いパターンを見つけてしまうと、そればかり使ってしまうということなる可能性もありますね。

しかしゲームのテンポはよく、中毒性も高いことから、おすすめのローグライクカードゲームといえそうです。